英語の先生はえらい!〔四天王寺からの大学受験通信〕

日々「体がえらい」四天王寺英語教師のクロニクル【Maintained by Masashi OMUKAI, a teacher of English at Shitennoji High School 管理人 大向雅士】

久々の勉強会

怒涛の日々を送っていますが,数ヶ月ぶりに勉強
会を実施しました。大阪,奈良,和歌山の英語の
先生,英語の先生を目指す大学院生,それから東
京の塾の先生が特別参加してくださいました。

若い方が多かったので,僕はあえて,文法の講義
をしました。もう20年近く前にホームページな
るものを作成して,そこに比較構文の記事をアッ
プし,これまで授業で利用するときに何度か改訂
してきたものを,今回は先生方の勉強会用に少し
アップデートしました。その資料へのリンク先
は,こちらです。

資料の最後に,今の自分の思いを「まとめ」とし
て記しました。下記に引用しておきます。


*****************

  英語学習において,構造理解や文法理解が大切
だと唱えると,「旧態依然としている」「昔懐か
しい」学習法だと揶揄されることが多い。が,今
も昔も関係なく,英語とちゃんと向き合って,目
の前にある英語がどう見えるかを真剣に考えて生
徒たちに教えてきた教師ならば,4技能につなが
る学習英文法を見直し,改良してきたはずであ
る。

  4技能重視の世の中の流れは,もちろん,語学
学習のスタンスとしては間違っているはずがな
い。今や,黙って黙々と英語の勉強をする時代で
はないし,『ネクステージ』的な文法学習で授業
を済ますなどということは許されない。が,一方
で,わけのわからない英語を何百回も音読させる
ことが有効なトレーニングだとも考えられない
し,「わけがわからないなら,全訳を配っておけ
ばよい」などという考えは,日本人の英語の教師
としては,あまりにも無責任である。それでよい
のなら,日本人の英語の教師は全員,職を辞すれ
ばよいと思う。

  大切なことは,4技能につながる形で学習英文
法を見直し,英語という言語の特性とその背景に
ある文化を英語教師自身がしっかりと研究・理解
して,講義と様々なトレーニング法を通して,生
徒に英語を教え込んでいくことだと思う。そし
て,生徒自身の「取り組み方の質と量」を向上さ
せ,マインドセットを4技能にシフトさせること
だと思う。

  世間が英語教育に求めている無理難題を,英語
教師だけに負わせる風潮は,本当に困った状況で
ある。が,そんなときに,そんなときだからこ
そ,大切なことは,英語教師がもう一度ちゃん
と,英語と生徒に真摯に向き合うことだと思う。
時代の流れに翻弄されない,しっかりとした学び
を起動することは,生徒だけでなく教師にも必要
なことだと思う。

