2005年08月22日

「平和」の季節

国をあげて過去の悲惨さを思い起こす季節、・・・夏。

反戦歌を奏でるミュージシャンはなんだかとても気持ちが良さそうです。
聴く人たちも感動して涙を流します。

反戦のデモはとても楽しそう。
連帯感にあふれて盛り上がります。

私も、「火垂るの墓」を見ちゃあ、泣いてしまいまいます。
だってとても可哀想で感動的なんですもの。


・・・陶酔してるんですか?
      癒されてるのかぁ?


過去の悲惨な出来事を懐古しては涙流して癒されてるのかなあ。悲惨をタネに感動してるの?

いいのかなあ、・・・危険だなあ。
涙を流すヒマもなく、熾烈な現実に直面しながら、派兵もやむなし、と苦渋の決断をする人々より、よほど危険じゃないのかなあ。

反戦歌や反戦ドラマに感動して涙を流す自分に嫌気がさす、などと小賢しいことは申しませんが、そういう自分に常に気付いていようとは思います。

そういうわけで、私は、思い切り顔を曇らせて泣かんばかりの形相で貧困国の子ども達が可哀想、と訴えるアグネス・チャンより、世界各国の貧困や残酷な場面をいやというほど目撃しながら「これが人間というものよ」とでも言いたげに淡々とボランティア活動を続ける曽野綾子さんが好ましいと思ってしまいます。

________

アメリカとの関係の中で豊かさを築いていった日本。
その豊かさの恩恵を受けながら、嫌米感情をあらわにする人々。

戦争の原因は、つまるところ、豊かさの追求。

貧しい人々と「分け合い」ますか?
今より貧しくなってもいいですか?

「景気回復」、「もっと給料を」、「増税は困る」、などと要求するくせに、
貧困国と分け合うのか。そんな覚悟があるのか。

え?
青いって?
みんな大人なんだよ、って?
ホンネと理想を使い分けてるだけの話なんだよ、って?

大人の偽善だ欺瞞だと大真面目に異議申し立てをするなんざ、世の中を知らない子ども同然。
本当の「オトナ」とは、理想と現実の矛盾など知り尽くした上で、何食わぬ顔で「反戦」や「飢餓撲滅」を叫ぶ人のことだよ、って?

はあ、そうですか・・・。
人間社会って、なんかむずかしいですね・・・。



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この記事にととさんからいただいたコメントへの返事 →http://blog.livedoor.jp/robita_48/archives/50043086.html




robita_48 at 10:08│Comments(2)TrackBack(1)

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1. 思考が先か、行動が先か。  [ 元気に愚痴る♪ ]   2005年09月19日 21:32
『私の声は届かない』というエントリーで、政治に関わることについてちょっと触れまし

この記事へのコメント

1. Posted by とと   2005年09月19日 21:43
お久しぶりです.ととです.

実はrobitaさんのこのエントリーを読ませていただいて,居心地の悪さを感じておりました.
robitaさんの言われること,わかります.平和を目的とした活動なのか,平和運動を目的とした活動なのかと言うことですよね.私だって,アグネスより曽野綾子さんのほうが素晴らしいと思います.
でも,私は彼ら以下です.平和な世界になって欲しいと思いながら,毎日普通に働いて,慌しく家事をして,こうやってネットで遊んでいるだけですから.何も行動していませんから.社会に影響を与えるような運動も,始めの一歩はきっと小さな一歩だっただろうと思います.今,平和を願って運動している中に,そういう種があるかもしれないと思います.

(続く)
2. Posted by とと   2005年09月19日 21:53
(続き)
後半部分は,robitaさんの本心がよく読み取れなかったのですが,戦争反対を言うなら,貧困を恐れるなということでしょうか?

また,
>アメリカとの関係の中で豊かさを築いていった日本。
その豊かさの恩恵を受けながら、嫌米感情をあらわにする人々
↑と言うことですが,日本の今は,アメリカとの関係だけで築かれたものではないと思っています.もちろんアメリカは重要な友好国ですが,例えば今なら,中国なしでは私たちの衣類や食や家電製品は手に入らないのですから,中国も重要です.そうなると嫌中も言えなくなってしまいませんか?

具体的にどのような言葉が嫌米にあたるのかわからないのですが,アメリカも試行錯誤しながらよりよい方向へ向かおうとしている国で,決して今のアメリカ全てが正義なのではないのですから,嫌米感情があってもそんなにおかしいことではないと思うのですけど.

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