あいからの鎖 


制作:鳥那狐蘭様



未成熟な高校生達が傷つき、傷つけ、向き合うべきモノと向き合う物語。


プレイ時間2時間30分。
ED2種類ですが、ED2は派生したようなものなのでほぼ一本道。


ティラノフェスで遊んでいる最中に見つけた作品です。
主人公の心理描写がとにかく丁寧で、のめり込んでしまいました。




以下ネタバレ含みます。











彼氏に依存を求めてしまう主人公。
物語の冒頭でいきなりふられ、ふられた理由も彼氏の身勝手なのでは?と思ったのに、すぐに「あっこの子はダメだわ笑」ってなりました。
確かに重い。現代風にいうとメンヘラですね。


そして死にたいと思った矢先に殺人犯と名乗る瑛と出会います。
死にたがる女の子と、殺したい男の子の話ですね。


先述したとおり、主人公の心理描写がとにかく丁寧に描かれており、
この世界の中では全然日数が経っていないのに、もうずっと彼女たちを見ている気持になりました。


屋上でのシーンはぞくっとしてしまいました。
あぁ…絶対こんな死に方したくないなって思いました。笑



家族、友情、恋愛、死に対する思い…など様々な物事がこのお話には詰まっています。

お兄ちゃんが出てきたとき、想像と違くて思わず笑いました。
「えっ、めっちゃフツ~~~!!!!!!」って。
溺愛される兄と暗い妹……あぁこれはお兄ちゃんイケメンだわって勝手に思っていたので。笑
お母さんも何とも言えない表情がいいです笑


どのキャラもですが、この物語の登場人物は良くも悪くも「普通」なんです。
メンヘラだったり殺人犯だったり、一見特殊に思えるかもしれませんが突出した性格の子って誰もいなくて。ゲームとかだと一人は変な口調で喋ったりとか、創作だからこそ許されるキャラクターってよくいると思うのですが、この物語にはいません。

だからこそ、感情移入もしやすかった。普通だからこそとてもよかった。
「普通の」少年少女が、傷ついて傷つけあって……思春期らしいというか、うまく言葉にできません…涙

そのためゲームというより小説に近い感覚で読んでいました。



数日の間に、主人公の成長をかなり感じます。特に感じたのは親友の子の家に行くシーン。
多分今までだったら主人公は「どうしたら捨てられないか」を考えて、激しい依存に出たかもしれません。初めての彼氏に対しての言動のような。
強いと思っていた親友も実は……その後の主人公の葛藤は冒頭の彼女からは考えられないですね。

因みに都築くんの正体は割と序盤で気づきました。もう少し彼の話を掘り下げて知りたかったです。
主人公も言っていたけど瑛である証拠もありませんでしたし。


相変わらず脈絡のないレビューになってしまいました…。
10代の葛藤を上手く描いていて面白かったです、ありがとうございました。