紬唄-tsumugi uta-

荒咲りゆがプレイしたゲームのレビューをひたすら書いていきます。

カテゴリ: ゲームレビュー



また逢う日を楽しみに 戒

こちらの作品は、

少女時代編:また逢う日を楽しみに
現人神編:続・また逢う日を楽しみに 忘却のリコリス・エンブリオ


という2部にわかれた作品を1つにまとめた作品になります。


企画:筍lavoratore



プレイ時間:少女時代編2時間、現人神編3時間 番外編含め、合計5時間20分くらい
エンディングは1つの1本道、少女時代編に少しだけ選択肢はありますがあってないようなもの。




Story(ふりーむ様から引用)


(少女時代編)

大好きだった姉が怪死。 そのせいで回ってこないはずの「現人神」(あらひとがみ)という家督を継ぐことになった人間嫌いの主人公・シズ。
人間と妖怪の橋渡しをする現人神になるには、彼女はあまりにも幼すぎた。
そんな未熟なシズの前に現れた一人の妖怪が取引を持ちかける。
「姉貴の死の真相を調べてやる、だから俺の願いを叶えろ現人神」と。



(現人神編)

女学院に謹慎を言い渡された主人公、シズ。
帰ってくるなり、見ず知らずの婚約者の新と出会うことになる。
人間と結婚して、高天原を存続させるのがシズに課せられた使命。

その使命から逃れようとしていたシズだが、現実はそう甘くなく。
拠り所を失った人ならざる者の末路を突きつけられ……

玖礼ひばねと玖礼よしのはどうして夫婦に至ったのか、
向路京士郎が現人神の元を離れていた本当の理由、
様々な新事実が明かされる「また逢う日を楽しみに」第二部。



*********************



こちらの作品、現在少女時代編のフルボイス版を製作されていると知りそちらがリリースされるまでプレイは待とうと思っていたのですが、
製作者の雛田さんとお話をしていて、どうしてもプレイしたくなり始めちゃいました。


もともとビジュアル、設定などから、絶対これ面白いって確信がありました。



まずはシステム面ですが、

チャプター選択できるシステムだったため、オートセーブとしてデータはしっかり保存されるので一般的なセーブ機能がなくとも特に不便さは感じませんでした。
あれ?と思ったらすぐにその章を読み返しができるのもいいですね!

またキャラクターたちがそれぞれ色々な洋服差分があるので、とても良かったです…!!堪能できました。


しいて言えばサウンド音量調整ボタンがほしかったことと、スチルをメッセージウィンドウなしで見たかったので消すボタンがほしかったなぁ…と。






以下ネタバレ含みます。










まず少女時代編から。



実質監禁生活の主人公シズですが、苦に思っておらずむしろ楽園と言い切っておりました。
そして妖怪好き。まあ、待遇を考えたら普通に妖怪好きになりますね。

そして大好きだった姉の死から始まり、姉のポジションであった「現人神」というめっちゃえらい人(意訳)になります。
引きこもりから地主に昇格した感じ。(意訳)



プレイしながら感じたのは「どうしてシズは景明じゃなくて京士郎なんだろう。」って。
確かに傷心して最初に出会い、欲しい言葉をかけてくれたのは京士郎なんだけど、作中で途中から景明のほうが傍にいるし、景明のほうが愛が伝わってきた気がします…笑
京士郎は不器用なのでまっすぐ伝えられなかったしね……そこがいいけど…

ただ、プレイし終わって色々思い返すとシズは彼じゃなきゃダメだったんだなって。
現人神編でも「先に景明が出会っていたらきっと…」といったような描写がありましたが、そのifが起こらず、先に出会ったのは京士郎ですからね。
それに京士郎の願いを知り、彼の弱さに触れることでシズはより彼を愛しく思うようになったんじゃないかなって。


少女時代編は、たくさんの妖怪たちとわちゃわちゃしたやり取りがメインに楽しむことができます。
シズという幼い少女を育てるために頑張る大人たちが面白いです。

ギャグパートは下ネタや腐的な表現過多な面もあるので、そういったノリが苦手な人には合わないかもしれませんが、そんなに嫌悪感を抱くような描写はないと思います。


京士郎と景明どっちが好きか……ううん……少女時代編だけでいったら京士郎かな…
とにかく楽しい描写が多くて、おにロリ最高じゃ~~~~~!!!ってなりました。
姉の死の真相は切ないものだけど、シズの周りの妖怪たちの優しさが伝わってきますね…。



スチルが1枚1枚綺麗で、しばらく眺めてしまいました。







とまあ、ここまでは現人神編に入るまでの肩慣らし程度だと思います。
寧ろ現人神編が本編だと思ってます…。これから始まる本編に備えて、世界観やキャラクターの関係図をプレイヤーにしみこませてくれました。



