BOOK/MAGAZINE

2010年04月25日

人が人を思う力・・・「1Q84 BOOK3」

41035342571Q84 BOOK 3
新潮社 2010-04-16

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発売日に購入し3日で読了。
このところtwitterにかまけて読書量が激減している私にしてはおそるべきスピードだ(苦笑)。

それほどまでに魅力的な作品。もっとこうしてほしかったとか、あらら、と思う箇所もないではない。
でも、残りのページが少なくなっていくのが悲しくて悲しくて堪らない、稀有な作品だった。

いま、私の心は満たされているようでもあり、なんだか逆に渇いているようでもあり。
とにかく、この物語の余韻をずっとひきずっている。

Book1,2を読んだときには感想をこんなふうに書いたけれど、Book3で提示された1つの解は、物語の主人公は「物語(という構造)の力」なんぞではなく、やはり「生身の人間」だ、と思う。壁に囲まれた、卵そのもの、だ。割れやすく弱いかもしれないけれど、すべての始まりである。

そして主題は、「人が人を思う気持ちの力」だ。

その人のことを私が思っている限り、その人は存在する。
私がその人を思わなくなってしまったら、その人はこの世からもいなくなる。

それくらい強いのだ。人が人を思う気持ちというのは。

このことを思い知らされ、なんだかもう、胸がぎゅぎゅぎゅっと軋み続けている。
本当はもっとこの物語のことを書きたいのだけれど、どうにも言葉にならなくて。

Book4を期待するのは野暮だとはわかっている。
でも、きっとこの物語はこれからも続くと、思い続けたい。

そうそう、ちょうどこの本を読んでいるとき、宗教活動のために我が家を訪れた家族連れがいた。
物語が現実とをシンクロさせてしまう力が(もしくは、私にそう認識させてしまう力が)、この本には、ある。

Book1の最初の1行から、いつかゆっくり読みなおしたい。

(オススメ度:★★★★1/2)




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2010年03月01日

本の著者が読者を助けるとはどういうことか・・・「人を助けるとはどういうことか」

4862760600人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則
金井壽宏
英治出版 2009-08-08

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文字通り、人を助ける、支援するという物事の本質を、を丁寧に、かつあくまでも実際の会話・状況をベースにして解き明かしてくれている本。「支援」とは、今の私の役割のほとんどすべてと言っていもいい。仕事でも、現場の能力向上や生産性向上を支援し、家庭でも、子供の学習や自律を支援したい、と思っている。しかも一度触れたいと思っていたシャイン氏の著作、監修は金井壽宏氏。これこそ私が読むべき本、まさに私のための本ではないか。と、意気込んで読み始めたが、読み終わるのにものすご〜く時間を要してしまった。決して難解な本ではないのに。

時間がかかった理由は3つあると思う。

翻訳の問題なのか、日本語がいまひとつしっくりこなかったことが1つ。

読んでいる途中で多大なリフレクションを呼び起こされ、それらを自分で反芻・消化しながらでないと進めない、というのが1つ。

そして、「読み物としてのおもしろさ」が、どうしても感じられなかった、というのが1つ。次に何が書いてあるんだろう? 早く読み進めたい!! という欲求が起きなかったのだ。

・・・と、ここまで書いてきて、正確には、あとの2つは同じ本質に根付いているのかもしれない、と気付く。内省が渦巻いているときにはなかなか次のアクションにはつながらないのは当然だろうから。

そうか。これがシャイン先生流の(著作を通じた読者への1つの)「支援」のありかたなのかもしれない。「人を助けるとはどういうことか」というタイトルに惹かれて本書を手に取った読者にとって、「はい、人を助けるとはこういうことですよ」という回答を与えたり、「読書の喜びや楽しみ」を感じさせることは、決して支援にはならないのだ。

問いかけによって内省を促し、本当はどうしたいのか。どうあるべきだと考えているのか、読者が自分で進むべき道を見つけられるような、プロセス・コンサルティング。

そう、本の著者であるシャイン先生は、読者がいま抱えている問題を知りもしなければ、まして代理で解決してくれるわけでもない。読者の問題は、読者自身の問題であり、読者自身にしか解決できない。おそらくこの本を手に取る読者は、そうした種類の問題を抱えているであろうという賢察をふまえ、「しっかり時間をかけ、内省しながら読む」ための本を届ることで、読者を支援してくれているのだ。

とはいえ、もうちょっと「ズバリ解説」というか、小気味よく簡潔に問題を誰かに整理してほしいというニーズも、正直なところ、ある。それにこたえてくれているのが、監訳の金井先生によるあとがきだ。この本が書かれた背景、シャイン先生の人柄まで含めて、読者の理解を助けてくれている(当たり前だがこの部分は日本語も読みやすい)。

最後に、私が胸に刻んだ「人を助ける」要諦は以下の3つ。
・相手から助けを求められた場合は、相手の「真の課題」をまずは一緒に探究すること(そのために、何か依頼やお願い事項を受けるたときは、必ず理由や目的を教えてもらうこと)。
・こちらから助けを申し出る場合は、問題解決をするのは相手であってこちらではない、ということを肝に銘ずること(そのために、意見ではなく「問い」からスタートすること)。
・いずれにしても(本当にその相手のための支援であっても)助けられる側は、自分を一段低く感じてしまうことを忘れないこと(そのために、私にとっての価値や、役に立ててうれしいという気持ちを伝えること)。

まだまだ不十分だけれど、少しずつブラッシュアップしていきたい。
この気付きを与えてくれた本書に、感謝。

オススメ度:★★★1/2(翻訳文になじめなかったのでちょっと減点)

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2010年02月26日

ロングセラーになること請け合い・・・「100かいだてのいえ」

4033315403100かいだてのいえ
偕成社 2008-05

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親子ではまっている絵本。

ダメな絵本というのは、ともすれば「子供を子供扱いした」ものになってしまうのだけれど、本作はまったく違う秀作。

甘すぎない。
でもファンタジック。
子供だましでなく、ユーモアがある。
説教臭くもない。
とはいえわかりやすいハッピーエンドでなく、独特の余韻が残る。

そして、すばらしい造形と色彩、アイデアにあふれたディテイル。
大人も、読むたびに新しい発見がある。
なにより、絵本を縦に開いていくというこの発想。

想像すること、創造すること。

自由に、どこまでもどこまでも開かれている。伸びていけるのだなあ。

きっと、ロングセラーになる。
ぜひぜひ、本屋さんで実物をみてみていただきたい本。

オススメ度:★★★★★

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2009年09月26日

まるで読者をコーチングしてくれるかのよう・・・「コーチングの技術」

4061496565コーチングの技術―上司と部下の人間学 (講談社現代新書)
講談社 2003-03

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菅原裕子さんの手による本書。
非常にわかりやすい。腑に落ちる。
さっそく行動に移せるような、具体的で身近でリアルな事例が豊富(ビジネスだけでなく、家庭・子育てについても取り上げられている)。
それでいて、理論・原則についてもきちんと述べられているから、「コーチング」を目的的にとらえ、コミュニケーションの質をあげるためにはどうしたらいいのだろう、というように考えを深めることもできる。また、グループコーチングとしてのファシリテーションや、セルフコーチングについても、分量は少ないがよくまとまっていて、参考になる。