もう今年も半分終わろうと…

次の記事は,1週間前に書き始めて,今完成しま

した。体育祭も無事終了,昨日の体験学習会で

も,小学6年生の女の子たちが真面目に様々な学

習に取り組んでいました。4月から彼女たちと学

び合えることを期待しながら,久々の更新記事を

アップしておきます。


****************


早いものでもう6月,今週は水曜日に恒例の

大阪城ホールでの体育祭があります。僕が所属し

ている中学3年生も中学生としては最後の体育

祭,ダンスなどでリーダーシップを発揮して頑張

ってくれるものと期待しています。


僕自身が中心となって運営してきた新コースも,

この春で3期生までが出揃い,先日のスプリング

・ガイダンスで会議室に全員集合すると,思った

以上に大人数感があって,今後もしっかりとした

コース運営をしていかなければならないと,強く

責任を感じました。


2年前に運営を任され,四天王寺としては30年

以上ぶりの新コースのシステムを,これまでの経

験を生かしながら新たな展開を目指して,熟考・

精査を重ねて構築してきました。そして,様々な

場面で現状報告をしながら,その目標の9割は達

成できているのではないかと考えています。


学校(教育)というシステムは,本質的に惰性が

強くて,変わりにくく変えにくいものだと思いま

す。伝統校はそれぞれの教育システムを長い時間

をかけて構築してきた,それ故にぶれずに生徒た

ちと向き合い,彼らの真の学びを起動することが

できるのでしょう。


僕自身が大学を卒業してこの学校に勤め,もう3

2年目になります。同僚と共に目指してきたこと

は,いつも言っていることの繰り返しになります

が,生徒たちの『取り組み方の質と量』を確保す

ることでした。そして,四天王寺生ならではの真

摯で地道で勤勉なスタンスがあれば,あらたなシ

ステムなど必要のない形で,多くの卒業生たちは

確実に夢を実現して次のステージへと進んで行く

ことができました。


教育制度や大学入試システムは,この30年間を

振り返っても揺れてきました。「ゆとり教育」の

時代があり,共通一次からセンターテストに変わ

り,受験機会も単一から複数へ,さらにはAO入試

の導入など,私たちの安定した学びとは裏腹に,

何か他に目的でもあるかのように定期的に変更さ

れてきました。


そして今回の変更は,それが本当に実行されれば

今までにない教育変革なのかもしれません。が,

有識者と役人によるプランは机上の空論で,現場

のことを全く把握していないという意見に,僕自

身は同意せざるを得ません。


基盤の弱い学校は,「ゼロベース」で変革を大胆

に目指しているのかもしれませんが,先ほども記

したように,学校は惰性の強い,変わりにくく変

えにくいシステムです。学校はIT企業ではないの

だから,今まで構築して維持してきたことをしっ

かりと守らなければなりません。「ゼロベースで

改革して利益(成果)を数倍にあげる」などという

言葉は,学校にはまったく合わない言い回しで,

私たちが守らなければならないことは,生徒たち

の豊かな学びの実現と維持です。


新コースの運営は,僕のこのような考え方に深く

根ざした形で進めてきました。まずは,今まで英

数コースで維持・発展させてきたことを踏襲しな

がら,求められる学習のさらなる進度と深度を確

実に実現していくことです。そして,さらに,教

科の枠を超えて,今だからこそ求められている活

動を,世間に溢れている机上の空論としてではな

く,確実に実行していくことです。


このブログは僕の私的空間でもあるので,パブリ

ックな情報は学校のウエブサイトなどに求めて頂

きたいと思います。ただ,新コースは我が校に内

在する強みを基盤にしながら,確実にゆっくりと

改革の方へと舵を切っています。そして,そこで

の新しい試みを従来からあるコースにもフィード

バックしていくことで,我が校の伝統はさらに強

化されていくものと,僕は確信しています。


我が校の生徒たちと向き合っていると,彼女たち

には真摯で地道な活動の姿勢があることを痛感し

ます。そこにしっかりとした知識を注入してい

き,それを強固な土台としてアクティブに学習を

進めていく,そうすることで,世間に溢れている

表層的なものではない,地に足の着いた教育が実

現するのだと思います。


医師であれ,弁護士であれ,何であれ,彼女たち

が次のステージで必要なものは,豊かな知性と真

摯さです。与えられた環境の中で適性を見いだ

し,その現実にきちんと向き合って誠実に強く生

きていくために必要な知性と真摯さを育むこと

が,我が校の使命ではないかと強く思います。


そのためにも,そこで教える僕たち自身が常に真

摯に学び続け,誠実に仕事をしていくことが何よ

りも必要だと確信しています。僕に残された四天

王寺ライフはあと9年,精一杯頑張って行こうと

思っています。


2016年1月4日

いよいよ新年が始動しました。恥ずかしなが
ら,またまた元旦の夜に体調を崩してしまい,
この冬休みでノドと咳の全快を目指していたの
ですが,悪い状態に逆戻り,生徒たちの前で話
し始める7日までには,何とか良い状態に戻し
たいと思っています。

世間の皆さんの仕事始めに合わせて,僕も今日
からパソコンに向かって校務を始動します。そ
の前に,昨年はまったく更新しなかったブログ
の記事を少しだけ記したいと思います。

