紬唄-tsumugi uta-

荒咲りゆがプレイしたゲームのレビューをひたすら書いていきます。

カテゴリ: ゲームレビュー


【タイトル】螺旋卵形線チェルアルコ
【作者】 Sinilintu

プレイ時間:既読スキップ、セーブ機能を駆使してオールクリア6時間半

【Story】(サイトより引用)------------------------------------------

目が覚めるとそこは異世界でした。
魔術師に魔法使い、あきれるほどにありふれたファンタジー。
けれど呼び出された私は、ただの女子高生だったのです。
――知ってる知ってる、そういう話。漫画で読んだことある。

-------------------------------------------------------------------------------------


ネタバレ含む発言の前に一言。



シナリオがとにかくすごい。めっちゃ考察しまくった。
でも100%理解できてない。私の頭が悪い。

「乙女ゲーム」って聞くと、イケメンとヒロインが親密度をあげてきゃっきゃいちゃいちゃ…を想像するでしょ?
確かに糖度もあるのだけど、それ以上にとにかくシナリオが面白い。
話の内容の根底には結局「好き」があるのだけど、ただ「好き」って言葉じゃ収まらない感情がたくさん詰まった作品でした。

更に文章も読みやすい。
細かい伏線がたくさんちりばめられていて、攻略していくことで少しずつお話のピースが埋まっていきます。一人攻略しただけじゃ「??」で終わる要素いっぱいあるの。
全員クリアすることで「あ~~~~~~~」ってなる。


作者である梅ヶ枝さんといえば、独特の色彩センスの持ち主で、美しすぎるグラフィックに目を惹かれます。
本当に美しいの。

ゲームスタートするでしょ?2行目でいきなり美しいスチル入るからね??
エッッッアーー!!ってなるから、必見です。



おすすめの攻略順を昨晩お風呂でずっと考えてたんですけど。
攻略記事にのってる順番が一番いいのかもしれないけど
個人的に「ルーシャ→フェル→ロクス→カナラール→クリス」がおすすめ。

というか純粋に、普通にプレイしてたらまずルーシャを救いに行きたくなるって。笑
ロクス√を迎える前にフェルは攻略してほしい。


ちなみに私は攻略順めちゃくちゃ悩んだ。
全員大好きすぎて「エッ選べない~~~」って泣いた。
私はルーシャ→カナラール→フェル→ロクス→クリスの順番でした。



あっという間に時間が過ぎるので、是非未プレイの方はやってみてほしい。






では以下ネタバレを含みます。















まず、舞台となる「セルレア」国。
この国って、梅ヶ枝さんの過去作「青のアウェアネス」でも出てくるんですよね。
しかもビジュアルに違いはあれど「ロクス」というキャラも出てくるの。

だから、パラレルワールドのお話かな~なんて思いながらプレイし始めました。
ちなみに青のアウェアネスのロクスが大好きで、チェルアルコにもロクスが出てくると知っていてプレイ前からテンション爆上がりしてました。
「俺の運命」ってロクスに呼ばれ続けるの。もう既にやばすぎ。えっち。




ロクスは最後に取っておくと決めていたので、最初から順当にフェルからいこうかな~~なんて思いながらプレイしていたんですが
「いやルーシャさんの結末気になりすぎる」
この理由で、ルーシャから攻略しました。

途中で「ばーーか!」って思春期男の子全開のツンデレかましてくるカナラールと、
喋るだけで心臓に悪いロクスが「俺を攻略しろよ」って口説いてくるんだけど
半べそかきながらルーシャを攻略。


個人的に、ED2が一番好きでした。というか見た目が美しすぎるよ。
√分岐する前からヤンデレ発症してて性癖にンンッッってなった。
だんだん心を開いてくれる過程が丁寧に描かれていてすごく好き。


もう一人の王子がいるときいて「え…??エミ…エミリオ…?」って震えた。
エミリオは青のアウェアネスで出てくるセルレアの王子。

もしもう一人の王子がエミリオだったら、あのエミリオはセルレアの闇を知っているわけでしょ。そんなん…そんなんあんまりだ…って震えた。
(この考察は後述します)