本書で特に「ああ、使える!」と思ったのが以下。

■「16個のポイント」に集約してくれている「質問の技術」

■「ぐたいてき」な目標設定の技術
ぐ:具体的な目標をたてる
た:達成可能であるか
い:意欲的になれるか
て:目標が定量化できるか
き:記録可能であるか

この「ぐたいてき」は、さっそくこの下期の目標設定に向けて職場で共有しようと思う。

とにかく、まるで、本書じたいが、読者をコーチングしてくれているかのようだ。本書を読むことで、自分の問題点や課題に気づき、「よし、こうしてみよう!」と、行動変容のヒントとともに、動機づけてもらえるのだから。

私も「子どもの心のコーチング」を読み終えたときには、かえって「できない自分」に凹んだものの、やっぱりがんばろう、とあらためて本書に勇気づけてもらえた。

ぜひ、「コーチ」の立場に興味のある人のみならず、コーチングを受けてみたい人、コミュニケーションに悩んでいる人たちにオススメしたい。

(オススメ度:★★★★)

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2009年09月09日

とても大切な気づきをもらったのになかなか次に進めない(涙)・・・「子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション 親にできる66のこと」

4576031317子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション 親にできる66のこと
リヨン社 2003-06

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今年の国際女性ビジネス会議で(そういえばぜんぜんblogに書けてない・・・)、菅原裕子さんの「上司と部下のコミュニケーション術」というワークショップに参加して、とっても心を動かされた。バックトラッキングという、まず相手の言葉(のなかのキーワード)をそのまま問いかけとして返すという、本当にシンプルなコツを使うことで、コミュニケーションが始まり、深まっていくということ。そして、しっかり聴くためにも、相手を知ろうとすること、そのためには相手を観察する、ちゃんと目をあわせること。そうやって承認し受容することの大切さを、実践的に知ることができ、本当に学びの多いワークショップだった。

このコミュニケーション術は決して上司と部下の間だけではなく、家族との間、特に子供との間で大事なんだよなあ、と深く深く感じ入った私。菅原さんは子供のコーチングも得意とする分野のようなので、さっそく帰ってから買って読んだのがこの本なのである。

で、この「子どもの心のコーチング―ハートフルコミュニケーション」。
とてもよい本だと思う。わかりやすく、親と子供の両方をきちんと向いてくれている、ということが伝わってくる。そして私はこの本によって、子供と向き合うための基盤となるような価値観を、ちゃんと持たせてもらえたような気がする。何があるべき姿か、というイメージが確固となり、迷いがなくなる本である。

でも、それが日常の中でなかなか実践できないのが私の現状でもある。あるべき姿がわかっているだけに、現実との乖離がまた自己嫌悪につながっていく。

私がいちばん重く受け止めたメッセージは、「いかにして、親も子供も、自分で自分の問題解決ができるようになるか」ということ。
頭ではわかる。心でも、共感する。すごく正しい、と思う。

でも、それでもやっぱり、朝、起きてこない子供を起こしてしまい、着替えの遅い子供に「何やってんの!」と叱責し、「〜〜がしたいんだったら、これを片づけてからでないとダメ」というように、変な取引や損得勘定の力でもって子供を動かそうとしてしまっている。これじゃあ、本当の問題解決にならない。私にとっても、子供にとっても。

この自覚を持てているだけでも大切な一歩として、次の一歩のために何をするか。

やっぱり、「聴く」「観察する」「目をあわせて話す」に尽きるのだろう。
もっと自分の感情や態度を客観的に見て「ちゃんと聴けてる?」と自問することから、やっていかなくては。

私のように、ついつい子供を怒鳴ったり、子供がやるべきことを、時間を理由に代行してしまったりして自己嫌悪に陥ることのある、すべての方へ。オススメです。

(オススメ度:★★★1/3)

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2009年08月30日

今度も愛らしさ満点・・・「オチビサン 2巻」

4022506253オチビサン2巻
英訳リチャード・バーガー
朝日新聞出版 2009-08-07

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待望の2巻(1巻のときのレビューはコチラ)。

もう、「オチビサン大好き」ということ以外、付け加えて書くことはあまりない(笑)。印刷されている紙の質感とか、そういうところまで愛らしく思えてきたり、オチビサンの衣装(いろいろあるのだ!)や小物(カゴとか、ポシェットとか!)までがかわいくてかわいくて・・・とか、もう、そういう領域になってきてしまっている。

あ、そうそう、あらためてまとめて読むと、サブキャラ(ネコのジャックや、あのヘビ)がすごく気になる存在に。3巻で、もっともっと登場してくれると嬉しいな。

それから、オチビサン公式サイト(?! 特設ページ?!)、第1巻が出たときから全く更新されていないので、ぜひ、なんとかお手入れをお願いしたいモノである。

(オススメ度:★★★★)

こちらもオススメ!
4022504641オチビサン 1巻
朝日新聞出版 2008-08-20

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2009年08月22日

「卵」を「壁」から守る力・・・「1Q84」

41035342221Q84 BOOK 1
新潮社 2009-05-29

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41035342301Q84 BOOK 2
新潮社 2009-05-29

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すばらしい。
これぞ小説。夢中で読み進み、そして読み終わってから5日ほど経つが、まだ、気がつくとこの物語のことを考えている。胸の中にザワザワとしたものが残って、消えない。

別に熱心な村上春樹ファンというわけではない。
読んだ数も少ないうえに、そもそもストーリーやキャラクターにはあまり共感できず、文体だとか、ディテイルの書き込み方とか、作家としての時代への向き合い方みたいなものは、わりと「タイプ」なんだよね、という程度の読者だったにすぎない。でも・・・。

