2017年5月23日、突然の解任劇。


現在のレノファ山口のほとんど全てを作り上げたといっても過言ではない「河村・上野体制」に、ついに終焉が訪れました。


クラブ史上初の監督解任、しかもシーズン途中という事態に、レノファクラスタのみなさまいかがお過ごしでしょうか。


私としてはこの事態につきまして、別に誰かを特別に擁護したり責めたりしたいわけではないのですが、フロントにせよ監督にせよ、責任の問い方が事実とちょっとズレているのではないかなあと感じております。

そして公式なメディアからは更なる情報は出てこなさそうなので、内幕というほどのことは私も知りませんが「公然の事実」の部分についてちょっと突っ込んで書いてみようと思います。




※最終的に「これが解任の真相だ!」みたいなオチはありません。わかんないし。

※そして私は別にジャーナリストではないですし、クラブ関係者や選手と個人的に親交があるわけでもありませんので、内容についてはほとんが自分が実際に見たもの以外は伝聞や憶測・妄想の類です。ので、夕刊フジやゲンダイのレベルと思って読んでください。

※ただ、私も面白半分で書いているわけではないので、一応真面目です。

※これから書くことは非常に大きなお世話というか、こんなものを書いて何がしたいんだというか、見る人によっては気分を害するかと思いますので、ヤバいと思ったらそっ閉じをお願いします。
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はじめに、こんなことを書こうとしておいて言うのもなんですが、某掲示板にしても伝聞にしても、一介のハァンである私に真偽は別として裏情報がいろいろ出てきてしまう今の状況がまずアカンと思います。

クラブ関係者も選手も、情報管理はもっとしっかりしていただきたい。

田舎の新興クラブだけに、クラブ関係者・選手・スポンサー・ファンの距離が近すぎるのでないかなあとも感じます。






ではまず、今回の退任(事実上の解任)につきまして、私のスタンスはというとトゥイッタでつぶやいたとおりです。

仕方がないと思いつつも、寂しさと、これからへの不安と。


ご存じのとおり?私はけっこうな上野サッカー信奉者なのですが、何故「仕方がない」と思ってしまったのか?


今回の退任劇の経過について、私が実際に見聞きしてきたことと、憶測と妄想で順を追って紐解いていきます。





1年目から兆候はあった
ゴールが決まった瞬間、選手たちがベンチへ駆け寄り、監督・スタッフ・控え選手たちと喜びを分かち合う

サッカーではありふれた光景です。

ただひとつ、少しだけ違うこと。3年以上のあいだ指揮をとりながら、数多のゴールをチームが挙げてきながら、レノファの試合において選手が監督のもとに駆け寄るシーンを見たことがあるという人はいるでしょうか?

初の公式戦となったのJFL・Honda FC戦から最後の指揮となったJ2・山形戦まで、リーグ戦だけで実に215ものゴールが決まりながらも、その光景を見た人は一人としていないのではないかと思います。(実はあったらすみません。)


もちろん、それ自体はどうこう言うことではなくて、必要以上に選手との距離を近づけない監督もいくらでも存在します。


ただここに現れている事象が、その原因が最後の最後まで尾を引いてしまったのではないか、そう思えるのです。




上野展裕という人物は、相当に頭が切れる人だと思います。(実際のところはわからないが)欧州の最先端理論も率先して取り入れている節があり、勉強熱心で知識も並はずれていると感じます。


ただ、完璧な人間は存在しないわけで、その代償としてなのか、頭が切れすぎるがゆえに極度に説明下手だったり、コミュニケーションが不得手という印象があります。


そのひとつがいわゆる試合後の「テンプレ会見」であるし、練習を見た際にも、どうも練習メニューの意図を上手く伝えられていないのではないか?(選手が理解しようとしているか?という問題もあるが)と思うことが多々ありました。


そして頭の切れすぎる人はひとりで仕事をやりたがる。事象を自分の見える範囲に置きたがり、人に任せることを嫌がる。話すより先に理解してしまい、説明を怠りがちなったりする。いずれ理解すれば良い、体が覚えれば良いとか思ってしまうかもしれない。そういった部分が高圧的にも映るし、また実際に高圧的な部分もあるでしょう。


試合中の様子だけを見ても分かるとおり、相当な激情家でもあります。犠牲になったペットボトルは数知れません。たぶんファンがいないところでは選手に対してさらにかなりキツい物言いをしているんじゃないかと思います。