次はフェルシニーを攻略。
タイトル画面からして「こいつ絶対悪役じゃん」ッて思ってたけど、序盤めっちゃいい人で「疑ってごめんね……」


と思ってた時期もあった。


やっぱそうでしたね。はい。
ルドヴィカが「川底の泥を詰め込んだ男」って表現してたのめっちゃ面白かった。

闇が深かったね。
悪人だとわかっているうえで「好き」を貫くモナカちゃんが可愛かった。
梅ヶ枝さんの描くヒロインちゃんはいつも「好き」の気持ちに芯があって凄く好き。
闇の部分も受け入れたうえでなんだよね。私が彼を救わなきゃ!みたいな乙女げーヒロイン脳とちょっと違う感じがあって非常に良き。よき。

ショタフェルさんの姿の方が私は好きだよ……(´;ω;`)
フェルさんだけ唯一どのEDにもエンドロール&エピローグつきなの、ちょっとずるいと思うの。





次にカナラール。
これは完全に私のミスだったんだけど、カナラールを攻略しようと思ってる最中に間違えてロクス√にいってしまったのね。

その時に、ロクスと一緒に
「青の巫女がいたはずの場所」に行ったの。
その場所には誰もいなかったの。
っていうところでカナラール√じゃないやん!!と思ってやり直したのね。


そしたら、青の巫女がいない理由がカナラール√で察した瞬間鳥肌たったよ。
あああ~~~って!!!!
カナラール√は主人公のモナカちゃんについて核心を突く√でもあるから、最後に回した方が面白いと思った。

カナラールとモナカのやり取りが一番キャッキャしてて可愛くて好きだった。
ほんと可愛いよカナラール。



そして本命のロクス。
「俺の運命」呼ばわりしやがって!!好きだわ!!!

どう見ても赤髪なのに彼が「金」色なのはわかっていたので、
ヘヘッヘ…ってなってた。ハイライトも金だしね。

「拗ねるなよ。可愛いだけだぞ」って台詞を発した瞬間
「そういうとこだぞお前!!!すき!!!!」ってにやにやした。

一緒のベッドで寝て「寝れないよドキドキ//」みたいな展開があると思いきや
ぐっすり寝るモナカちゃんは本当にかわいい。
RRの主人公もそうだったよね、可愛いなぁ…
でもあんな薄着で男と一緒に寝たらいかんよ。実質あれは朝チュンだよ。


ロクス√は細かい伏線回収がいっぱいあった。
ルーシャが拾った箱も、フェルの幼少期のところも。


あと、これは考察というか私がちゃんと理解できなかったんだけど、
フェルの妹の魂がさ迷っているのを見て、女中が拾ってくれるように託したよね。
スリヴァは壊れた女中(心を持っている)よね。

つまり、スリヴァの身体は過去ロクスが願ったフェル妹の魂の依り代になってスリヴァになって、
更に青の巫女に引き継いだって解釈であってるの…?
スリヴァとモナカの時系列と関係を100%理解できていない気がする…


それからロクスが引き継いだあの子は、青のアウェアネスのロクスであってるの!!?
青のアウェアネスで確かロクスの過去が語られたときに、そんなような下りなかった?
というかルドヴィカって名前出てきてなかった!!?
(記憶があいまいすぎる)

もし青のアウェアネスのロクスが、チェルアルコのロクスから引き継いだロクスだったとしたら、
エミリオとは時系列が異なるからルーシャの兄弟じゃないよね…?
まぁロクスは長生きさんだから、そもそも超離れた時系列かもだけどね…