すごい。1Q84。
何がどうすごいかを、私の筆力では正直なところ、書ききれない。
ただ、私がどんなことを考えたか、感じたか、を書いてみる。
以下、ネタバレの危険があるので注意して読んでいただきたい。
続きを読む

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2009年07月08日

読み物として期待はずれ・・・「カモメになったペンギン」

4478000344カモメになったペンギン
野村 辰寿 藤原 和博
ダイヤモンド社 2007-10-27

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本書は、「氷山が溶けそうだ!」という危機を乗り越えるために、ペンギンたちがどのようにして自分たちのコロニーの変革を成し遂げていくか、というストーリー。この要所要所に、組織変革の成功要因がちりばめられているというわけだ。

「変わらなければ、生き残れない」

そんなドキッとする帯の文句に魅かれたし、好意的にとりあげられているblogもあったりするので、期待して読み始め・・・早々に気がついた。

「そうだ、私、この手の寓話仕立てのビジネス書、あんまり好きじゃなかった」

しかし後の祭り。最後まで、どうもピンとこないままの読書となってしまった。
そもそもの、元となっているコッターの「組織変革を成功させる8段階のプロセス」についてまったく知らないまま読んだことも、よくなかったのかもしれない(苦笑)。

「なるほどね!」というポイントがないではないのだが・・・うーん、なんなんだ、この「つまらん」感じは・・・と考えていって思い当たったこと。私は、やはり寓話は寓話として「完成」していてほしいのだ。「寓話風に」とか「寓話っぽく」しただけでは、読み物として満足できない。登場人物が人間からペンギンになった「だけ」、物語の舞台が会社が氷山になった「だけ」。結局ペンギンにブリーフケースを持たせるくらいなら、はじめからビジネスマンを主役にすればいいと思ってしまうし、いろんな要素を物語進行上の都合だけで左右しているように思える。

そんなの、「寓話」に失礼だ。

野村辰寿のイラストがカワイイだけに、余計にこの「寓話っぽさ」に嫌気がさしてくる始末。ブックラバーとして、悲しくさえなってくる。

というわけで、「メッセージの伝達方法」にあざとさは感じるものの、本書の持つメッセージじたいには、興味を喚起させるものがある。こりゃ、やっぱり「企業変革力」のほうを読まないと、納得いかないんだろうね。

オススメ度:★★1/2

企業変革力企業変革力
John P. Kotter 梅津 祐良

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2009年04月22日

すべての「人と一緒に働く人」へ・・・「ダイアローグ 対話する組織」

4478005672ダイアローグ 対話する組織
中原 淳
ダイヤモンド社 2009-02-27

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あなたは「伝えた」はずのに、
「相手の行動」が変わらないのはなぜか?
「組織のあり方」が変わらないのはなぜか?

著者が発するこの問いに、胸が痛まない大人がいるだろうか。
企業に限らず、お役所、PTA、町内会、そして家族。
いま至るところの集団・組織において、この「伝わらない問題」が頻発していることを、自分の肌で感じるし、見聞きする。組織の問題のすべてに、この「伝わらない問題」が通奏低音のように流れているに違いないとすら思う。

そもそも、なぜ「伝わらない」のか。
それはね・・・というところから、本書ではていねいに、かつ簡潔にひもといて、意味づけて、「伝えて」くれる。

そのうえで、じゃあ、伝えるためにどうしたらいいか。
突貫工事のエキスパートや、問題解決症候群から脱却するには。

その1つの妥当解が「対話」なのだという。

ここではあえて対話の「方法」にはあまり触れられていない。
ただ、対話の中身、対話の効用、対話の可能性はしっかりと提示されている。そう、対話を通じてこそオトナは「学ぶ」のだ。

ここでの「学び」は、もちろん、お勉強じゃない。

変容である。

視点や思考の枠組みが変わり、事実への意味づけが変わり、行動が変わること。
そのためには、他者との関わりが必須だということ。

ああ、私が読みたかったことが、まさにこの本に書いてある、と感じる不思議。
私が今の仕事でやりたいこと、つくっていきたい場のイメージが明確になっていくうれしさ。
こんな存在になりたい、こんなことがしたい、と思える何かへの手がかりがつかめたヨロコビ。
ここに立ち戻ればよいのだ、という土台を得た納得感。

そんな佳きことたちを与えてくれた本書に感謝。
(ますます中原センセイのファンになりそう♪)

とにかく、組織・風土改革、人材育成に関わる全ての人、
そして、人と一緒に何かを成し遂げようとする全ての人にオススメの良書。

(オススメ度:★★★★)

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2009年01月16日

読書をとらえるフレームの提案書・・・「読書進化論」

4098250012読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書)
勝間 和代
小学館 2008-10-01

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内容としては、これまでの彼女の著作に既に書かれているものとの重複が多いが、それでもじゅうぶんおもしろく読めた。

もちろん副題にあるとおり、ウェブ時代における読書という刺激的な論点が語られていることもその理由の1つ。

だが、あらためて感心したのは、「読書体験」を、本を読むというその部分のみならずもっと大きな枠組みでとらえてみせてくれているところだ。
まず基本になるのはもちろん読者の視点になろうか。
・読みたいなあ、読もうかなあ(動機づけ)
・どんな本がいいのかなあ(関心、選択)
・どこで買おうかなあ(購買の場所)
・どうやって読み進めようかなあ(読む方法)
・読んだあとどうしたらいいのかなあ(体験からの学習)
といった、マーケティング論を応用したかのようなフレームが提示される。
ここに、書き手の視点と、売り手(編集者)・売り場の視点がうまくからみ、それぞれが単独なのでなく、関係し、ときにはロールを共有・交代しつつ、多様な読書体験が広がる可能性があるのがこのウェブ時代の本とのつきあいなのだ、ということ。

本を書くことも、売ることも、買うことも、読むことも、そこから学んで活かすことも含めて読書を考えてみませんか、という、読書を考えるフレームの提案。
こう考えてくると実に著者らしい作り方の本である。あらためて感心、感心。

最後に、これからの私の読書を進化させていくためにやろう! と思ったことをメモ。
まず、もっと本を買う!(そこからかいっ!)
特に、ハードカバー本を増やす。
リアル本屋にもっと足を運んで、本との出会い方の幅を確保する。
そしてもちろん、たくさん読んで、しっかりblogにメモする。
以上!!

