月川翔監督最新作『君は月夜に光り輝く』を観てきました。
『君の膵臓を食べたい』の大ヒットを受けて、東宝が二匹目のどじょうを狙いに行った企画だと思いますが、正直もうこの手の「余命モノ」にはこちらも食傷ぎみですので、正直なところ何の感慨も感動もありませんでした。
主演の永野芽郁や北村匠海の芝居は悪くなかったと思いますが、原作がラノベのせいか、物語が平板でとにかく内容が薄い。
「発光病」という奇病で余命僅かという設定にはまったくリアリティーがなく、ヒロイン・まみずが抱えている死の恐怖が実感として伝わってきませんし、まみずと卓也の関係が恋愛にまで発展していく過程も説得力を持った描かれ方がされていないために、ふたりの死別という催涙展開にもまったくノレませんでした。
おそらく「死期が近づくと体が発光する」というのは要するに影を失うことであり、それはその人間がこの世のものではなくなるということを意味しているのだと思いますが、こうした設定はファンタジー要素が強すぎて観る者の感動の閾値を上げるだけの効果しかもたらさず、「難病モノ」のお涙頂戴映画にはふさわしくないように思います。
月川監督作品は通算5作品ほど観ていますが、残念ながら本作はこれまでで一番退屈でつまらなかったです。


にほんブログ村
『君の膵臓を食べたい』の大ヒットを受けて、東宝が二匹目のどじょうを狙いに行った企画だと思いますが、正直もうこの手の「余命モノ」にはこちらも食傷ぎみですので、正直なところ何の感慨も感動もありませんでした。
主演の永野芽郁や北村匠海の芝居は悪くなかったと思いますが、原作がラノベのせいか、物語が平板でとにかく内容が薄い。
「発光病」という奇病で余命僅かという設定にはまったくリアリティーがなく、ヒロイン・まみずが抱えている死の恐怖が実感として伝わってきませんし、まみずと卓也の関係が恋愛にまで発展していく過程も説得力を持った描かれ方がされていないために、ふたりの死別という催涙展開にもまったくノレませんでした。
おそらく「死期が近づくと体が発光する」というのは要するに影を失うことであり、それはその人間がこの世のものではなくなるということを意味しているのだと思いますが、こうした設定はファンタジー要素が強すぎて観る者の感動の閾値を上げるだけの効果しかもたらさず、「難病モノ」のお涙頂戴映画にはふさわしくないように思います。
月川監督作品は通算5作品ほど観ていますが、残念ながら本作はこれまでで一番退屈でつまらなかったです。


にほんブログ村