次に、現人神編。シズがかなり成長し、17歳になっています。
あの幼かったシズは可愛らしい女性に。


妖怪たちは時間の流れが違いますので、容姿はほとんどかわりません。
京士郎達と再会を果たし、また昔のような楽しいひと時を……



過ごせるだけでは、なかった………。



もちろんたくさん楽しいシーンはありました。
相変わらず明るいパートのノリが大好きで、またギャグもしつこくなくて好きでした。

楽しいパートも含めつつ、物語はどんどん深く落ちていきます。




わたし自身、鬱ゲー耐性は結構あると思っています。
過去にプレイした作品で結構容赦ないグロ描写も含めて鬱ゲーのようなゲームを何作か遊んでいましたし、どちらかというとそういった要素があるゲームは好きな類です。


こちらの作品、決してグロくないんです。惨い描写はありません。
なんなら基本的に作中のメインキャラクターは死んだりもしてない…のに、

のに。


だんだん崩れていくあの日常があまりにも辛くて、頼むから報われてほしい。あああああああああ!!!!!ってプレイしながら思っておりました。



ひばねちゃんとよしのの過去も面白かったし、
新しく登場するキャラクターたちも個性的で大好き。
ももかと銀ちゃんが可愛すぎます。「たたりもっけ」って響き可愛いですよね。



そしてまさか、シズの初めてのアレが3人だなんて思わなかったよ
景明、さすがにお前はいれてないよな???な????(


そしてこの日を境に、崩れていきました。

新も、最初プレイしながら「あれ……結構いいやつ…?」みたいになってたのですが、
次の日の初夜、最後の最後に綺麗なゲス顔をありがとう……おまえ……。

京士郎と駆け落ちした際、あぁ良かったまだ新と一線は超える寸前だったんだ!って安心しきってた。
その後の展開でわたしが悪かったから……悪かった…謝るから……新ァァ!!って思いました。笑



ひばねちゃんが、よしのちゃんと実質離縁した瞬間が、とてもつらかった。
心のよりどころをなくしたら正気じゃいられなくなると、描写があって。
よしのちゃんはひばねちゃん以外に心の拠り所を見つけることができた。でも、現人神も、いつの間にか拠り所になっていたよしのも失ったひばねちゃんは。なんて考えていたし、
100年後くらいのシーンで縁とよしのの会話の最中に「ああ…よしの、よしの…」って”夫”が探す描写があったので、壊れてしまうことは容易に想像がつきました。

そして、壊れてしまったひばねちゃんを見るのがとても苦しかったです。


大事な人たちを守るために、シズは自分を殺します。
全部捨てて、シズは現人神として生きる選択を最終的に余儀なくされるのです。
周りの妖怪からしたら、さんざん迷惑をかけてノコノコ戻ってきた迷惑な存在かもしれないけど、それでもその妖怪たちも守るための選択。

誰だって間違いはあるし、望んでいない結婚や出産は嫌です。
好きな人と両想いなのに結ばれないなんて悲しすぎる…。



そして、「われもこう」を討伐する決心をしたシズ。
最終章が2019年冬に公開、ということなので楽しみで仕方ないです。


ここからどういう終わり方をするのか。
多分、全員がハッピーエンドにならないとはわかります。むしろ完全にご都合大団円!なんてされたらちょっと嫌かも、って感じてしまうほど。





BGMやキャラクターの表情、そして合間合間に本編とは別の視点から語る「本編」などが入ることにより、とても良く表現されており素晴らしいシナリオだと感じました。
かなり久しぶりに没頭しました。途中でPC画面のデスクトップ画面すら邪魔にかんじ、珍しくフルスクリーンにしてゲームに夢中になりました。

辛い。けど、めちゃくちゃ面白かったです。
プレイした直後は辛くて番外編の明るいパートすら読めなかったのですが一夜明けて読みました。良かった………でもやっぱりそのあと「ウッ」という辛さが……



色々まだ語り足りないような気がしますが、同人ゲームだからこそ出来るノリがあったりしてあぁ…同人ゲームはやっぱり良い…と思わせてくれる作品でした。
ありがとうございました。



スノーフレークのため息


制作:でじたるきゃっと



Story(サイトより引用)

桐ヶ原学園に通う高校一年生の「豊城鈴夏」。
少しコミュ障でとっつきにくい性格の彼は
学園の才女と名高い「宇都宮真幸」のことを知る。
見るからに高嶺の花であり、鈴夏とは無縁の
文字通り雲の上のような存在だった。
しかし、あることをきっかけに鈴夏と真幸は
思いもよらない接点を持つことになり、やがて
同じ屋根の下で暮らすことになっていく。