(オススメ度:★★★)

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2009年01月13日

私の受け皿にはあわなかったかも・・・「史上最強の人生戦略マニュアル」

4877712399史上最強の人生戦略マニュアル
勝間和代
きこ書房 2008-09-27

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本書を貸していただいた、会社のSさんにまずは感謝。

で、感想。
どうもしっくり来なかった、というのが正直なところ。

そりゃいろいろ「ごもっとも」なことが書いてあって、なるほど、とか、へえ、そうね、とは思うんだけど・・・著者のいう「法則」というのが、何から導かれて、どんな人間心理なり行動科学なりの理論とつながるのかが説明されないので、著者の主張が延々と述べられているように感じてしまう。10の法則といわれても、それが必要十分な数のリストなのかが気になってしまうし、押しつけがましく「とにかくそういうことなのだと思え」といわている感じ。こうなると、共感できるか、できないか、要はフィーリングの問題になっちゃうから、ちとつらい。まあ、これも、決してこの本のせいではなく、この本に対してこういう認識をもつ私自身の責任だと思うことにしよう。

あと、勝間和代の訳も、どうもしっくりこない(もちろん下訳は誰かがやっているだろうが)。日本語としてイマイチ美しくない感じなのである。テクストを追いかけるだけで疲れてしまう。
この手の啓発本の類は、「文体」や「モード」が大事だと思うんだけれど・・・そのあたりへの配慮があまり感じ取れなかったのが残念。
(オススメ度:★★)


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2008年11月22日

著者の「思い」聞いてきました・・・質問会議セミナー

大阪で開催された、「質問会議セミナー」に行った報告ができていなかったので、もう1ヶ月以上前のことだけれど、ちゃんと書いておこう。
質問会議セミナー
内容については、このマインドマップもどきをご参照いただくとして、今回参加して良かったな、と思うのは次の2つ。

1)著者が、なぜこの本を書くに至ったやのか、その動機や経緯をしっかり聴けたこと。
 著者自身が、いわば「ブルドーザー」のようなリーダーで、「うしろにはぺんぺん草すら生えない」と言われていたということ。じゃあ、どうしたらいいの、どうやったら良いリーダー、よい組織が作れるのか・・・という問題意識があり、アクションラーニングとの出会いにつながったのだそう。ああ、そういう問題意識だったのか、ということがきちんとわかると、なるほど、確かにこれはソリューションとして最適解の1つだろう、ということが身にしみて理解できる。なぜ、いま、質問会議か・・・という説明にとても力が入っていて、もっとも読み応えがあったのもうなずける。

2)既存の(私が思いこんでいた)ファシリテーションとの違いが認識でき、質問会議のキモが少し見えたこと。
 私にとってのファシリテーションのイメージは、いかにしっかりプロセスをつくり、関係性をつくり、議論を構造化して、まとめていくか・・・つまり、どれだけ「作り込んだうえで創発を起こすか」というもの。しかしこの質問会議は全く違う。「質問する」「振り返る」などの原則があるだけで、その間、どんな質問がなされようが、ファシリテーターは一切関与しない(あまりにひどい場合は介入するが)。議事録も作らないし(少なくとも作るべしという指針は出されていないし)、議論を書き留めていくかどうかも、特に重要視はされていない。
 つまり、何も、作り込まない、と言ってもいい。
 ただ、場をつくり、質問だけですよ、といって、放任する。
 これは、よほど参加者を信じないとダメだな、ファシリテーターの人間力のようなものが問われるな、と感じた。参加者それぞれの質問の力、本来持っているを信じて行く末を見守る勇気と我慢強さ。これが質問会議ファシリテーションの要諦ではなかろうか・・・というのが、今のところの私の仮説。

ああ、良い質問ができるようになりたい。

質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?
清宮 普美代
4569702899



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2008年11月16日

ちょっと遅いけど・・・発見!福岡先生のブログ

久しぶりに福岡伸一先生の研究室ホームページをのぞいてみたら・・・ブログ開設のお知らせが。8月から始まっていたようなのに、いやはや、迂闊でした。

で、そのブログはこちら。
福岡ハカセのささやかな言葉(ことのは)

マネジメント担当からのお知らせ的要素が強くてあまりおもしろいものではないのだけれど(苦笑)。でも、連載やメディア登場情報などオフィシャル情報だけでも、「自称・福岡ハカセウォッチャー」な私にはありがたい限りなり。

それにしても・・・「できそこないの男たち」の売れ行きが気になるなあ。

できそこないの男たち (光文社新書 371)できそこないの男たち (光文社新書 371)
福岡伸一

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2008年11月06日

自分ならではのデータベースを作ろう・・・「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」

4478002037効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
勝間 和代
ダイヤモンド社 2007-12-14

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これまた、会社で知人に貸していただいた本。
私がデスクに勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践を飾って(?!)いたら、「あ、グーグル化のほう読みましたよ」とのこと。すかさず「じゃあ、貸して〜!」とおねだりしたのである。

著者が考える「知的生産」の意味・意義や、それが近年どのように変化しているか、なぜいま問われるのか、という課題認識の部分は、本書も「フレームワーク力」も共通である。ただ、本書は「知的生産に大切なデータベース」作成のほうに軸足があり、「フレームワーク力」では、「データベースを使いこなしたうえで、さらに新たな価値に結びつけ、人に伝えるために行うべきこと」のほうに軸足がある。おそらくビジネスパーソンならば「フレームワーク力」だけ読めばよいだろうし、もし両方読むなら、本書から先のほうがしっくり腑に落ちるはず。とはいえ、逆に読んだ私ですら(重複もあったものの)、気づきは多かった。あらためて自分の読書ぶりを反省し、もっとたくさん本を読もう、特に、もっとハードカバーを読もう、そのために、読み方を工夫しよう、と思う。しっかり目次を眺めて、自分の中に仮説や著者への質問をもってから、その解を求めて目的的に読む(もちろん、ビジネス、勉強のための本については、である)ことを意識したい。

それから、自分なりの「テーマ」をもつことで、情報収集の効率も質も高めよう、ということ。もっと、情報が向こうからやってくるようにしたいし、情報に対する目利き力を養わなくては。

ということで、「私の情報収集テーマ・関心領域」については、改めてご紹介予定!
(オススメ度:★★★1/2)


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2008年11月04日

何かの合い間に最適な楽しい風刺小説集・・・「天下り酒場」

4396333854天下り酒場 (祥伝社文庫 は 8-2)
原 宏一
祥伝社 2007-10

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ちょっとした待ち時間。
本でも読むか・・・。
もちろん、重厚なテーマを読む気はないけど、かといってあまり気楽すぎてもつまらない。
そんなときにうってつけの、ピリリとしたスパイスを味わうように楽しめる短編集。