そして先ほども「テンプレ会見」と言いましたが、伝えるのが不得手ではないかなと感じるうえに、あまり説明をしたがらないところもあります。起用する、メンバーから外す、という場合でも、選手に対してもメディアに対しても、あまり事細かには説明しないのではないかと。この点については特にメディア関係からも不満が大きかったことでしょう。


そういった様々な部分が、大きくマイナスに働いたのではないでしょうか。少なくとも選手やスタッフ目線からは「人格者」とは映らなかったでしょう。


これだけ結果を出し続けながら、1年目の最終節も、2年目の最終節も、歓喜の場面に監督が中心にいない。上野監督が控えめだというのもあるでしょうが、選手の側も誰も中心に引っ張って来ようとしないのです。まあ何というか、いろいろとあったのでしょう…。

【最終節、歓喜の集合写真】
JFL最終節…JFL公式

J3最終節…宇部日報



一方では、ファン・サポーターへに対しては物腰が柔らかく丁寧に対応してくれますので、成績やサッカーの内容とも相まってサポーターからの人気は非常に高いものがありました。


これは別に二面性だとか良い悪いではなくて、それが上野監督の仕事の流儀なのだと思います。限度はあると思いますが、選手から好かれることが監督の仕事ではありません。


ファンからは絶大な支持を受け、内部では不満が積もっていく。


そんな状況でも、1年ごとにカテゴリが上がっていくようなお祭り状態ではそこまで問題にはならなかったのだと思います。


監督に不満があったとしても、戦術を遂行すれば結果が出る。上へ行ける。


しかして、J2元年の2016シーズンは序盤から明らかにサッカーの内容が変化してきていました。


2015シーズンにそのバランスを絶賛された攻撃戦術はよりピーキーな方向へ変化し、バランスを崩して尖りまくります。


これについては、J3よりもはるかに堅牢なJ2の守備を突き崩すために必要なリスクなのだろうなあと思っていましたし、実際に序盤は結果が出ていました。


ただ、相手の対策や慣れがすすんだ後半戦は次第に失速。解決策もなかなか見えない状況が続きましたので、監督にも焦りが出始めていたのかもしれません。


選手側も業を煮やしてか、戦術を無視したようなプレー(これは私の主観ですが)も目立ち始めてきます。


最終節に勝利したことでなんとなく良い雰囲気な感じでシーズンは終わりましたが、後半戦の成績だけを見れば降格圏、という状態でした。





引き金を引いた3年目のオフ
そして運命の2016シーズンオフ。


みなさんご存じの大量離脱劇、長州レボリューションが発生するのですが、そこに触れる前にひとつ押さえておかなければいけないポイントがあります。




レノファ山口FCには強化部というものがありません。




ので、選手の契約や補強については現場責任者である上野監督の意向が最大限反映されます。河村社長とのパワーバランスがどの程度なのかはわかりませんが、編成についての功罪はフロントだけでなく監督にも降りかかってきます。



そして、正確な時期はわかりませんが、チームの心臓と呼ばれてきた大黒柱・MF10庄司悦大が契約満了を通告されます。


庄司について、報道でもはっきりと出ていながら事実を把握していない人が多いのですが、「FC岐阜よりも良い条件を提示できずに契約満了となった」のではなく「ゼロ円提示」です。FC岐阜からオファーがあったのは契約満了の後です。これについてはクラブも認めています。


引き抜きではなくクビです。(大事なことなので2回言いました。)




上野監督と庄司の間にどんな確執があったのか、何か問題が起きていたのかは外部からは知る由もありませんが、岐阜への完全移籍が12月7日に発表されたこと、異様な雰囲気を感じたという練習見学者の証言から、シーズン終了後間もない時期に通告されたのではないでしょうか。





複数現出した誤算
以下は2016シーズン終了後のクラブリリースから選手の退団に関するトピックだけを拾ったものです。さすがに多い。


11/20 シーズン最終節
11/20 上野展裕監督 契約更新
11/21 ルシアーノ 契約満了
11/22 小池龍太 柏レイソルへ完全移籍
11/23 田端信成 現役引退
11/23 黒木恭平・安藤由翔・原口拓人・篠原宏仁 契約満了
11/25 2016年練習最終日
11/25 北谷史孝 期限付き移籍期間満了
12/02 平林輝良寛 契約満了
12/07 庄司悦大 FC岐阜へ完全移籍
12/11 奥山政幸 FC町田ゼルビアに完全移籍
12/17 望月嶺臣 期限付き移籍期間満了、京都サンガFCへ移籍
12/19 幸野志有人 期限付き移籍期間満了
12/22 福満隆貴 セレッソ大阪へ完全移籍
12/22 島屋八徳 徳島ヴォルティスへ完全移籍
12/23 福井諒司 水戸ホーリーホックへ完全移籍
12/23 一森純 ファジアーノ岡山へ完全移籍
12/23 ユン・シンヨン 退団
12/27 中山仁斗 モンテディオ山形に完全移籍
12/28 島川俊郎 ヴァンフォーレ甲府へ完全移籍
01/06 古澤慶太 東京武蔵野へ完全移籍