最後はクリス。
そこはかとなく花の魔術師臭を感じる。
立ち絵を見た時から、絶対好きになると思ってた。

裏側にいるクリスの美しいのなんのって。
クリスに関してはもうひたすらイラストが美しい…ってなってた。

自我を持たないからっていいのか?ってなかなか倫理観をついてくる。
野菜や花は痛覚がないから可哀想ではないといえるのか、みたいな。



とまぁ、ほんと~~~~~~にイラスト綺麗シナリオ面白いで最高でした。
そしてやっぱりデザインセンスがやばい。好き。あの背景表示と立ち絵の配置うまい。
ただ、一つだけ文句が言いたい。


ロクスだけEDが2種類しかないのは解せない。

梅ヶ枝さんに「運命力が強すぎて無理だった」と言われました。笑



美しいグラフィックを堪能するためにも全画面表示できたらよかったなぁ…('ω')
あとSEの音量調整機能も欲しかった…(´;ω;`)



梅ヶ枝さんの作品、合作以外は全部やってる!!
本当にどれも面白い!!大好きです!!


ありがとうございました。


【タイトル】初恋は年齢天秤の中で
【制作】春根利馬様
【プレイ時間】2時間20分


【あらすじ】(サイトより引用)

年齢天秤──。それは『所有者』の肉体年齢を15年下げ、
『相手』の肉体年齢を15年上げるという不思議な道具。

自分の低身長にコンプレックスを抱いている中学生「ハナビ」は、隣の席の「夏乃」のことが好きになってしまう。しかし、彼女の好きなタイプは”大人っぽい人”だと知り、絶望する。
それでも諦めきれなかったハナビはネットで検索したところ、”15年後の自分を体験できる”というページに辿り着いてしまい──。

一方、年齢天秤の『所有者』である28歳の「シゲ」は、大きな虚無感を抱きながら日々の生活を送っていた。そんなある日、13歳の状態で、中学生の女の子「ユリア」と出会ってしまった。
____________________



こちら、2019年ティラノフェスで大賞をとった作品です。
おめでとうございます!!
ずっと気になっていたんですが、プレイできなかったのでこの機会にプレイ。







以下ネタバレ含みます。










まさに初恋の甘酸っぱさを感じる作品でした。
恋愛観だけにおいては王道といえると思います。
ですが「年齢天秤」という面白い設定をうまく混ぜることによって、より面白いシナリオ構成となっておりました。

またプレイヤーにやさしい作りで、「1-1おわり」のようにチャプターごとに区切りをつけてくださりました。


2つの物語が1つに交差していくー…と思ったら、また違う意味で交差しましたね。
中学生ハナビと大人シゲちゃん視点が交互に入れ替わり物語が進んでいきますが、
だんだん1つになっていく………


ように見えるお話です。
上手くミスリードを誘う構成に、きっとプレイヤーの大半は気づいたころに「あ~~!」となったと思います……。
私は割と早い段階でなんとなく違和感に気づき「時間軸が違うな…?」と思いました。
でも一瞬社長が「好きな子を殺してしまった」といったとき、「え?こっちがハナビ??え??」と混乱したので、うま~~く作られてますね……
アフターを読むことで社長がどうして子供に対しては優しいのか、の片鱗が伺えます。


基本的に会話のテンポがよく、また言葉遣いや細かい表現で子供パートと大人パートの差異を感じて凄く読みやすかったです。
ナギちゃんの性格やユリアの弟達なんかはほんと年相応の性格~~!と思ってにやにやしてしまいましたね。
年齢天秤でせっかく大人になっても使い方がやっぱり子供の想像力の範疇であるのがまたいいですね。夏乃ちゃん、頭の切れる子だと思いきやまさかの土日だけ働こうとしている…!いやもっとあるやん!て。笑


最後のエピローグはすごくよかったですね。
互いの15年後の姿を知っているっていうのが良い。
初恋の相手の15年後、知ってるんだよ。凄くエモい(語彙力の喪失)


それから、出てくるアーティストや単語を見て、多分制作者さんは私と同年代なんだろうなぁ…なんて思ってました。BUMPとか大好きよわたし。笑


それぞれのキャラクターがどの子も魅力的で、またうまく気づかせないようにミスリードに誘うシナリオ構成力…とても面白かったです。ありがとうございました。


【タイトル】臨界天のアズラーイール
【制作】Quantize


プレイ時間:6時間
ED数:2種類(といっても実質1本道)


