万年副部長の日記

ロボカップジュニアにチーム「Acro」として参加してます。 とある高専で副部長やってます。 ロボット中心ですが自分の興味あることも紹介させてもらいます。 よろしくお願いします。

こんばんは

ブラジル世界大会
ついに最終日です(笑)。

回路の不調がなんとか治り。大会の会場へ向かいます。
到着してすぐに、本番フィールドを確認。

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競技は合計2回。
競技が始まるまで、調整を続けます。
写真を見ていただければ分かりますが、串が全く撒かれてません。
そのため、串対策は後回し。被災者の救出のプログラムを調整します。


第1競技は12時、時間を限界まで使って調整をします。

しかし、競技が近づいたあるとき、改めてフィールドを確認すると、まさかの串を確認。

急遽、取り外していた串よけブラシをもう一度取り付けることになりました。
しかし、やはりブラシがついていると砂の上は走れません。
そこで、無理やりブラシの両側を切り落として、砂の道を突破しつつ、串の影響を抑えようとしました。

そんなことをやっているうちに調整時間は終了。

競技5分前になったところで、ポルトガルチームと合流。
本番会場へ向かいます。



スタート位置や調整の確認をし、ついに競技がスタートです。

ポルトガルチームのロボットが先行を切り、走行開始。
ポルトガルチームは、坂道で進行の停止。Acroは、一つ目のバンプの影響でラインを見失い、進行の停止を取ります。

1部屋目に戻りポルトガルチームが、再スタート、それに続きAcroも再スタートします。
そして、2回目の走行で、ポルトガルチームは順調に進み、無事にエンドルームに到着。被災者の持ち上げには失敗してしまいましたが、いいタイムを獲得してました。

対する、Acroは最初のバンプがなかなか突破できません。串よけブラシがほとんど機能していなかったことと、光センサーの不調が重なり、同じ場所で7回も進行の停止を取ってしまいました。
なんとか、8回目の挑戦でクリア、残り時間少ない中、砂の部屋へ進みます。
しかし、砂の部屋入り口でロボットが座礁、タイヤが空転。
結局、ここで時間切れ。

競技終了です。

完璧に足を引っ張ってしまいました....
ポルトガルチームには本当にごめんなさいです。




しかし、落ち込んではいる暇はありません。

次の競技は、50分後。
急いで、調整を再開します。
バンプを越えやすくするために、プログラムを調整。また、串よけブラシは完全に取り外しました。

短い時間の中で、効率よく調整をするため、通常は30秒後に開始する、2階を検知するプログラムを強制的に動かし、テスト走行を何度も行いました。
ギリギリで調整を終了。
走って会場へ向かいます。
会場について、フィールドをチェック。なんと、ほとんどの串がラインから離れたところに置かれてました。

これは、チャンスだ!と思ったところで、最終競技が開始します。




競技開始の合図、ロボットのボタンを押し走行開始します。









しかし・・・

上を向いてた超音波がなぜか光を発しました。
おかしい...なんで距離を測ってる?これは、30秒後から動くはず....

ここで、気が付きます。


テスト用のプログラムを、戻し忘れていました...

一部屋目の真上には、2階があります。もちろん超音波センサーは2階を検出。念のため、光センサーの値も確認するように、プログラムしていましたが、第1コーナーが直角であったことから、これも無意味。
結局、コースアウトして、競技進行停止。
これを、8分間やり続けました...

