本日（2024年10月1日）、ティーガイア（3738）が前日比−745円の2925円、ストップ安になりました。

これは昨日（9月30日）、2670円でベインキャピタルがTOBを行うことが発表されたからです。

2024年に入ってからの株価は2000 ‐ 2200円程度でしたが、ベインキャピタルが筆頭株主である住友商事に売却交渉をしているニュースが6月下旬に流れると、TOBプレミアムを意識して一気に株価は上昇しました。

TOB価格まではニュースになっていなかったため、大幅に買い越され一時4000円を超えました。

TOB価格が2670円であったことが判明したのが昨日ということです。TOBプレミアム期待が大きすぎた結果、ストップ安になってしまう結果になった訳です。

筆頭株主の住友商事（41.8％保有）、2位の光通信グループ（28.86％保有）で70％以上の保有割合になりますが、既に今回のTOBに賛同する契約を締結している状況です。

売却交渉に関するニュースが流れずに2000 ‐ 2200円で株価が推移し、今回、TOBに関する情報がまとめて提供されたならば、2670円のTOB価格は不当に安い訳ではないと思います。TOB価格が分からない時に、先回りして購入するのはリスクが伴います。最悪、買い越していることを想定して、リスク許容度の範囲内で購入するしかありません。

結果的にTOB価格が市場価格よりも大幅に安くなってしまった訳ですが、今後どうなるのか注目です。