冒険者の肖像
〜 結婚式をもういちど 〜
ヴァナ･ディールで結婚をするということには、
どのような意味があるのだろう。
ある者は「お祭りをするようなもの」と答えた。
またある者は「これからも仲良くしようという証として」と答えた。
ドレス目当ての者もいるだろうし、現実の結婚に先立って、という者もいる。
一つの言葉がある。
「人という字は、人と人とが支え合ってできている。」
これはたった今、僕が考え出した言葉なので、B組とか鉄矢とか
わけの分からない事を言わないでほしいのだが、
当を得た名言である。
このヴァナ･ディールでも誰かと関わりなくしては生きられない。
そして、辛い時期を共に生きた者たちの絆は
強く結ばれることだろう。
僕は今日ある1組のヴァナ夫婦を紹介したいと思う。
彼らもまたヴァナ･ディールで結婚し、今も共に歩んでいる。
話は数日前に遡る。
２年前新郎だった彼 −−−正確には夫と呼ぶべきだが−−− から送られた
「二人だけの結婚式をやります。」
というメッセージから始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今まで様々な結婚式に立ち会ってきたが、
既に夫婦である２人が“結婚式をもういちど”とはどういった意味を持つのだろう。
確かに今日は結婚2周年を迎える日だが。
興味に駆られ、僕は２年前のあの日のように付添人として式場に向かった。
今回の式場はル・オンの庭だ。
少々早く着き過ぎてしまったが、美しい星空が迎えてくれた。
新婦には −−−もちろん今では妻と呼ぶべきなのだろうが−−− どうやら
僕が行くことをあえて伝えていないようだ。
それも悪くない。
結婚式は、ささやかであっても楽しい仕掛けがあった方がいい。
ふと気がつくと朝になっていた。
爽やかな青空だ。
僕は正装に着替え二人を出迎える準備を整えた。
といっても華は彼らなのだから、僕は風にそよぐ野草のように
静かに見守っていられれば構わないのだ。
花咲く空の庭に、新郎新婦が現れた。
見慣れた二人だが、２年という年月は短いようで長くもある。
変わらないものもあれば変わるものもある。
僕の中で新しい砂時計が流れ始めるのを感じた。
２年前、付添人だったあの日に返り、
僕は彼らに祝福の言葉を投げかけた。
（管） : やっぱりピクニックは空に限るなぁ〜。
（管） : フェローのミスラたんも誘ったけど「使用できない」だって。
（管） : ……。
（管） : やっぱりピクニックは楽しいなぁ〜。
彼らは僕の祝福の言葉を喜んでくれたようだ。
とても喜んでくれたようだ。
僕も思わず心を動かされてしまった。
涙が頬を伝う。
付添人なのに情けない姿を見せてしまったが、
笑顔を見せる。
（管） : さぁ、死ぬか・・・
新婦 : 泣いてあげる〜
新郎 : うはｗ
新郎 : 死ぬの止めないのか('∇')
（管） : やさしいのね、あなたたち
新婦 : 落ちても死ななさそう
新郎 : それはそうだね(・∀・)
やはり思いやりのある方たちだ。
僕は彼らの付添人になったことを誇りに思っている。
新郎 : ライブ俺ディールとかで、独り言・一人芝居スキル上がったんじゃね？？(ノ∀｀)
（管） : 一人体育祭と迷ったが時間がなかった
（管） : あの、20分前から現地入りしてました
新婦 : ２０分前からずっとピクニックの独り言言ってたのかな・・
（管） : それはツッコマないでエェェェェ
とても思いやりのある方たちだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
急遽、神父役を任されることになった。
緊張するが、多少心得もあるから大丈夫だろう。
(管＠神父) 指輪は身に付けられていますかな？
(新郎) はい
(新婦) はーーい( ゜д゜)ノ
(新郎) ��(゜△゜;)
(管＠神父) 元気があってよろしい。
（指輪の確認）
新郎の称号[＊＊＊＊＊＊]
新婦の称号[＊＊＊＊＊＊]
(新婦) （覗かれた、えっちぃ・・
「『えっちぃ』もクソもあるか」と神父として祝福してあげたいが、
神聖な場なので私事は控えるべきだろう。
(管＠神父) 常にその指輪を見に着け、家事のときにも外したりせぬように
結婚式の中でも重要な意味を持つ「心の交感」。
大抵は微笑ましい光景が参列者の前で繰り広げられる。
(新郎) 愛してるよーーー(*´ з｀)
新婦 (´- ｀*)
>> /ja 不意打ち <me>
（コマンドでエラーがあったようです…）
(管＠神父) （お前らアアァァァァ
(管＠神父) 健全でよろしい。
新婦 (*´ з｀)(´- ｀*)
幸せな様子に思わず口をついて出てしまった
祝福の言葉。
新婦 (´Д｀)
新郎 (´д｀)・・・・嫉妬か・・・
多少のハプニングがあっても許容してくれる
心の広い方たちである。