実は会社の知人に、「こんなのもいかが?」と(通勤経路のバスの中で)貸していただいたもの。
原宏一という著者の名前も、書名も初見。
祥伝社文庫じたい、呼んだ記憶がない。
しかも、タイトルからはいったいどんなジャンルなのか想像がつかない。
ホントにおもしろいの? これ・・・と半信半疑になりつつも、その知人がいったいどんな本を読むのか知りたい・・・という動機で読み始めたのだが・・・。

役人が居酒屋に天下ってきたらどうなるか。
自宅のリビングに盗聴器が仕掛けられたらどうなるか。
歯磨きという作業をサービスビジネスにしたらどうなるか。
「資格取得」を芸とするタレントがいたらどうなるか。

こんな、「ありそうで、ないでしょ」「なさそうだけど・・・でも、あり?!」な、微妙なシチュエーションが続き、飽きない。ディテイルが凝っていて(企業・組織に属したことのある人ならニンマリすること請け合い)、心憎いプロットのオンパレード。そうはいっても予定調和だろうな、と思いきや、気持ちよく裏切られる。

ちょっとした合い間に読むつもりが、わざわざこの本のために時間を作りたくなるほどだ。

とは言え、「ありそうでなさそうで、やっぱりありそうな」微妙なシチュエーションに人間を置いてみることで、勤め人の「性」や、会社の「常識」を浮き立たせ、風刺を効かせるという手法はどれも共通なので、わざわざ時間を割くとかえって飽きてしまうかもしれない。

10分間の時間があいたときに限って、少しずつ、楽しみにしながら読むのが最高だと思う。

自分じゃ、きっと手に取らなかった本に出会えたことに感謝。
(オススメ度:★★★1/2)


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2008年10月22日

さっそくあの強力ブロガーが!・・・「できそこないの男たち」書評

うっかりしていたら・・・既にこんなことに。これでセールスも相当伸びるのではないか。

404 Blog Not Found:弱き者、汝の名は男なり - 書評 - できそこないの男たち

本書のポイントがとてもよくわかるので、「で、どんなことが書いてあるの?」という方はぜひこちらをご参照いただきたく。

それにしても・・・縦糸と横糸とのメタファーは私も感想文のなかで使っているので、なんだかマネしたみたいになっちゃった。お恥ずかしいです(苦笑)。
できそこないの男たち (光文社新書 371)できそこないの男たち (光文社新書 371)
福岡伸一

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■福岡先生のこれまでの本はコチラをどうぞ。



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2008年10月21日

読書独特の「快感」・・・「できそこないの男たち」

4334034748できそこないの男たち (光文社新書 371)
福岡伸一
光文社 2008-10-17

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ああ、エキサイティングな、素晴らしい読書体験。

「男」と「女」とは、なぜに、またいかにして「女」であり「男」なのか。
この、いくら問うても問い尽くせないような問いに対し、福岡先生はその冴えた文体でもって1つの最適解を示す。

縦糸になるのは、

性決定遺伝子をめぐる、ライバル研究者同志のバトル。
有性生殖・無性生殖の本質的な意味を問う、アリマキの生態。
「見えないはずの、見たいもの」が見えてしまう、顕微鏡(のプロトタイプ)作りへの執念。

といったサイエンスノンフィクション。

横糸になるのは、

ポスドク時代の、ある研究発表会。
幾度となくその手で繰り返した、遺伝子発現トレース実験のディテイル。
そして、新幹線の車中でみた、小さな生命の迸り。

といった、極めて私的ともいえる、福岡先生自身の体験や見聞だ。

これらが組み合わさったときの臨場感といったらない。

語り手である福岡先生は、「語る対象」に対して、客体でもあり主体でもある。
研究バトルを傍から冷静に眺めつつも、その世界に片足をつっこんでいる張本人でもあるわけだ。
この不思議な関係が、緊張感とユーモアを生む。

さらに違う表現でこの本の魅力を表現してみよう。
我々読者は、福岡先生という類い希なる船頭 兼 ガイドに導かれ、分子生物学という川をる小舟に乗った気分を味わうことができる。
スリルが味わえる急流、美しくも不思議な風景が続く清流・・・いくつものパターンの流れを、我々は疑似体験する。
そして、これらの流れを集めてたどりつくエピローグが圧巻だ。
我々は、「女と男」という源流から長い旅をして、いつのまにか「時間」という、とてつもない大河に(もしかしたら大海原に)漕ぎ出してしまっていることを知らされる。

視界が急に開けた感じ。
これまでとは違う流れに乗っている感じ。
これからどうなるのか不安なのに、楽しみでたまらない感じ。

読書によって、いわば「知の加速覚」が刺激されるという、巧妙なしかけ。

ぜひ、多くの方に堪能していただきたい。

(オススメ度:★★★★★)

■福岡先生のこれまでの本はコチラをどうぞ。

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2008年10月08日

こんな友達ほしいなあ・・・1ページ1ページ愛おしい「オチビサン」

4022504641オチビサン 1巻
安野 モヨコ
朝日新聞出版 2008-08-20

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去年の春から朝日新聞に週イチで連載されている「オチビサン」をご存知だろうか。
ご存じない方はまず、コチラをご覧いただくとして、ちょっと不思議な、気むずかしそうで優しそうで、大人っぽかったり幼かったりする「オチビサン」と友たちが、しっかりと地に足をつけて、でも夢も見ながら、毎日を生き抜いている・・・そういうマンガなのである。絵もかわいいし、ニンマリしたりじんわりしたりキュンとなったりする読後感も心地よくて、とにかく私、この「オチビサン」が大好き(ちなみに、安野モヨコの他のマンガは全然読んだことがない・・・)。

で。単行本になったと聞いて、さっそく購入!
キャー、このかわいい「オチビサン」にこれから毎日、好きなだけ会えるのね、と思ったら、嬉しくてしかたがない。
あらためて、ディテイルが実によく描き込まれていることや、コマ割りや構図・色味がとても凝っていること、そして、自分を振り返ってハッとするような、気づきを促してくれるような物語に気づく。
英語との対訳になっている意図はよくわからないのだが・・・マンガ全体の「不思議感」が良い意味で強まっているような気はする。

身の回りの小さな自然。
友やご近所さんとの何気ないやりとり。
季節が来て、去っていく・・・そう、「日常」それ自体がとてもいとおしくなってしまうような、すてきな本。愛蔵版にしちゃいます。
ああ、「オチビサン」グッズがあったら買い込んでしまうのになあ(苦笑)
(オススメ度:★★★★)