今までやってきたロボカップの競技で1番辛い競技でした。

結局、ポルトガルチームもクリアはできず。両チーム時間切れ。
世界大会最終競技は、残念な形で終了してしまいました。

競技終了後、パドックに戻りしばらく落ち込んでいたところに、ポルトガルのチームメンバーが全員で励ましてくれました。
そして、全員で記念写真を撮り、プレゼント交換をしました。
この後は、表彰式があって、ホテルにもどり翌日は日本に向けて出発しました。


からこれ、10ヶ月かかりましたが(笑)
以上で、ブラジル世界大会の記録したいと思います。
それでは~

こんばんは
そして、あけましておめでとうございます。


もうすぐ、半年前のことになりそうですが(笑)
世界大会の5日目について書きたいと思います。





朝、大会会場についてディスプレイを見てみると。
競技結果が表示されてました。
Result
・・・ん?
あれ、3位じゃん!やったー!
ですが、この結果は、第1~3競技の結果。
第4~6競技が、不調だったので、なんとも言えない感じ...



そして、この日はついに最後の競技、第7競技を行いました。
コースはこちら。
RA6_F

(こちらは、写真を撮り忘れてたので、競技中の写真を)

競技は、午前10時45分に開始。
競技結果は、
一部屋目は、2連続ギャップはクリアできたものの、その後にある3重バンプが越えられず進行の停止。
2回目、3回目のやり直しは2連続ギャップを越えられずに、この部屋はスキップ。
傾斜路は、2重バンプが越えられず3回の進行停止。傾斜路もスキップ。
2階は、1つ目の障害物が越えられず、3回の進行停止。
下り坂も、銀検知の誤動作とギャップが越えられず、3回の進行停止。
最後の通路にまで行ったものの、時間切れで競技終了。

最終競技は、こんな感じでした。
まぁ、さんざんな結果ですね(笑)。点数は3桁いってないでしょう。
もう少し競技時間を考えるべきでした。

個人競技はこれで終了。次は、スーパーチーム競技が待っています。
最後の試合が、アレだったので、しばらくパドックで落ち込んでから、ルール発表が行われました。

まず、レスキューBのルールは、紙で発表されたました。
つづいてレスキューAのルール発表。
なぜか2つのコースを合体します。
英語でルールを説明しながら、スタッフの人が、木材をバキバキ折って、コースの上に配置。
いったい、何がおこるんだろう・・・
そして、ルールについて説明が進むうちに、突然周りがどよめきはじめます。

そんな中、スタッフの人は白色の袋を取り出し、なんと...

sand

コース上に、さらさらの砂を撒いてしまいました。
最後は、丁寧に砂を均してルール説明終了。
DSC_9899
結構、積もってました(笑)。
sand2

完成したコースはこちら。
DSC_9940

ルールはこんな感じ。
・2台のロボットは1部屋目から、同時にスタート
・交差点はコースに1つのみ
・交差点で、ロボットが左に進めば、遠回りのコース。右に進めば短いけれど砂のあるコースになる。
・それぞれのロボットは、右と左のどちらかに進み、同じ道を2台が走ってはいけない
・進行の停止は何回やっても減点はなし。しかし、一部屋目からのやり直しとなる。被災者のある、エンドゾーンで進行の停止はできない。
・順位はタイムで決められ、タイムはエンドゾーンに入った時のタイムとする。
・エンドルームへの到着、被災者の持ち上げ、救出には、タイムを減らすボーナスがある。

このように、2チーム中どちらかのチームは砂の上を走らないといけないというルールでした。

チームを組んだのは、ポルトガルチーム。6人チームでして、ロボットは前輪にオムニホイールを使った自作ロボットでした。
オムニホイールということで、砂の上を走るのは危険。ということで、自分のチームが砂の上を走ることに。

砂の侵入防止のため、モーターにテープを張り付け、試しに一回走行。
しかし、ロボットの光センサーについている串対策用のブラシが砂をかき集め、全く進めない結果に...