(管＠神父) しょうがないのでよろしい。
(管＠神父) いま、ここに夫婦の誓いが結ばれた
(管＠神父) 皆のもの、暖かき拍手を
管＠神父は拍手した。
管＠神父 : ワーワー
管＠神父 : ワーワー
管＠神父は拍手した。
新婦 : キャーキャー
管＠神父は拍手した。
(管＠神父) とてもよろしい。
(管＠神父) 赤羽教会の名において、ここに＊＊と＊＊を正式な夫婦として認める
(新郎) （なにそれっ！？
(新婦) （なんか、ローカルだぞ
(管＠神父) （近所にあんだよ
（*仮名です）
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
朝日が昇ってきたところで式は無事終了した。
神父としてある意味色々と祝福してやりたいことがあったが、
それはまた、いつもの何気ない日々でしてやればよいだろう。
「二人だけの結婚式」
結局は３人になってしまったが、何かを感じて頂けただろうか。
ヴァナ･ディールの結婚式は大掛かりで華やかなものが定番だが、
飾らず思いを伝え合う、そんな質素ながらも暖かい式もまた一つのスタイルだ。
他を気にする必要はない。
１回とは言わず、何回やってもいい。
とにかく楽しくやればいいのだ。
(管) 平和主義(´―｀)
(新郎) もともと、こいつ（*管）は人畜無害よ
(管) みんな羊になったら世の中えぇのになーと思うわー
(新郎) 無理だなぁ
(新郎) お前にはなれないクポー
(新婦) あら、私も羊さんよ(´∀`)ノ
(管) 【えっ！？】
(管) 黒羊ですか？
(新郎)： 山羊とか
(新郎)： ほら、、悪魔って山羊に例えられてるし(´∀｀)
(新婦)： かわいい羊
(新婦)： 子羊
(管) ：の皮を被ったバルドニアの方にいる方々
(新婦) そんなこと言う人にはＤ２あげな〜〜い(´Д｀)
(管) (゜д゜)！！！！
(新郎) ((((゜д゜;))))��(゜△゜;)
(管) く、くれーー！！明日早いんだアアァァァ
新婦はにやりとしている……。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ヴァナ･ディールトリビューン モノマネ企画
ヴァカ･ディールの女たち 〜第23.5回 花嫁の力 〜
終
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〜 結婚式をもういちど 〜
ヴァナ･ディールで結婚をするということには、
どのような意味があるのだろう。
ある者は「お祭りをするようなもの」と答えた。
またある者は「これからも仲良くしようという証として」と答えた。
ドレス目当ての者もいるだろうし、現実の結婚に先立って、という者もいる。
一つの言葉がある。
「人という字は、人と人とが支え合ってできている。」
これはたった今、僕が考え出した言葉なので、B組とか鉄矢とか
わけの分からない事を言わないでほしいのだが、
当を得た名言である。
このヴァナ･ディールでも誰かと関わりなくしては生きられない。
そして、辛い時期を共に生きた者たちの絆は
強く結ばれることだろう。
僕は今日ある1組のヴァナ夫婦を紹介したいと思う。
彼らもまたヴァナ･ディールで結婚し、今も共に歩んでいる。
話は数日前に遡る。
２年前新郎だった彼 −−−正確には夫と呼ぶべきだが−−− から送られた
「二人だけの結婚式をやります。」
というメッセージから始まる。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今まで様々な結婚式に立ち会ってきたが、
既に夫婦である２人が“結婚式をもういちど”とはどういった意味を持つのだろう。
確かに今日は結婚2周年を迎える日だが。
興味に駆られ、僕は２年前のあの日のように付添人として式場に向かった。
今回の式場はル・オンの庭だ。
少々早く着き過ぎてしまったが、美しい星空が迎えてくれた。
新婦には −−−もちろん今では妻と呼ぶべきなのだろうが−−− どうやら
僕が行くことをあえて伝えていないようだ。
それも悪くない。
結婚式は、ささやかであっても楽しい仕掛けがあった方がいい。
ふと気がつくと朝になっていた。
爽やかな青空だ。
僕は正装に着替え二人を出迎える準備を整えた。
といっても華は彼らなのだから、僕は風にそよぐ野草のように
静かに見守っていられれば構わないのだ。
花咲く空の庭に、新郎新婦が現れた。
見慣れた二人だが、２年という年月は短いようで長くもある。
変わらないものもあれば変わるものもある。
僕の中で新しい砂時計が流れ始めるのを感じた。
２年前、付添人だったあの日に返り、
僕は彼らに祝福の言葉を投げかけた。
（管） : やっぱりピクニックは空に限るなぁ〜。
（管） : フェローのミスラたんも誘ったけど「使用できない」だって。
（管） : ……。