****************


こちら、テストプレイヤーとして参加させていただきました。
面白そうなタイトルと綺麗なグラフィックに一目ぼれでした。
しかも作中の曲、全部製作者さんが作ったんですって!!!すごい……



まず一言。

凄い面白かった………!!!
もしかしたら、最初の2時間近くは「え?意外と普通のお話?」ってなるんですよ。
でもね、その普通が、めっちゃくちゃ後から鳥肌ものになります。




以下、ネタバレしかないです。









先に述べた通り、最初の2時間は本当に普通なんです。
普通の現代もののお話。

最初、タイトルや知っていたサムネ的にもっとファンタジー要素のある感じかな~?
なんて思っていたので、ちょっと拍子抜けしたんです。


しかも、やたらと一つ一つの描写が丁寧で。
「なんでこんなに丁寧なんだろう?」と率直に思いました。
丁寧なのは良いことですが、わざわざこのシーンを入れた理由はなんだろう?と思ってしまったんです。



とても読みやすい文章なので面白いといえば面白いのですが、
とにかくとんとん拍子に成功のルートに入っていく主人公。

美人な上司と過ごし、仕事も恋愛もうまくいって家庭を持ち……という
ありふれた幸せの時間を過ごします。


たまに悪夢に悩まされるけど、十分幸せじゃない!もうこれでいいじゃない!
なんて思いました。笑


悪夢の中で主人公の名前が出た時、
「これは、前世の記憶?それともパラレルワールド?」と考察していました。



そしたら、



まさかの、今まで見ていたものが~~~~~!!!!!!!!!!!!!


ええええええーーーーー!!!!って。


”理想の世界”をアズラーイールに見せてもらっていた。
うううーーーんなるほど!だからあんなに事が上手くいってばかりだったんですね……


現実は、カルト集団に洗脳された地獄の日々…。
想像以上の重い展開でした。理想世界編が円満だったから余計に重たさがずどんと。



そして選択肢の魅せ方がまたよかった。
BADとなるほうも、あれはあれで幸せなんだよな…これもいいじゃん…と思うようなものでした。

もう一つのTrueとなる選択肢を選ぶと、現実世界でのお話にシフトチェンジします。
アズと一緒に過去に出会ったことのある施設の女の子を探しにでる。

アズ可愛い~~~♡
現実世界編でのヒロインは厳密にいえば違うのですが、私にとってアズがヒロインだ!!!笑


アズの世界についての解説は本当によくできていて、辻褄があっていて納得できるものでした。
本当にこんな世界なんじゃないかな…と思ってしまうほど。

1つの平行世界に1人のアズラーイールがいる…?え?億とかそういう規模じゃなくない?
と思っていた矢先に「人間の尺度で測るなよ」とまるで私の心を読んだかのような台詞に「あっすみません凡人の考えでした」と思った笑


タイトル画面が出てきたときはなんだか泣きそうになりましたね。感動します。



そしてタバコのシーンね!!!
繋がっていることに気付いた瞬間「あああ~~~!!!!」って声あげました。
今までやけに丁寧だな…と思っていた全てが、ただ丁寧なだけじゃなかったの!!!

ここに関してはプレイした人にしかわからぬ興奮…。


もう、途中から「非常口!階段!早く!」「なんで思い出さないの!!ねえ!!!??」と思ったのですが、
彼にとっては理想世界だって一つの人生だったわけなので、8年も前のことなんて思い出せないわけですよ。
がんばれ!と必死に理人を応援していました。笑


自作のBGMもどれも素敵で、ムービーの入り方や演出も本当に素敵な効果を出してくださいます。



本当に面白いお話でした。
6時間と少し長めですが、ぜひ最後までプレイしていただきたい作品です。

ありがとうございました。

↑このページのトップヘ