小池龍太の柏レイソルへの移籍については、発表のタイミングや柏側の説明からするとシーズン中にすでに話が決まっていたのでしょう。これについては、一連の大量離脱とは関係性が極めて薄いと思われます。


契約満了ではない選手の流出が始まるのは12月に入ってから。


そして、先ほども触れましたが11月25日の練習最終日、見学に訪れた人から「明らかに雰囲気がおかしかった、選手が完全に監督を無視していた」「ファンサービスの際に選手が不満を漏らしていた」という複数の証言がありました。


いくら不満があってもファンに漏らしてはいかんだろう、というそこは選手が完全にアカン部分ですが、異常事態が発生していたことは確かなようです。



ここが第1の誤算。「大量離脱」


クラブとしては庄司が必要ないと判断した、放出しても大事ないと判断したうえでの契約満了だったのしょうが、状況的にこの一件が大量離脱の引き金となったと考えられるのではないでしょうか。


無論、J2初年度で躍進したクラブであること、レノファよりお金のないチームというのはそうは存在しないことなどから、特に問題が無い場合でも引き抜きを完全に防ぐことは難しかったでしょうが、いくらなんでもこれだけの流出は異常です。


また、2016年決算での事業収益は8.8億円と、トップレベルには及ばないものの十分にJ2クラブと言っていい収入が。引き止めにお金を使わなかったのか使えなかったのか。累積赤字解消のため、という考え方もできますが、結局は2017年の陣容を整えるために多くのお金を使ってしまっています。また5千万も黒字を出してしまったので、税金もガッツリ払ったことでしょう。ここは地域還元ともいえるか。



加えて、契約更新についてのリリースがあったのが12/14、12/16、12/17、12/19、12/22と、小出しなうえにかなり遅い時期となっています。これだけの離脱劇のなかで出し惜しみをする理由はありませんので、契約更改についてもこじれにこじれていたのでしょう。


大量離脱劇については、お金が無いゆえの悲劇という面も確かにありますが、クラブ自らが引き起こした側面も強いと考えます。


さすがにここまで流出するとは思っていなかったのでしょう。補強についても、良い選手は獲得してきましたがバランス的・人数的にも疑問符がつく陣容となりました。




そして少し話はそれますが、中国新聞の記事にあった「株主からの批判」について。


もちろん、大事な株主様・スポンサー様といえども、スポーツクラブにおいてスポンサーが現場に介入すると碌なことはありません。そこは何があっても自重するべきかとは思います。


ただ、チームMVPとも言える10番を移籍金なしで、自ら放り出すことについてはさすがにちょっと意見を言いたくなるのではないでしょうか。そして結局いろいろと収まってなかった状況を鑑みるに、私情もあるにしても納得させるだけの「庄司を解雇する理由」というのが説明できなかったのでしょう。ここはスポンサーにを納得させられなかったクラブ側の落ち度とも言えます。とはいえ、仮に解任にいたるまでひたすら圧力を掛け続けていたのだとすればそれもどうかとは思います。日頃からそれほどクラブへ不満があるのでしょうか…?

そもそもがスポーツクラブの株主総会ですから、あの選手を切ったのは何故だ、補強は大丈夫か、みたいな質問が飛び交うこと事態は当然ですね。



それでもそれでも、再びレノファのサッカーを構築すべくキャンプから精力的に取り組んでいきます。ですが、すでにオフのあいだに第2の誤算が起こっていました。


昨季までのJ2はいわゆる「J2のサッカー」をするクラブが大半で、失礼ながら相手のプレスを剥がして後方からきちんとビルドアップできるクラブというのは、レノファを除けばごくわずかでした。