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2008年10月04日

ちょいと期待外れ・・・初・重松清「ビタミンF」

4101349150ビタミンF (新潮文庫)
重松 清
新潮社 2003-06

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珍しくリアル書店に立ち寄る機会があり、そうだ、なんだか小説が読みたい!という気分になり購入。
実は、これが「初・重松清」体験。
感想は・・・うーむ・・・いまひとつ。期待しすぎたのかな。
とてもウェルメイドな短編集だとは思うし、現代的なことを取り扱いながらも普遍性がちゃんとあるし、それなりにどの作品も面白く読めるのだけれど、とにかく、登場人物のだれにも感情移入できないのだ。
特に、出てくる女性たちが、いずれも平板でビビッドな個性がない(そもそも、物語の引き立て役としてしか出てこない感があるし)。これが本当に直木賞受賞作なのだろうか?
私の受け皿の問題かなあ・・・。
もっとほかの作品も読んでみようかな、とは思わせてくれるのだけれど。
(オススメ度:★★1/2)

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2008年10月03日

Amazonにて予約始まってま〜す・・・福岡伸一先生の新著「できそこないの男たち」

Amazonで予約できるようになってます。
さあさあ、皆さま、ご準備をどうぞ♪
4334034748できそこないの男たち
福岡伸一
光文社 2008-10-17

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こちらもどうぞ。
4061498916生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一
講談社 2007-05-18

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2008年09月23日

ああ青春!・・・篤姫ファンなら必読の「夏雲あがれ」

4087478572夏雲あがれ(上) (集英社文庫)
宮本 昌孝
集英社 2005-08-19

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4087478580夏雲あがれ(下) (集英社文庫)
宮本 昌孝
集英社 2005-08-19

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去年の夏に読んだ「藩校早春賦」の、続編。この「夏雲あがれ」だけでも十分楽しめると思うが、やはり両方読んでいただきたい。「藩校青春賦」の登場人物たちの成長ぶりを見て、「立派におなりになって・・・」と目が潤むこと請け合いである。
「藩校早春賦」の物語から数年経ち、主人公たちはいま、青年と少年のちょうど境目にいる。いよいよ身をもって、武士としての苦悩、身分の差、権力の構造、恋のつらさなどを知っていくのだ。このあたり、情緒的になりすぎない程度に丁寧に語られていて、主人公たちに感情移入せずにはいられない。
さらに本作では、主要な舞台は江戸。吉原の花魁や、下町の情景なども多彩に描き分けられていてとても楽しい。
そして、複雑に張り巡らされた伏線にドキドキハラハラ。最後には大きな感動の奔流が押し寄せてくる。

きっと、今「篤姫」にはまっている方なら絶対に好きになれるはず。時代モノなんて・・・と思っている方も、楽しめますよ!。

(オススメ度:★★★★)

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2008年09月17日

性格じゃない、行動を変えるんだ!・・・「パフォーマンス・マネジメント−問題解決のための行動分析学」

494655307Xパフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学
島宗 理
米田出版 2000-03

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職場や家庭や学校で起こる、いろんな困りごと。
ついつい「アイツがいい加減な性格だから悪い!」「気合いが足りない」「頭が悪い」「モラルがない」などと、その「人となり」を責めてしまう。
そして、「人となり」を変えさせよう、としてしまう。
でも、「人となり」なんて変えられない。つまり問題は解決しない。
じゃあどうするかって?
「行動」を見つめなくっちゃ。
「行動」を、引き起こしたり抑制する条件や環境因子を、探らなくっちゃ。
・・・という行動分析学をもとにした考え方を、わかりやすい事例で教えてくれる本。
例えば、時間内に仕事が終わらない、仕事のやり方がちゃんと伝わっていない事例。
水がこわくてなかなか泳げない事例。
駐車しちゃいけないところについつい駐車しちゃう事例。
いわゆる「仕事」だけでなく、学習だったり、マナーや整理整頓、はたまた健康法など、「生来の能力や価値観、性格のせい」にしていた物事の事例がたっぷり。
しかも、問題解決のための手順や原則はシンプル。
これ1本であらゆる物事が解決するとは思わないけれど、これまで「人」「環境」のせいにしてあきらめていた問題も、取りかかりのポイントがあるんだ、ということがわかるだけでも勇気が湧いてくる。
事例に登場する人物たち(特に女性)が、あまりにステレオタイプで(しかもその背景に、性別役割分業意識のようなものが垣間見えて)閉口してしまうが、ま、それを割り引いても一読の価値有り。
ちなみに私は、我が子との関係において最も反省。
「片付け」や「お手伝い」などなど、「お兄ちゃんなんだから」とか「年長さんでしょ」とか、理屈のベールを着せた屁理屈でむりやり納得させようとし、行動に結びつかない場合は怒ることで某かを伝えようとしてしまっていた。
行動が強化できていないばかりか、むしろ弱化させてしまう、私自身の行動・態度に、問題があったんだ・・・
良い(望ましい)行動をどうやって強化するか。しっかりと子供に向き合いながら工夫していきたい。

(オススメ度・・・★★★1/2)

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2008年09月02日

どこよりも早い!(かも?)福岡伸一先生の新著情報・・・『できそこないの男たち』10月発刊

福岡先生から、新著のご案内メールをいただきました。
(ありがとうございます!!)
blogに書いてもいいよ、とのことなので、書いちゃいます。

タイトルは

『できそこないの男たち』

とのこと。もはや大手書店が大注目しているらしい。そりゃそうだ。

内容の案内文はこちら。前作よりもさらに刺激的な予感。
こりゃ読むしかないでしょう。
『できそこないの男たち』  福岡伸一 著

光文社新書 2008年10月17日刊行

<生命の基本仕様>

それは女である

サントリー学芸賞受賞作『生物と無生物のあいだ』を経て

辿り着いた意欲作。≪女と男≫の≪本当の関係≫を知る


地球が誕生したのが46億年前。そこから最初の生命が発生するまでにおよそ10億年が経過した。そして生命が現れてからさらに10億年、この間、生物の性は単一で、すべてがメスだった。           (本文より)

<生命の基本仕様>――それは女である。本来、すべての生物はまずメスとして発生する。オスは、太くて強い縦糸、すなわちメスの系譜を時々橋渡しし、細い横糸の役割を果たす犹箸ちり瓩鵬瓩ない――。

分子生物学が明らかにした男を男たらしめる秘密の鍵。SRY遺伝子の発見をめぐる研究者たちの白熱したレースと駆け引きの息吹を伝えながら、≪女と男≫の≪本当の関係≫に迫る考察。