枯れてしまいそうなあの花を、もう一度咲かせることはできるのか。


***********


プレイ時間:オールクリア2時間40分



基本的に1本道の恋愛ノベルゲームで、日常の描写が丁寧に描かれているため
キャラクターの心情が伝わってきて面白かったです。



以下ネタバレ含みます。












まず初回は真幸√。
令嬢で人気者の先輩が、両親の不祥事と都合により捨てられるという突然の絶望に突き落とされます。
彼女の持ち前の振舞のおかげで、学校では居場所を失わずにはすんだものの…、
鈴夏がいなかったら先輩どうなってたんだろう…と本気で心配になりました。


王道なツンデレ気質のある真幸先輩。
基本的にツンデレはうざったいなと思ってしまい苦手なのですが、
世間知らずの真幸先輩がスーパーでキラキラと楽しそうにしているところや、
玲桜との体育館裏のやり取りを見た後のトイレでSD顔の時のシーンの先輩はとにかく可愛かったです。
他のツンデレより常識のあるツンデレだから、ちゃんと非を認めたりするしね…!!
可愛いは正義ですね。


最後、両親とどう絡んでくるのかと思ったら両親めっちゃ都合よすぎて軽くイライラしました。笑
娘捨てたんだぞ。寝てる間に。せめてお金をめちゃくちゃもたせるとかさ…?
何もなくいきなりベンチに置き去りって、それで仕方なく!とか言われても納得しないわ。
でも先輩は身近で仕事している両親を見てきたからこそ、仕方ない事情だと受け入れているし、やっぱり親は親ですからね。他人には見えない絆で繋がっているのだと思います。


最終的には銀行に就職もできていたので、いろいろとうまい方向にいけたと安心しました。
誰も不幸にならない話、素敵。




ここで終わり!と思いきや

「新しいルートが解放しました」とな!!




ということで、再プレイ。
ここでスキップボタンがないということに気づき絶望しました。
Configで未読SkipON/OFFがあるのであると思ってたらなかった…!

Ctrlボタンで飛ばしましたが、結構分岐までが長かったので
Start押したらそこまで飛べる、くらいの優しさがあったほうが良かったかも。



玲桜も攻略できるのか~~!わーい(/・ω・)/
見た目は玲桜のほうが好みだったのでうれしかったです。

玲桜√は真幸のような背景がそこまで重くなかったのでサクッとプレイでき、恋愛を楽しむことができました。
最後のスチルめちゃくちゃ可愛い…。

あと、明菜さんの寂しかったら使ってねと送ってくれた写真に笑いました。
冒頭で彼氏について語りだしたときは脳内彼氏なんじゃないかと思ってしまいましたが、会いにいっていたので安心しました。
でもおまけでも公言してなかったから、まだその可能性を捨てきれていない。笑


全体的にくどくなく、日常シーンもたくさんあってキャラクターの魅力がたくさん伝わってきて面白かったです。



ノベコレ経由でDL、1.00verということだったので1点だけ。
恐らく真幸の表情差分画像が1つ読み込めていないようで、


無題

玲桜√のここで真幸ちゃんが消えました。
おまけでも同様の現象が起きたので、同じ画像だと思われます。



長くなりましたが、面白かったです。ありがとうございました。


ALICE×BOYS ~夢の国と少年達~


制作:BananaKingdom様


各キャラ別の絵師様が担当している、
不思議な国のアリスをモチーフにしか女性向け短編ADV集。


プレイ時間:1キャラ10分~15分、オールクリア1時間50分
フルボイスということでじっくり楽しんでいたため、サクサク進める方はもっと短め。


私は上から順番に攻略していきました。



以下ネタバレ含みます。









落ちていった先にまずたどり着いたのは白ウサギことソウ。

立ち絵の綺麗さにまず目を奪われました。
とにかくアリスが好きで、他のやつのところになんか行かせないぜ精神が強い。

心臓が時計になってしまう、というのは怖いような、でも何だか綺麗だと感じました。
白ウサギの愛の重さがボイスも相まってとても伝わりました。



続いてチェシャ猫ことセラ。
猫口が可愛い。表情差分がとにかく可愛い。
そしてチェシャ猫といえば、ちょっと変わった喋り方…あの独特な喋り方がとても可愛い。
ボイスも淡々とした口調でよりチェシャ猫らしさが出てました。

チェシャ猫の「ボクを殺していいのはキミだけだ」という台詞が、チェシャ猫ルートの最後で意味が分かります。切なさをとても感じました。



続いてドードー鳥ことダズ。
なんて清楚・・・!笑
泪海で彼が泣く理由がこのゲームを最後までプレイするとわかるのですが、その意味を理解するととにかく切ない……!!
泣いているスチルが綺麗で、こっちまで泣きそうになってしまいました。
とても優しいダズくん…(´;ω;`)!

