2014年01月
日本より母子保健アドバイザーの嶋井助産師さんがいらっしゃいました。
嶋井さんはシェリフハサバッラ村で母子保健事業を始めた頃より、指導いただいていております。
今回は、ハルツーム州で活動を始めての初めての訪問です。
助産師や村落助産師を対象とした研修の前に、実際彼女達の現場の様子を視察しました。
嶋井さんが一番驚いていたことは、
妊婦健診にきている母親が下着を着用していること、
村の人々が裸足ではないことでした。
やはり都市と隣接している事もあって、シェリフ・ハサバッラ村の人に比べると生活はやや裕福のようです。
この日は、妊婦健診の視察と、村落助産師のお宅を視察しました。
その後、3日間で助産師、村落助産師、助産師と村落助産師の合同の研修を実施し
約60名が参加しました。
嶋井さんより、日本の助産院での出産について、マッサージ療法の説明、演習。
グループディスカッションでは、各グループ積極的な意見交換がありました。
ある助産師が、
「私は妊婦健診を始める時、常に笑顔で接します。そして、なにげない会話から始めます。
もし妊婦が笑顔でなければ、私は健診を始めません。
彼女が笑顔になるよう緊張をほぐすように努めます。」
と答えました。
みなさんは、この発言を聞いてどう思いましたか?
当たり前のことじゃないかと思ったかもしれません。
しかし、途上国では、医師らが患者に対して高圧的に接する場合がみられ、
患者さんが病院などを恐れる場合があります。
彼女の発言を、助産師や村落助産師の人達の心にとめてほしいと思いました。
2013年11月、モバイルで巡回しているアルセリア村で、
村人の人達の協力のもと健康教育を実施しました。
当日は立ち見の人ができるほど、村の人達が集まってくれました。
パネル展示を行い、4種類の栄養指導のパンフレットの配布、
子どもへの栄養の与え方、予防接種の重要性を伝えました。
また、健康クイズコーナーなども用意しました。
参加した子供達、母親達もクイズコーナーでは次々と手があがり、
楽しく学べる参加型の健康教育が少しできたと感じました。
これからも、楽しく学べる健康教育を実施できればよいと思います。
会場全体の様子
クイズに正解し賞品を受け取る母親。ちなみに、賞品は歯ブラシです。
子どもたちも、たくさん参加☆
その帰り道・・・車がパンク。
車のパンクは舗装されていない道を走るため何回か経験しましたが。。。
まさかの同時2輪も
イマッドが一生懸命交換してくれました。
わがモバイルチームは、32村の村を現在巡回しております。
その計画の中で、各村をマッピングした地図を作る事になり、
フセイン、イマッド、モハメドユニスとバーベキル(この巡回診療を一緒に勧めてくれているシャルガニールローカリティのスタッフ)と共に
GPS写真を撮ってきました。
地図も無事に完成!!!
その時の風景写真をご紹介致します。
少しは、スーダンの素晴らしい景色が伝わったらよいな~と思います。
ロバ君も喉が渇きます。水汲み場でゴクゴク・・・
続きまして、ある日のモバイルクリニックの風景です。
この日は、青空診療でした。
大きな木の下の子陰で実施。診療を始めると、いつ間にやら子供たちが木登りを始めました。
乳児の体重測定では、この木の枝を使用し体重を測定しました。
その後、鉄柱の体重測定ができる柱を購入しましたが、
自然を利用した心和むモバイルクリニックの風景でした。