なので、長年連携を深めてきたメンバーによる「気持ちプレス」が嵌まり、前線でボールを回収して波状攻撃を仕掛ける場面が多く見られました。


ただ今季は、これは僭越ながらレノファがエポックメイキングとなって自ら引き金を引いたとも考えているのですが、スペインの監督さんがたくさん来たりなんかして、きちんとしたメカニズムをつくってビルドアップしてくるクラブがやたらと増えました。


ボールを持てても、持たれるのは慣れていないレノファです。思えば、昨季の天皇杯1回戦では東海大熊本という、そこまで強くはないがポゼッション志向なチームにもかなり苦労していました。最終的には大勝しますが、プレスが嵌まらずに順繰りに剥がされて、あわやのピンチもけっこう作られています。


今季は「何で前から取りに行かないんだ!」「なんで最後まで走らないんだ!」とモヤモヤしている人が多いかと思います。そこについては「行かない」のと「行けない」の両方があるのです。それに「走らない」ではなくて「走れない」要因もあります。


悪いことに、今季開幕戦の相手は前述の志向の中でも最も尖ったFC岐阜でした。庄司に碾砲気鵑鬟泪鵐沺璽でつける策に出ますが、スペースメイクの上手い庄司に一誠さんが誘拐されてしまい、中盤を蹂躙される羽目に。一方的にボールを保持され、こちらがボールを持つ時間が大幅に減ってしまいました。


これに腰が引けてしまったのか、2戦目以降は妙に重心を低くした戦い方が多く見受けられました。

引いて守る→高い位置でボールが取れない→長いボールを蹴る→間延びしてプレスがかけられない→引いて守る、という悪循環です。縦に早い攻撃を多く取り入れていくことで、昨年までの強みで会ったグループで前進する→ボールを失っても周りに人数が多いのですぐに回収する、というサイクルがなくなってしまいました。このへんの解説は讃岐戦の最後のほうでちょっと書いていますので、暇があったら読んでください。


あと運動量ですが、これまでの試合終盤の驚異的な運動量というのは、ひたむきに走る選手たちの頑張りももちろんですが、高いポゼッションにささえられていました。ボールは疲れない、というやつです。


戦術について語るのが今回の趣旨ではないのであとは端折りますが、運動量というのは気持ちと体力ももちろんですが、連携と戦術の裏付けが無ければ発揮できないのです。今季の選手たちにやる気がないわけではないのです。戦術がぶれずに連携が成熟すればメッチャ走ると思います。


話がそれました。文字数が多すぎてだいぶ疲れてきました。


まとめますと、第2の誤算は「リーグ内でのチームスタイルの優位性が極めて薄くなった」ということです。グーで殴ってくる相手ばかりだったのでパーで左右の張り手をヒット&アウェイ連打していたのが、相手もパーでブンブン殴ってくるようになったのです。



そしてこれは完全に私の妄想ですが、第3の誤算は「選手の質」です。

これは能力が高い低いというではなくて、これまでの上野レノファというのは実績のない、野心と向上心の塊のような選手たちで構成されていました。

下記は私が2015年J3開幕前に調べようとして面倒くさくなって挫折した表なのですが
格付け
Jリーグの出場試合数の合計なのですが非常に少ないです。ここから庄司・黒木あたりを抜くと限りなくJリーグ経験がゼロに近づきます。

上野監督のサッカーはパターンを仕込むことにかなりの重点が置かれます。ただ、新潟ユース出身の川口尚紀にも「上野監督の練習はパターン練習ばかりであんまりおもしろくなかった」とコメントされていたように、上野監督の練習というのは選手からすればあまり魅力を感じないのでしょう。他のクラブではあんまりやらないようですし。

※余談ですが、元チリ代表監督のマルセロ・ビエルサなども相手を置かないで行うパターン練習を綿密に仕込みます。パターン練習は重要ですよ。

話がそれましたが、そういう練習でも這い上がりたい選手たちは必死で習得した。鳥養などは「その場面は違う動きをした方が良いんじゃないか…」という場面でもパッケージ連携を愚直に遂行していました。

逆に今のチームには実績があったり、いわゆるエリート的な選手も増えました。決してサボっているわけではないと思いますが、過去2〜3年の泥臭い選手たちを観てきた観客からは、どこかすかしているように映ったかもしれません。過去の選手たちと比べて習得が遅れていた、ということもひょっとしたらあったかもしれません。

別に全員が中山雅史のようになる必要はないと思いますが、今季についてフロント・監督よりも選手に批判が集中しがちなのは、そういった能力とは別の選手の「質」の変化と、顧客の求めるものにギャップが生じていることがあるのでしょう。一番は勝てないことでしょうけど。


ただやはり、選手も生活が懸かっていますので、決してサボっているわけではないと思います。これだけメンバーが入れ替わって連携も成熟していない状況では、ただ「走る」こともなかなか難しいのです。



そうした誤算が重なるなかで、早期に結果を出すのはどだい無理というものです。


数字だけを見れば、シーズン3分の1経過での解任はあまりに性急にすぎるといえます。それがなぜこのようなタイミングでの解任となったのか?