思い切って、ブラシを取り外し、軽量化のため、バッテリーの固定用の板も取り外しました。
これでもう一度、トライ。
すると、スムーズに、砂の上をライントレースするではありませんか!
これにはポルトガルチームも大喜びで

ポルトガルチーム「これは来たな!1位とろうぜ!」
Acro「もちろん!」

といった感じの、ジェスチャーを互いにやりました(笑)

順調に調整を進めている中、レスキュースタッフの人が話しかけてきました。
なにが始まるんだろう?と少し考え、スタッフの人が話している内容を聞くと、どうやらインタビューをやるらしい。
え?個人競技終わってからインタビューするの?と疑問には思いましたが、受けないと失格なので受けることに。

ここから、インタビュー流れを簡単に説明します。
スタッフの方「チーム名は?」
Acro「チーム Acro です。」
スタッフの方「メンバー人数は?」
Acro「2人です。」
スタッフの方「じゃあ、さっそくだけどプレゼンの資料とかある?」
タブレットを使って、日本大会のポスターを和訳したPDFを説明する←時間不足で飛行機の機内で和訳してました(笑)
スタッフの方「回路の設計には何を使った?」
使った回路ソフトを見せようとしたものの、違うPCを持ってきたため、見せることができず、ひたすらソフト名を連呼する(笑)
スタッフの方「ハードウェアの設計は?」
JwCADを起動して、設計データを見せる。
スタッフの方「プログラムは何を使ってる?それと言語も教えて」
MPLABを起動して、プログラムを見せて、C言語だと伝える。
スタッフの方「ロボットをさわってもいい?」
Acro「どうぞ」
スタッフの方がロボットを手に取り、ひっくり返して、光センサーを確認
ここで、スタッフの方から
「ん?光センサーにテープ貼ってあるけど、これはなんで?」
と、質問され
「そのセンサーは急に調子が悪くなって、高い値を返すからテープを使って誤魔化してる」
と言いたかったのですが、英語の力が足りず、慌てて答えたのが次の言葉

「This sensor is not move!」

今、振り替えるとヒドイ文章です(笑)
これには、スタッフの方も呆れて、気まずい感じに。

スタッフの2人は、しばらく話し合い
「じゃあ、プログラムを作ってみて」
と言われ、超音波を使った追従プログラムを作ることに。
制限時間は5分間
簡単なプログラムだったので、すぐに完成。
スタッフの方に見てもらった結果、笑顔で合格とのこと。このときはすごく安心しました。

こんな感じでインタビューは何とかクリア。もっと準備をしとくべきでした。


インタビュー後も、スーパーチームの調整は順調に進み、砂の部屋まではクリアできるようになりました。
しかし、ここで問題発生。
どう頑張っても、被災部屋に入ることができないのです。

原因はこの黄色い枠で囲んだところ
DSC_9928

この段差の影響で、光センサーの値が狂いロボットが乗り上げることができませんでした。
1時間ほど調整をしたものの、突破できず。いろいろな方法を考えた結果、いい方法を思いつきました。
「そうだ!超音波を上向きに付けよう!」
というものです。
何故、そんなことをするのか?というと
問題となっている段差のちょうど真上には、2階があります。
これを超音波で検知し、無理やり段差を越えようというものです。

その結果がこちら
DSC_9945

前についている、超音波が上を向いてます。被災者の検出には使わないので、特に影響はなし。
最初の部屋の上にも2階がありますが、プログラムを開始してから30秒間は上の距離を計測しないようにプログラムしてあるので対策済み。
無事に段差も乗り上げ、被災者を検出、救出するプログラムも入れることができました。
これで、うまくいくかもしれない!
と思ったところでまたまた事件発生。

右側のモーターだけ後転ができなくなってしまいました。
慌てて原因を探します。
モータードライバーのカートリッジを交換してもダメ。バッテリーを変えてもダメ。プログラムを変えてもダメ。
原因不明のまま、時間は夜7時になり、撤収。

ホテルについてからは、原因を調べるため、回路を作った相方が夜遅くまで修理をしてくれました。
原因は、回路の断線。1年近く故障知らずの回路でしたが、さすがに無理が来ているようでした。
無事に修理することができたところで、5日目は終了です。