（管） : やっぱりピクニックは楽しいなぁ〜。
彼らは僕の祝福の言葉を喜んでくれたようだ。
とても喜んでくれたようだ。
僕も思わず心を動かされてしまった。
涙が頬を伝う。
付添人なのに情けない姿を見せてしまったが、
笑顔を見せる。
（管） : さぁ、死ぬか・・・
新婦 : 泣いてあげる〜
新郎 : うはｗ
新郎 : 死ぬの止めないのか('∇')
（管） : やさしいのね、あなたたち
新婦 : 落ちても死ななさそう
新郎 : それはそうだね(・∀・)
やはり思いやりのある方たちだ。
僕は彼らの付添人になったことを誇りに思っている。
新郎 : ライブ俺ディールとかで、独り言・一人芝居スキル上がったんじゃね？？(ノ∀｀)
（管） : 一人体育祭と迷ったが時間がなかった
（管） : あの、20分前から現地入りしてました
新婦 : ２０分前からずっとピクニックの独り言言ってたのかな・・
（管） : それはツッコマないでエェェェェ
とても思いやりのある方たちだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
急遽、神父役を任されることになった。
緊張するが、多少心得もあるから大丈夫だろう。
(管＠神父) 指輪は身に付けられていますかな？
(新郎) はい
(新婦) はーーい( ゜д゜)ノ
(新郎) ��(゜△゜;)
(管＠神父) 元気があってよろしい。
（指輪の確認）
新郎の称号[＊＊＊＊＊＊]
新婦の称号[＊＊＊＊＊＊]
(新婦) （覗かれた、えっちぃ・・
「『えっちぃ』もクソもあるか」と神父として祝福してあげたいが、
神聖な場なので私事は控えるべきだろう。
(管＠神父) 常にその指輪を見に着け、家事のときにも外したりせぬように
結婚式の中でも重要な意味を持つ「心の交感」。
大抵は微笑ましい光景が参列者の前で繰り広げられる。
(新郎) 愛してるよーーー(*´ з｀)
新婦 (´- ｀*)
>> /ja 不意打ち <me>
（コマンドでエラーがあったようです…）
(管＠神父) （お前らアアァァァァ
(管＠神父) 健全でよろしい。
新婦 (*´ з｀)(´- ｀*)
幸せな様子に思わず口をついて出てしまった
祝福の言葉。
新婦 (´Д｀)
新郎 (´д｀)・・・・嫉妬か・・・
多少のハプニングがあっても許容してくれる
心の広い方たちである。
(管＠神父) しょうがないのでよろしい。
(管＠神父) いま、ここに夫婦の誓いが結ばれた
(管＠神父) 皆のもの、暖かき拍手を
管＠神父は拍手した。
管＠神父 : ワーワー
管＠神父 : ワーワー
管＠神父は拍手した。
新婦 : キャーキャー
管＠神父は拍手した。
(管＠神父) とてもよろしい。
(管＠神父) 赤羽教会の名において、ここに＊＊と＊＊を正式な夫婦として認める
(新郎) （なにそれっ！？
(新婦) （なんか、ローカルだぞ
(管＠神父) （近所にあんだよ
（*仮名です）
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
朝日が昇ってきたところで式は無事終了した。
神父としてある意味色々と祝福してやりたいことがあったが、
それはまた、いつもの何気ない日々でしてやればよいだろう。
「二人だけの結婚式」
結局は３人になってしまったが、何かを感じて頂けただろうか。
ヴァナ･ディールの結婚式は大掛かりで華やかなものが定番だが、
飾らず思いを伝え合う、そんな質素ながらも暖かい式もまた一つのスタイルだ。
他を気にする必要はない。
１回とは言わず、何回やってもいい。
とにかく楽しくやればいいのだ。
(管) 平和主義(´―｀)
(新郎) もともと、こいつ（*管）は人畜無害よ
(管) みんな羊になったら世の中えぇのになーと思うわー
(新郎) 無理だなぁ
(新郎) お前にはなれないクポー
(新婦) あら、私も羊さんよ(´∀`)ノ
(管) 【えっ！？】
(管) 黒羊ですか？
(新郎)： 山羊とか
(新郎)： ほら、、悪魔って山羊に例えられてるし(´∀｀)
(新婦)： かわいい羊
(新婦)： 子羊
(管) ：の皮を被ったバルドニアの方にいる方々
(新婦) そんなこと言う人にはＤ２あげな〜〜い(´Д｀)
(管) (゜д゜)！！！！
(新郎) ((((゜д゜;))))��(゜△゜;)
(管) く、くれーー！！明日早いんだアアァァァ
新婦はにやりとしている……。
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ヴァナ･ディールトリビューン モノマネ企画
ヴァカ･ディールの女たち 〜第23.5回 花嫁の力 〜
終
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早起きして（させられて）よかった(´Д⊂