こればかりは実際のところはわかりませんが、公式コメントにあった「守備うんぬん」はどうにもとってつけた感があります。某老舗ブログでデータがまとめられていましたが、失点は昨季の同時期とほとんど変わらない。問題とするなら得点できない、攻撃の形が見えないことです。守備に言及するなら「攻撃のための守備が出来ていないこと」を問題にすべきです。


ここからはまたしても完全な妄想に入りますが、監督のメンタル面が大きく影響したのではないかと思います。


もともとピッチ上での振る舞いは激しいものがある上野監督ですが今季にいたっては異常とも思えるほど声を張り上げる場面が目立ちました。特に最後の数試合については相当にメンタルが追い込まれていたものと思われます。


もともとモチベーターとしては不得手だったことに加えて、自らも大きく関与した昨季オフの動乱による選手の大量入れ替え。そして開幕戦での躓きによる方向性の迷走。ちょっと外から見ていても、時間により連携が深まって成績が上向くようには思えませんでした。


私が「仕方がない」と思ったのは、どうも今までのレノファサッカーは帰ってこない、今季我慢したとしても心中したとしても来季以降はさらに悲惨になる、と感じたことが大きな要因です。




ただ実際の解任理由については結局のところわかりません。なぜこの時期に解任となったのか、昨季オフの動乱は避けられなかったのか、なぜ上野監督がある意味暴走するような形となってしまったのか。フロントはそれを防ぐ、監督を助ける体制を作れなかったのか。選手とのあいだをもっと取り持つことは出来なかったのか。


もっと別の方法や未来があったのではないか。



政治家や官僚など、キャストのほぼ全員が働く大人(しかもほぼおっさん)の映画『シン・ゴジラ』の監督は「この映画に出てくる328人のうち、大人は3人しかいない。一人は赤坂。」と語っています。

クラブにかかわる人たちで、本当の大人はuprの酒田社長だけなのかもしれません…。(シンゴジネタが入れたかっただけ)





「苦渋の決断」により、さらなる苦労がやってくる
ここまで「全能に見える上野監督にもちょっと問題があったんだよ」みたいな感じで書いてきましたが、もちろん功績も非常に大きなものがあります。

人手不足・体制不足の補うために上野監督に対して全権委任をするような恰好で、効率的な補強・チーム構築を行うことができたため、少なくとも昨季までは大きな成果を上げてきました。

これからはそうはいきません。きちんとした強化部を設立して、ひとりに頼らない体制を構築する必要があります。とうぜんお金もかかります。今までのように上野監督に全部やってもらうほうが安上がりなのです。

ただクラブとしてはそれではいけません。今回の解任がなかったとしても、上野監督はいつかはクラブを去ります。個人に依存した組織ではいけないのです。

どんなに裏の事情があろうが不可解だろうが、一度決定したことは元に戻りません。

関わる人間すべてが「良い経験」にするしかないのです。これを機に、クラブが今度こそ「プロのクラブ」となることを願います。周りも含めてです。




最後に、感謝
事実に想像も加えてマイナスなことも書きましたが、J2まで来ることができたのは紛れもなく上野監督のおかげであったし、このような終わり方とはなってもこれまでの功績が全否定されるものではありません。

私がしっかりとレノファを見るようになったのは2014年から。ここ1〜2年でスタジアムに通うようになったという人も多いでしょうから、私と同じくレノファ山口=上野レノファだという人も多いと思います。

そのあいだ、キラキラした部分だけでなく悪い話が耳に入ることもありましたし実際にいろいろ起きましたが、それを差し引いても、素敵なサッカーを観戦させてもらった、幸せな時間を過ごさせてもらったことには変わりありません。またいつかどこかで、再起をはかっていただきたいと思います。


本来なら文中では「元監督」「前監督」「上野展裕氏」と表記すべきなのでしょうが、やはり自分の中では上野さんについて「上野監督」以外の呼び方が想像できないので、そう表記させていただきました。



それでは監督、アテブレーペ・オブリガード。