TwitterとFacebookで近況だけは手軽にアップす
るようになってからブログの更新は激減,とい
うのは僕だけに限ったことではないのかもしれ
ませんが,まとまった考えや思いを伝えるには
140字は少なすぎて,アップする近況はプラ
イベートな日常の動きばかりになりがちです。

しかし,SNSは「今」との共時性が命で,短くま
とめられた「今のつぶやき」が,新しい時代の
僕たちの現実を強化・拡張してくれるようにも
思います。強力な存在が自らに従うようにと一
方通行のつながりを強制し,一番上に立つ存在
に従わなければ排除されるというような旧態依
然とした関係性では,それぞれの現実が歪めら
れ,それぞれの可能性が否定されてしまう。

それぞれに自分の現場で真摯に取り組み,まと
もな学びを実現しながら,つながる相手を見極
める力を身につける,そして,物理的な距離が
あって古い時代には不可能であった「まともな
弱いつながり」を実現して拡散していくこと
で,自らが絶対正しいと主張する紛い物の正義
に翻弄されることなく,それぞれの正しさを育
てていくことができるのではないかと思いま
す。

「いつも群れている強いつながり」よりも「そ
れぞれの場所で地を這う者が連なる弱いつなが
り」を,僕は今年も大切にしていきたいと確信
しています。

まずは,勤務校の仕事,新コースの運営と教科
教育の改革にしっかりと取り組んでいきたいと
思っています。自分が中心となって開催してき
た関西の勉強会も,まともなevidenceに基づい
た英語教育の方向性を模索していきたいし,何
よりも教える者が英語としっかりと向き合って
学ぶ姿勢を維持していきたいと願っています。

去年11月に参加した山口県のフォーラムに関
しての報告がまだでしたが,次の2つのリンク
先を確認していただけたらと思います。


自分の現場でしっかりと活動しながら,質の高
い「連なり・つながり」を維持していくために
も,老体を大切に,健康に留意しなければと,
新年早々体を壊して反省しています。

では,今年もよろしくお願いします。

秋は英語も山口で…

7月にこのブログにも記しましたが,
に参加することが確定しました。校務の
調整をしてフォーラムに参加するから
には,学んだことはしっかり自分の現場
で生かしていきたいと思っています。

今年は瑠璃光寺に行く時間はないと思い
ますが,秋の山口は本当に良い所です。
フォーラムに参加される方々,皆で集い
学び語りましょう!

フォーラムの詳細と申し込みフォームへ
のリンクです→ http://t.co/RJttqNKNvc

イタリア旅行

TwitterとFacebookの近況でずいぶんと写真
もアップしてしまいましたが,夏季休暇中
の家族旅行も,明日午後のローマから成田
へのフライトを待つばかりとなりました。
ただ今,現地時間の18時半,このホテル
にいます。

普段は家族のことを顧みず自分のことばか
りに注力している父は旅行中も気遣いが足
らず,色々と怒られながらも楽しい家族旅
行になりました。特に,家族で心配してい
た次女が,ヨーロッパ旅行に耐えたこと
は,家族としても良い経験になりました。

火曜日からは次女も作業所に通い始めま
す。彼女は誰にもイタリアの思い出など語
ることはできませんが,この経験を生かし
てこれからも強く生きていってくれたらと
思います。

そして,僕も含め他の家族は,ヨーロッパ
文化の圧倒的な迫力に日々感動の連続で,
今までにない思い出を作ることができまし
た。ただの観光旅行なので大げさなことは
言えませんが,長女はデザイナーとして,
三女は外国語学部に学ぶ学生として,この
経験を生かしてくれたらと思います。

僕の方は火曜日からは,恒例のコーラス部
吉野山合宿です。引率の仕事をこなしなが
らも,自分の仕事も大量に持ち込んで,2
1日から始まる校務に備えようと思ってい
ます。

では,イタリア・ローマからの報告を終わ
ります。
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