
どうしようか迷ったが・・
正月になると立ち寄る
成田山境内に組まれている際物屋の佐々木商店さんという
酉の市の熊手とも違った大きな縁起飾りが何とも賑やかに吊されているお店がある。

九州育ち祭り好きの このわたしも
遙かな昔となった小学校低学年の頃には既に
その縁起飾りの華やかさに目を奪われていたひとりでした
寸胴の中太に捻った注連縄のようなものを湾曲させて
あたかも船のような形にした藁の胴体に
熊手に挿されているのと同じような千両箱とか小判とか鶴亀
更にはめ組の纏(まとい)といった縁起物のパーツをこれでもかというほど沢山挿して
それを竹棒の先端にぶら下げたものなのですが
リリアンのような真っ黄色の飾り紐まで無数に垂れ下げた独特に通俗な華やかさといったら、
今でも思い出すなり小躍りするような心持ちが甦るのです

それがまさしく『宝船』と呼ばれる縁起飾りなのです
幸を掻き集める熊手に対して、宝船によって幸を運んでくるというもので
『宝船』には、細い竹の棒に先ず赤い鯛を船に見立てた宝船を下げ
恵比寿大黒の入った枡・小判・千両箱・ダルマ・サイコロなどの他
薄いピンクの桜の花やらを一列にぶら下げてあり
およそ子供に持ち運べるような規模ではない
大きな注連縄製の宝船が太い竿竹の先端にぶら下がっており
なんとなく
屋台の合間で惚れ惚れと切なく眺めていたら
今年はどうするっ?って粋なおばちゃん笑 推定90歳ぐらい笑
に言われ今年は宝船を買っちゃいました 笑
このコロナ禍が落ち着いて
みなが幸せでいられる世の中になりますように!!!
という願いも込めて