※ちなみにここでようやく最後の語り手が第三者目線、というわけじゃなくあの人目線、ということに気づきました。遅い。




お次は帽子屋ことユマ。
他の子に比べてブサイクを連呼してくる冷たい子……だけどなんだかんだアリスが大好きと伝わるところが可愛い。
ボイスが一番少年たちの中では低くて、とても好きなお声。
そして過去が一番切なくなりました。
ユマは他のキャラ√でもよく名前があがるので、最初にこの子をプレイしておくと人物の相関図がわかりやすいかもしれません。



その次は三月ウサギことトト。
あぁああ~~~~~~~~~可愛いんじゃ~~~~!!!
あの細かいこととか気にせずとにかく好き好きアリス!!200%だいすき~!って感じがこっちまでニコニコになってしまうレベルで好き。可愛い。
ピコピコ帽子が動くのも可愛い。クッションのベッドで一緒に寝たい。
あのお家の背景がめちゃくちゃクオリティ高かったです。



お次は双子のライとキヨ。
ボイスがほかのキャラクターよりやや早口で、二人でアリスを急かしている感じがあってとてもよかったです。早口なのにすごく聞き取りやすいし、ダレないのはとっても良い…!
二人にアリスアリス~~!って呼ばれるのええのぉ…ずっと3人でじゃれ合っていたかった。




次に眠りネズミことモミ。
眠りネズミってさあ…可愛いよねぇ…スヤスヤっと寝てるだけで可愛い…
あの美しきスチルで視覚的にご馳走様!となってる上にペロっとなめられた際に入るSE…聴覚的にもごちそうさまでした。眠い時に寝る、いいよねそれ。
眠りネズミの頭をワシャワシャして「うわ~アリス~~なあに~~」って声が脳内で再生される…絵柄とボイスがマッチしていてとても違和感なくてよかったです…!


次!イモムシことコウ。
イモムシ√はかなり物語の核心に迫ります。
そして今まで可愛い少年たちの声を聴いていたので、突如友瀬さんの低めのお声と口調だった事もあって「怖い…」と素直に感じました。
でも、この√のアリスが凄く可愛かったです。「汚い」とか「でも好きだよ」って声が可愛い。
他の√はアリス大好き!が全力で押し出されていたので、この√だけ逆パターンだったのでアリスが積極的でめちゃくちゃ可愛かったです。



最後はハートの女王ことナオ。
女王の部屋の背景が綺麗でした。
ナオはアリスよりずいぶん年上なのだろうか、立ち絵やアリスに向けられた台詞がなんとなく大人な感じがしました。
綺麗な百合っていいですよね…。ヒンヤリばななさんのシナリオで過去にも同性愛描写の含む作品に触れたことがありますが、偏見を抱くことなくスッと読めます。




ここまで読むと解放される兄√。
まずイラストが綺麗。スチルなんか美しすぎて直視できなくなります。←
兄とコウくんのやりとりが好きです。
あんなイケメンイケボな兄に愛されるアリス…いいなぁ…

アリス√まで読むと、かなり真相がわかります。
どうして泣く術を知らなかったのか、それがここで明らかになります。
蘭さんの美しきアリスのスチル……これは必見ですね…全√無事に回収できてよかった…ってなります。笑



ちなみにりゆは不思議の国のアリスの原作をまともに読んだことがありません。
ただ、歪みの国のアリスをプレイしたことがあったので、この作品をプレイした後
「不思議の国のアリスの白ウサギという存在は、アリスが苦痛や悲しみから逃げるために作られた心の拠り所なのか!!(名推理)」とか思って原作を調べたら全然違くてちょっと恥ずかしくなりました。

100%伏線や世界観の理解ができるわけではない、と製作者様も公言していらっしゃいますが、素敵なイラストやボイスを見る価値が十分ありますし副読本がいつか出るらしいので楽しみにしております。



ちなみに全部プレイしたうえでおすすめする√順番は
帽子屋→白ウサギ→チェシャ猫→三月ウサギ→ハートの女王→双子→眠りネズミ→ドードー鳥→イモムシ→兄→アリス

かなあ……「ユマ」「ソウ」あたりの名前がよく出てきた気がするので、先にやっておくといいかも、と思った次第です。



面白かったです、ありがとうございました。

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