人は女に生まれるのではない、女になるのだ

シモーヌ・ド・ボーヴォワールは

こう高らかに宣言した。

しかし、これは生物学的に見て

明らかに誤りである。

(本文より)

『できそこないの男たち』

目次

プロローグ

1.    見えないものを見る
2.    男の秘密を見た女
3.    匂いのない匂い
4.    アリマキ的人生
5.    誤認逮捕
6.    SRY遺伝子
7.    ミュラー博士とウオルフ博士
8.    弱きもの、汝の名は男なり
9.    Yの旅路
10.    ハーバードの星
11.    余剰の起源

エピローグ  立証されない仮説


まだamazonの予約などは始まっていないようなので、また新情報入手次第お知らせできればと思います。ベストセラーに駆け上っていくのを、このblogを通じてそっと見守れたら嬉しいなあ。

コチラを未読の方はぜひぜひこの機会にどうぞ。

4061498916生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)
福岡 伸一
講談社 2007-05-18

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2008年08月01日

初「勝間本」体験を経て始めたこと・・・「勝間和代のビジネス頭を創る7 つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」

4887596391勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間 和代
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-06-15

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著者のブログはかなり以前からよく読んでいたし、朝日新聞のBeの連載にいつも感心したり、勇気づけられたりしていたし、同じワーキングマザーとしてなんとなく親しみも感じていたのに、なかなか本を手に取る気持ちが起こらず(なぜだろう・・・私の苦手な会計や金融に関する本ばかり、という印象だったからかな)、遅ればせながらようやく初「勝間本」体験。
読んでみて・・・大正解。なぜって、わかりやすい。明確である。何が明確って、これほど、作り手(著者と編集者)の意図がはっきりしていて、爽快感すら覚える「商品」はめったにない。つまり、
1) ターゲットとそのプロブレムが明確。
2) 他の本と比べて何が違うのか、特徴・特長・ポジショニングが明確。
3) ターゲットに与えようとするベネフィットが明確。
そう、マーケティングの基本中の基本が、冒頭でしっかり押さえられているわけだ。
続きを読む

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2008年07月09日

ひさびさにコミックを堪能・・・「もやしもん」

4063521060もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (1) (イブニングKC(106))
石川 雅之
講談社 2005-05-23

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「菌が見える」という能力をもつ主人公の物語、ということで新聞などにも取り上げられていて、読んでみたいなあと思っていたら・・・なんと! 私の「上司の上司の上司」であるTさんご自慢のマンガ書庫(!)にあるとの情報。「貸して下さい!!」とお願いしたら、1巻から6巻まで、セットでわざわざご自宅から持ってきて下さった。ああ、ありがとうございます!

で、この「もやしもん」。菌が見える農業大学の学生と、その周囲の人物たちと、さらに菌たちの物語。農学部出身者の端くれとして(学生時代は日本酒醸造実験などもやったが・・・シロウトがつくると、炭酸ができちゃって、酸っぱくなっちゃうのである)、1つ1つのエピソード、ディテイルがもうたまらない。学生たちがみんなとにかくよく飲んだくれているのも、あの非生産的な私の学生時代をノスタルジックに思い出させてくれてとても良い。でも、このマンガはそれだけじゃない。
確かに最初はそれ(だけ)が面白いのだけれど・・・だんだん、ちゃんと「普通の」魅力にあふれていることに気づく。つまり、

1.絵がうまい。特に女の子がカワイイ。丁寧に書き込むところと、思い切って省略・デフォルメするところのメリハリがきいていたり、ときどき劇画調になったり一方で平坦なシンプルな絵になったりと、とにかく多彩で飽きないのだ。
2.キャラクターがいい。みんな変なんだけど、憎めない。
3.ストーリーがいい。若者たちが、それぞれ実は問題や葛藤を抱えていて、迷ったり、苦しんだり、遠回りしながら、それでも何かを発見し、気づき、成長していっている(物語母型だ!)。この若者の成長譚と、ちょっと不思議でトンデモなできごととが、うま〜く組み合わさって、巻を重ねるごとにふくらみを増している。

うん。良いぞ、「もやしもん」!
7巻が出たら、また貸していただこーっと。

(オススメ度:★★★★)

もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (2) (イブニングKC (126))もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (2) (イブニングKC(126))
石川 雅之

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もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (3) (イブニングKC (151))もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (3) (イブニングKC(151))
石川 雅之

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もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (4) (イブニングKC (171))もやしもん―TALES OF AGRICULTURE (4) (イブニングKC(171))
石川 雅之

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もやしもん 5―TALES OF AGRICULTURE (5) (イブニングKC)もやしもん 5―TALES OF AGRICULTURE (5) (イブニングKC)
石川 雅之

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もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC)もやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC)
石川 雅之

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2008年06月29日

親子で満足・・・図書館の「子ども広場」

先週の土曜日。天気が思わしくないなか、子どもたちの退屈を紛らわせようと、長岡京市立図書館へ。1歳5ヶ月児が棚から絵本を掴んでは散らかしまくるのを必死で追いかけて片付けていると、5歳児のほうが「もう、お母さん本読んでくれない!」とスネるので、こりゃ早々に退散しようかな、と思っていたら、司書さんらしき方が近づいてくる。ああ、行儀の悪い子どもたちのことで怒られる〜と身をすくめていると、「もうすぐ、"子ども広場"というものが始まりますから、どうぞ」と案内してくれたのだった。絵本の紹介や読み聞かせ、ちょっとした工作遊びなどがあるとのこと。

とりあえず本棚のそばから1歳5ヶ月児を離したかったので、これ幸いに参加してみることにした。

内容は、6月ということで、雨や、かたつむりなどをテーマにした絵本の紹介と、かんたんな読み聞かせ。
それに、発泡スチロールのカップを使って、カエルの鳴き声のような音を出させるおもちゃの工作。トータルで1時間近いメニューを、図書館の方と、ボランティアの方らしき運営担当の方が進めてくださる。出席カードのようなものを作ってくれて、シールを貼ってくれるなど、いたれりつくせりである。30組くらいの親子が集まっていたし、リピーターの方も少なくなさそうだったので、どうやら人気の行事のようだ。

私は、走り回る弟のほうを捕まえるのに相変わらずず忙しく、ロクに絵本の紹介は聞いていなかったけれど、我が家の5歳児はちゃんとおとなしく話をきき、工作も参加しているではないか。終わってから「面白かった?」と聞くと、「おもしろかった」とのこと。ふだんは絵本といっても乗り物の図鑑のようなものしか読もう(眺めよう)としないのに・・・。よーし。これからもできるだけ参加して(毎月あるみたい)、いろんな本に興味を持つように仕向けちゃうといたしましょうかね。