長文失礼しました。最終日6日目については、また後日紹介したいと思います。
それでは~

こんばんは

世界大会も4か月前のことになってしまいそうですが。
4日目について書いていきたい思います。


この日も、朝7時のバスに乗り、会場へと向かいます。
コースも作られてなく、ロボットの調整もできなかったため、会場内を散歩してました。

サッカーの競技フィールドを見たり、CoSpaceやダンスのパドックに行ったり
DSC_9614

CoSpaceRescueの実機を見たりしてました。
DSC_9685

実機ロボット、よくできてますね。

さて、散歩はここらへんで


それでは、競技についてです。
この日は、競技2日目ということで、3回の競技が行われました。
流れなどは、1日目と同様、障害物の追加など難易度は上がりました。

RA4
RA5

RA6

フィールドはこんな感じです。

第4競技
最初の競技はRA5フィールドでした。
競技結果は、
まず、2階部分の2つ目のバンプで逆走、
やり直した2回目の走行では、同じバンプで、なぜかフリーズ
3回目は、1つ目のバンプが越えられず、コースアウト
というバンプに苦しむ結果に、部屋の出口から競技を再開し、下り坂をクリア。
通路を越えた先の部屋で、障害物の復帰ミスで、1回の競技進行停止を取り、被災者部屋へ。
被災者を誤検知してしまい、被災部屋から退出、1回の競技進行の停止、その後は被災者を無事救出。
全体として、5回の進行の停止となりました。

第5競技
フィールドは、RA6。
競技結果は、
1つ目の部屋で、バンプを越えられず、コースアウト。
2回目のやり直して、成功。上り坂はなんなくクリア。
2階部分は、なぜか銀を検知し、最後の直線部分でコースアウト。
こちらも2回目のやり直しで成功。下り坂は、障害物を回避するプログラムが起動したもののクリア。
最後の通路は、2重ギャップと壁の狭さで、コースアウト2回の進行停止。
被災者部屋は、一発でクリア。ただ、タイムぎりぎりで審判判断で、得点として認めてもらいました。
この競技の進行停止の回数は、合計で4回でした。

第6競技
この日の最終フィールドは、RA4。
競技結果は、
1部屋目の鋭角が曲がり切れずにコースアウト。
2回目のやり直しでは、最後のバンプでコースアウト。
3回目のやり直しでは、鋭角が曲がり切れずにコースアウト。
時間があったので、4回目のやり直しを行い、最後のバンプでコースアウト。
諦めて通路から再開。2つ目の部屋はすんなりクリアし、上り坂もクリア。
そして、被災者部屋へ。
無事に被災者を検出し、アームを降ろし、掴む動作に入ります。
しかし、ここで問題発生!!
アームを固定していたネジが外れ、右側アームが動かない状態に...
RA4

かなり見づらい画像ですが、アームの右側が、下がってしまっています。
日本大会までの大会など、たくさんの場面で被災者の救出をやってきましたが、アームのネジが外れたのは、この時だけでした。運が悪い...

この日の競技は、こんな感じでした。
なによりも最終競技が、もったいなかったです。
この競技までは、被災者救出率100%だったんですよね...
まぁ、原因はメンテナンス不足と設計が甘かったせいですが...

競技も終わり、調整も終了。
この日の夜は、ジュニアパーティーがありました。
1度ホテルに戻り、荷物を置いてから、別の会場に向かいます。
こちらが会場。めちゃくちゃ広い
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地元の子供たち(?)が楽器の演奏をしてお出迎え
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パーティーの間は、他国のチームと国旗を掲げて写真をとったり、お菓子を食べたり、よく分からない歌を歌ったりと大変盛り上がりました。
そして、最後に全員で集合写真を取りました。
この時の人数は、ロボカップ史上最大の規模だったらしいです。

ジュニアパーティーが終わってからは、タクシーに乗ってホテルに戻りゆっくりお休みしました。


4日目はこんな感じです。
それでは~

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