FF14 人事異動 〜新生スタッフロールを読み解く〜



新生「スタッフロール」に実は大きな変化が。

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前回1.19パッチでひっそりと1行「スタッフロール」が更新された旨のアナウンスがありました。
気にされた方は、ほとんどいないと思います。
今までのスタッフロールは旧体制のものでしたが、更新により現体制のものに全く上書きされました。

現体制は・・・旧体制から大きく内容が変わっていました。


※コア開発チームの編成
(クリックで拡大:面倒なのでpdf形式です。左は旧体制、右は現体制。横の丸は人数。枠のオレンジは新設
適当な部分はおゆるしを)

■旧体制から変わった点

(1)コア開発部隊のスリム化(旧255人→現202人)
 ※ビジュアルワーク、オンラインサービス、QA、ローカライズ等を除く。

 プランナーやデザイナー、アニメーター、プログラマなどゲームの基盤を作るコア開発部隊が
初期版開発時より増員されたわけではありません。むしろ大幅に減っています。
これは、必要な部分は強化し、不要となった部分は人員を削っているためと考えられます。
あとで触れます。


(2)プロデューサーとディレクターが兼務に。さらにアシスタントディレクターを新設。
 現行の吉田P&D体制になったことに加えて、アシスタントディレクターを2人加えた3人体制で
トップが動いています。以前はPが1人(FF11と兼務)、Dが1人だったので、より管理層を厚くしているようです。


(3)各チーム毎にリーダーを明記。
 現行スタッフロールではチームがかなり細分化されており、各チームの責任者であるリーダーの
名前が明記されています。対内外にチームの司令塔が誰なのかをハッキリさせ、責任の所在を
明確化させているような書き方になっています。


(4)シナリオライター(旧1人→現3人)が増員。
 シナリオ専任のメンバーが増員されています。初期メンバーのFF11プランナーの佐藤弥詠子さん、
新たに加わったCCFF7シナリオプランナーの平野幸江さん、新任の方の3名体制で
急変するエオルゼアシナリオへの対応を図っているようです。


(5)プランナーの増員(旧32人→現40人)、プランナー職が細分化。特にバトルプランナーが大きく分課された。
 プランナーは旧体制から増員されています。バトルプランナーはバトルプランナー、モンスタープランナー、
レベルプランナー(※)
に細分化されています。この他にもインゲームコミュニティプランナー、システムプランナー、
ロードストーンチームが新たに追加されています。新生にかけて多岐にわたる項目の設計が進められているため、
プランナー層を厚くして専任化を進めているように見えます。
 また、クエスト&イベントプランナーは9名中6名が新規メンバーに変更になったため、
今後は現行とは異なったアプローチのクエスト、イベントが企画されるかもしれません。

※ゲームデザイン・シナリオを基にした、フィールドデザイン、敵キャラクターや各種アイテムの配置、
ギミックの考案、それに伴う必要なデータの作成、仕様の実装手配、関連データの発注と管理 などが
主な担当業務。(スクウェア・エニックス求人サイトより)


(6)デザイナー(アート・モデリング・テクスチャ)大幅減員(旧96人→現58人)
 逆に今回大幅に減ったのがデザイナーです。およそ4割減となっており、特に背景関連のデザイナーは
ほぼ半減しています。これは、ゲームの基盤となる基本的なオブジェクト作成は既に終了しており、
新生に向けた差分作成が主となっているため
と思われます。


(7)アニメーション(キャラクター・エフェクト・カットシーン)大幅減員(旧65人→現31人)
アニメーションディレクター、Storyboard(絵コンテ)、HQ Cut Scene Animationの廃止。

 デザイナーと合わせて大きく削減されているのがアニメーション関連のスタッフです。こちらはほぼスタッフが
半減しており、中でもバトルアニメーションは旧23人→現9人まで減っています。これもデザイナー減員と同じ理由
かと考えられます。
 また注目すべきは絵コンテ、ハイクオリティーカットシーンアニメーションスタッフが消滅しています。
 (ただしハイクオリティカットシーンアーティストは残っていますが。)
そもそも今はゲーム基盤の作り直しが急務であり、当初メインに打ち出されていたハイクオリティーアニメーションは現状では相当優先度が低くなっていることがうかがえる体制になっています。


(8)プログラマの増員(旧39人→現45人)、チーム細分化、メンバー入れ替え。
 旧体制では単にクライアントプログラム、サーバープログラムの2つのみ記載されていましたが、今回新たに
データベース、スクリプトシステム、バトルシステム、イベントシステム、グラフィック、VFX(特殊効果)、
UI(ユーザーインタフェース)、開発ツールの10チーム編成になっており、メンバーも増員されています。
さらにメンバーの三分の一が入れ替わっており、テクニカルディレクターも新設されたことで、
難航していたプログラミングに対してテコ入れがされていること
がうかがえます。


(9)Composer(作曲者)の追加。
 音楽面では作曲は植松伸夫さん専任の状態でしたが、今回新たに3名の作曲者が加わっています。
FF11ユーザーにはお馴染みの水田直志さん(FF11、13-2.、光の戦士など)、
山崎良さん(FFCCクリスタルベアラー、FF11マニュピュレート等)、関戸剛さん(武蔵伝、3rd Birthday等)
が加わっており、インスタンスレイドが実装されたパッチ1.18あたりから植松さん以外の新曲が追加
され始めています。技術面でも曲中の曲切り替えなど、新しい試みもみられており、今後は音楽の面でも
柔軟な対応が期待できそうです。



と、実は内部も結構変わっていた現体制。細かく見るとリーダー変更などもいくつか見受けられますが、
ここでは話題に挙げません。では、以前表舞台にいた方たちは結局どうなったかというと・・・

プロデューサー → 解任、FF11プロデューサ兼オンラインビジネスマネージメント事業部 役員
ディレクター → リードプランナー
アートディレクター → 変更なし
ワールドコンセプト → 変更なし
シナリオライター → 変更なし
イベント&マップ(筆頭) → クラフト、ギャザリング、アイテムプランナー(筆頭)
バトルディレクター → モンスタープランナー(スタッフ)
マップデザイナー(BGモデリング筆頭) → BGアーティスト(スタッフ)
キャラクターアートデザイン(筆頭) → 変更なし
HQカットシーン → 解任(HQ Cut Scene Productionチームが消滅)
ムービーディレクター → 変更なし

バトルディレクターがモンスタープランナー(スタッフ)になったのが、なんともmmmという感じですね・・・。
HQカットシーンの方もチーム解散で名前が消えてしまいました。


パッチ1.19の裏で行われたスタッフロールの変更。
新生に向けた一つのケジメとして映りました。