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2008年06月27日

大人の学びハックス(?)・・・「『学び』で組織は成長する」

4334033393「学び」で組織は成長する (光文社新書)
吉田 新一郎
光文社 2006-01-17

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上司に貸していただいた本。今の組織には「学んでいる人が少ない」という衝撃的な問題提起に始まり、学ぶための方法論を「1人で」「2人で」「チームで」「組織で」と順序立てて紹介。
事例が豊富だし、非常に平易に説かれているのでわかりやすい。ここで説かれているのは、画一的な「研修」でもなく、かといって曖昧で成果もわかりにくいな「OJT」でもない。メールの交換や、同僚との会話、ちょっと工夫をこらした会議が、すべて社会人にとって学びの機会であり方法になるのだなあ、と実感する。また、22の方法のなかには、私が既に実践しているものもいくつかあって、ああ、間違ってないんだな、と、勇気づけられる気分がした。
惜しむらくは・・・自ら学ぶための本なのに、なんだか「上から目線」というか、「教えてあげよう」という感じがしてしまうこと。

ともあれ、まずは毎月のオフタイム自主勉強会。みんな忙しいけど、元気出して続けますぞ〜!

(オススメ度:★★★)


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2008年06月26日

「編集」魂ここにあり・・・「IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣」

target="_blank">4492042598IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣
原尻 淳一
東洋経済新報社 2006-07-14

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「○○ハックス」系、続きます。
今回の本の著者は、お二人ともISIS編集学校師範代(その意味では、私の師匠筋に当たる先輩といっても良いかもしれない?!)。
「編集学校」と、「ビジネススキル」とのあいだに見事に関係術がひかれ、かつ、著者たちのオリジナリティが加わった見事な三位一体で、いろいろと腑に落ちるところが多かった。

なかでも印象深かったのが、「ボイストーン」の項。プレゼンの正否を決める大切な要素に、ボイストーン(声の調子)があるというのだ。
めちゃくちゃ、共感。言ってる内容は良いんだけど、なんだか元気がない、自信がなさそうなせいで、全体としてその内容までイマイチに見えてくることがよくある。

そこで。
この本から私が学んだ実践ポイントは、「ボイストーンを意識する!」。
たとえば朝の「おはようございます」。これは、半音ピッチをあげ、かつボリュームも1目盛り(何の?!)上げるくらいで言うようにしている。
電話の声も、「お願い」や「依頼」ならなおさら、高めトーンで、明るく。
ふだんの会話も、元気よく。文句や不満を言うときだって、なぜか楽しげに。

・・・だからどう、ということはまだ実感できないが、元気よく、明るく話そうと意識すると、自然と相手の目をしっかり見ようとするという効用もあるし、なんだか気分が良い。

というわけで、これまた、頑張って続けます。

(オススメ度:★★★1/2)

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2008年06月24日

ちょうどよい入門編・・・「Life Hacks PRESS vol.2」

この手の「○○ハックス」系の本に急に関心が高まってきた今日この頃・・・今回はこれ。
4774134635Life Hacks PRESS vol.2
堀 E. 正岳
技術評論社 2008-04-18

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いわゆるムック本で、情報の量も、まとまり具合もちょうどよい。GTDの概要もわかり、具体的な方法論の紹介もあり、先達のインタビューもある、盛りだくさんな入門編というところ。
今回の読書をきっかけに始めた、私の新習慣が「Inbox Zero」。詳細はコチラを読んでいただくとして、要は、メールの受信箱をとにかくカラにしまくれというメール版GTDである。私用メールのほうはそこまで必要性に迫られていないので、会社のメールで実践しているのだが、当社のメールソフトはLotus Notes。これが・・・実に、使いづらい。タグは使えないし、分類はできるが融通が利かないし、検索もしにくいし・・・。結局、以下のようなフォルダを作って、そこにどんどこメールを放り込んでゆくことにした(だから、正確には「受信箱」のなかには入ったままなのだが、見かけ上は、受信箱が空になっているように見える)。

「0.終了」(基本的に2〜3分で対応できるものはすぐに対応してココへ。1ヶ月後をメドに消去していく予定)
「1.あとでやる」(少し時間がかかりそうなもの)
「2.返信待ち」(受信後、転送・返信してさらなる返信を待っているもの。終結したら「終了」へ。
「3.アーカイブ」(終了したけれど、重要な情報などが含まれており、保存しておくもの)
「4.テンプレート」(別のメール作成に使えそうなテンプレート)

これを始めたのは6月からなので、まだ本当に身についたかどうかはわからないのだけれど、受信箱が空(に見える)というのは本当に気持ちが良いということだけはよくわかる。
あとは、「あとでやる」を忘れないこと(でも、「あとでやる」という名前のフォルダが厳然とそこに存在すると言うだけで、忘却リスクはかなりヘッジできている感触がある)。

よーし、頑張って続けるぞ!

(オススメ度:★★★1/2)


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2008年06月16日

もう?ついに?・・・福岡先生、AERA「現代の肖像」登場

福岡伸一先生、「AERA」(2008年6月23日号)の「現代の肖像」に登場。
いつか“絶対に”取り上げられるだろうと思っていたけれど、まさかこんなに早いとは。
さすが福岡先生。さすがAERA。

記事の内容じたいは、情報がバラバラと集まっていて、もっと深掘りしてほしいなあ、ちょっと食い足りないなあという感じが否めなかった。書いてあることのほとんどは、「生物と無生物のあいだ」を読めば感じ取れることばかりのような気がしたから。
でもおそらくこの「現代の肖像」という記事の目的には合致したモノにはなっているのだろう。

福岡研時代、ろくに勉強もせずモラトリアムを謳歌していた自分の情けなさについては前にも書いたとおりで、科学者としては全く育たなかった私ではある。
けれど今回の記事を読んであらためて思うのは、たくさん本を読むこと、映画も見て音楽をきいて、いろんなジャンルの人と出会うこと・・・つまり自分の外の世界といかに動的につながるかが大切! という価値観を、あの修士の2年間に福岡先生から徹底的に学ばせていただいたに違いないのだと思う。この価値観ほど、今の私の仕事のスタイルに影響を与えてい
るものはない。
あの幸せな2年間に、感謝。
4061498916生物と無生物のあいだ
福岡 伸一
講談社 2007-05-18

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2009.8 札幌円山動物園にて
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