2004年09月20日

FAJ関西フォーラム参加

行ってきました、FAJ関西フォーラム。会は盛況で、運営委員会の皆さんは大奮闘されていてご苦労さまでした。
私もFAJ会員の端くれとして、何かお手伝いしたいな〜と思っていたところ、当日応援部隊の募集があったので志願、受付を手伝う機会をいただき、少しだけでも貢献できて嬉しかった。といっても、受付フローチャートや例外対応表などが完璧に準備されていて、私なんぞちょこんと受付に座って「こんにちは」と言っていただけのようなもの。それなのにまるで自分も主催者になったかのようなちょっとした達成感を味わうことができてこちらが感謝したいくらい。
それにしても、今回痛感したのは、「ああ、行き届いたプロセスの設計・管理と、情熱や、温かいコミュニケーションって両立するんだよなあ、本当は!」ということ。

ふだん、まるで両者がトレードオフ関係にあるような思い込み、先入観が私にも周囲にもある。これらは本来、単純な「こちらを立てればあちらがたたず」関係を超越し、相乗効果を生む可能性があるはず。その橋渡しの役どころこそファシリテーションの本領なのかもしれない。

さてさてフォーラムの内容そのものについて。
最初のアイスブレークは受付作業中で参加できず。何が残念ってこれが残念。

そして堀会長の講演。やはりお話が上手ですね。当日のフレッシュなトピックも織り交ぜ、プライベートなネタも巧みに使い(ご家族総出でなんだかステキ)、ファシリテーションとは、というところをわかりやすく解説。マイクの加減か、すこーし最後列では聞き取りにくいところがあったかな。

それから神戸大学経営学科・金井壽宏教授の講演。ファシリテーションと近い概念をもつ「プロセス・コンサルテーション」をめぐるさまざまなトピック。金井先生の師匠であるEdger H.Scheine教授の研究から得られた知見をメインに、さまざまな理論(役に立つのがよい理論!)、東西の大学・企業における事例などなど。時に手振り・英語を交えながら、非常にエネルギッシュな講演。先生の中に「話したいこと」がいっぱい詰まっていて、それが溢れ出てきちゃってしょうがないように聞こえつつ、実は1本の幹があってその枝葉にばんばん話題は飛ぶものの、最後にはきちんと幹に戻ってくるという、実に疾走感のあるお話だった。
印象に残ったのは、コンサルテーションには「内容のコンサルテーション」と「プロセスのコンサルテーション」があるということ。いったいどちらが相手にとってHelpfulであるか? 乱暴に言い換えれば、「答え」を教えるのと「解き方」を教えるのとどちらがよいか、ということだろうか。もちろん先生の主張は「プロセス」の重要性にある。私も最近とみに「プロセスの重要性」を感じるようになってきている。「成果」だけではなく「成果につながるプロセス」のほうが成長するために重要なんだよね。そのプロセスを乱暴に扱わず、丁寧に追っていくこと、それは仕事のやりがいや自分なりの工夫、情熱につながるはずだと思う。シャイン先生の教えである「You've got figure it out.」、実に良い言葉だ。やはり答えは自分で見つけてこそ意味がある。私も座右の銘にさせていただこう(そしてもうひとつ、最近お気に入りの言葉・堀会長の本にある「Cool logic & Warm heart」と一緒に!)。
もう1つ「おお!」と思ったのはGroup Think(集団浅慮)について。個人でなくグループであるがゆえに浅はかな、質の低い意思決定をしてしまうことなのだが、このGroup Thinkについては(まさに金井先生のお話の中でも名前の挙がった)一橋大学の米倉誠一郎教授の講演でも伺ったことがある(blogに書こうと思ってぜんぜんできていない・・・)。テーマは「イノベーション」だったのだが、やはり個人と組織の結びつきをどう質の高いものにし、意思決定していくかというのはあらゆる場面での大きな課題なのだろう。「三人寄れば文殊の知恵」ではない、むしろ逆効果になることもあるだなんて、まるで今の当社の課題(笑)。
ちなみに金井教授にはそのあとの懇親会で不躾にも著書に署名をいただいてしまった(^^;; いま、同僚が研修でお世話になっているということもダシに。さすが金井先生、とてもフランクに応対してくださって、署名だけでなく私の名前、そして「大きな志で変革を」というメッセージも書いていただいちゃった(佐々木かをりさん以来、「本に署名をもらう」味をしめたってこと・・・笑)。
ちなみに、金井先生のお話がずいぶん多岐にわたり私の頭をオーバーフローしたので、どこかに類似の講演録のようなものはないかと探していて見つけたのが以下のページ。今回の講演のエッセンスの一部が含まれているといえる。
「Works」No.41 “You have to figure it out.”〜エドガー・H・シャイン博士 来日講演をアテンドして〜
レジュメの付録で紹介されていた、金井&シャイン対談が掲載されている雑誌はこちらに発見。
「CREO」2000年第2号 特集エドガー・H・シャイン 

さてフォーラムのコンテンツのもう1つの目玉はパネル・ディスカッション。ファシリテーションそのものについては、ここでいちばん突っ込んだ話がきけたかな。具体的事例も多かったし。そしてこのディスカッションのコンテンツだけでなく、まさしくプロセスそのものが「見もの」(聞きもの)だった。有能なファシリテーターの存在だけでなく、議論を可視化する(ファシリテーション・グラフィック)ことで、議論の質が上がるとは。まあ、プロセス1つ1つが見事に設計されていたのかもしれないけれど、でも生きた実例としてとても勉強になった。

このあとは会場を移しての懇親会。ゲームなどの趣向も凝らされていて、最後まで本当に充実のフォーラム。調子に乗ってかなり飲んでしまい、帰りの道中しんどかったのが反省点だが(^^;;、たくさん学び、気づき、楽しんだ一日だった。少しは今後の自分のあり方をfigure outできたような気がする・・・。

rkazuki at 13:45│Comments(0)TrackBack(2)ON THE JOB  │ ブックマークに追加する




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最近、ちょっと関心を強めて、 「ファシリテーション」 関連の本を幾つか読んでみました。([url=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531580/outloginc-22]『問題解決ファシリテーター』 はずっと前に読みました。良書) ■1)[url=http://www.amazon.c...
2. 面白い!使える!個人サイト情報  [ ワークライフ ]   2005年07月06日 11:15
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