2018年08月02日

ブライアン・イーノ サウンドの変遷を辿る旅

ブライアン・イーノの存在は、30年くらい前から知っています。その知識としては以下のとおり。
- 環境音楽の第一人者
- ロキシー・ミュージックのオリジナルメンバー。
- ジェネシスの「ブロードウェイ」で何かやった。
- デヴィッド・ボウイのベルリン三部作に参加した。
- トーキング・ヘッズの3作品をプロデュースした。 

私が好きなミュージシャンと深い関係があるのですが、情報が断片的で流れが全くわかりません。気持ちがモヤモヤしてきたので、情報を整理しました。

〜1972年
大学の友人アンディ・マッケイに誘われ、彼の付き添い的役割でロキシー・ミュージックに加入。当初はライヴ演奏要員ではなかったが、いつしかキーボーディストとしてステージへ。
「ロキシー・ミュージック」をリリース。

15CB0291-7632-478F-A765-77B7E82636BF


1973年
「フォー・ユア・プレジャー」をリリース後、ロキシーを脱退。英語版wikiによると「ブライアン・フェリーとの意見の相違」、「ロックスターになる人生に飽き飽きした」ためとのこと。




For Your Pleasure-remaste
Roxy Music
Virgi
1999-09-13



同年、ロバート・フリップに声がけをしてコラボ作品No Pussyfootingをリリース。レコーディング当時ロバートは「太陽と戦慄」的クリムゾンでご多忙中。

1974年
ソロアルバムHere Come the Warm Jetsをリリース。意外といい声してます。
レコーディングにはクリムゾン全盛期中のロバートとジョン・ウェットンも参加。クリムゾン的演奏を展開。




同年リリースされたTaking Tiger Mountain (By Strategy)のレコーディング中、たまたま隣のスタジオでジェネシスの「ブロードウェイ」のミックス作業中だったピーター・ガブリエルに頼まれてボーカルへの特殊エフェクトを手がける。そのお礼としてフィル・コリンズがTakingで一曲ドラムを叩く。

1975年
Another Green Worldをリリース。アンビエントっぽい曲登場。次のDiscreet Musicは完全アンビエント作品。これを聴いたデヴィッド・ボウイが感銘を受け、次回作でのコラボを依頼。

1976年
ボウイの「ロウ」でシンセを弾く。

LOW
DAVID BOWIE
PLG
2018-02-23kk






1977年
ボウイの「ヒーローズ」でシンセを弾く。アルバムの後半はほぼアンビエント。
Before and After Scienceをリリース。アフリカンなリズムを導入したロックアルバム。

1978年
ボウイの「ロジャー」でシンセを弾く。このアルバムではアフリカンや中東風サウンドも展開。
トーキング・ヘッズの「モア・ソングス」をプロデュース。デヴィッド・バーンはBeforeを聴いて「トーキング・ヘッズが目指す道はこれじゃ!」と思って、彼にプロデュースを頼んだのかも。
Ambient 1: Music for Airportsをリリース。アンビエント世界に本格突入。

1979年
トーキング・ヘッズの「フィアー・オブ・ミュージック」をプロデュース。どアフリカン曲I Zimbra収録。



バーンとMy Life in the Bush of Ghostsのレコーディング開始。超エスニックリズム炸裂。




My Life in the Bush of Ghosts
Brian Eno
Nonesuch
2006-04-10



1980年
Ambient 2をリリース。
トーキング・ヘッズの「リメイン・イン・ライト」をプロデュース。

以下、省略。アンビエントものを聴いて「自分に合わない」とわかったので探求は終了。


ようやく流れが見えて心が落ち着きました。
1977年のBeforeから始まったエスニックリズムへの関心にボウイやトーキング・ヘッズも巻きこんだんですね。それと並行して、自分自身は対極的なアンビエントなアルバムをリリースしていった。
私はアンビエントのホワーンとした曲は苦手でアフリカン曲に強く惹かれます。My Lifeには病みつきになりそう。




 

rock70s at 09:28|PermalinkComments(0) トーキング・ヘッズ | デヴィッド・ボウイ

2018年07月23日

夏が暑い トーキング・ヘッズのアフリカンなリズムで乗り切れ

アメリカのニューウェーブバンド、トーキング・ヘッズ。
いま、ドップリとハマって聴いています。存在を知ってから37年。挑戦しては「自分にはやはり合わん」ということが繰り返され続けた結果、ようやく彼らがロック界の歴史に残るバンドになったのか理解できました。

CA64D2D9-BC70-43B6-BBD9-2B803979D91C


彼らの存在を知ったのは1981年、新生キング・クリムゾンに加入したエイドリアン・ブリューの来歴を雑誌で読んだ時でした。
彼がトーキング・ヘッズのアルバムでギターで参加したということを知りました(その時は、正式メンバーだと誤解した)。
当時私はプログレ信者で新しいサウンドに飢えていたので「トーキング・ヘッズもプログレバンドなのか?」と思い、名盤と雑誌で紹介されていたリメイン・イン・ライトを借りて聴いてみました。

リメイン・イン・ライト
トーキング・ヘッズ
ワーナーミュージック・ジャパン
2006-02-22



しかし、プの字もないサウンド。アフリカン的リズムは面白さはあるものの、一本調子で深いがない。アルバムを全部聴くことなく、返却しました。

その後周期的にプログレに聴き飽きて「何か新しいサウンドが聴きたい」と思った際に「人間的に成長した今ならトーキング・ヘッズを理解できるかも」と思い、リメイン・イン・ライトを聴くものの毎回撃沈。
でもApple Musicという強い武器を手にした今回は違いました。苦手意識があるリメインを避け、ファーストアルバムから順に聴いていくことにしました。
そうするとファーストは特に嫌悪感を持つことなく最後まで聴き通すことができました。そんなに感銘はなかったですが。セカンドは、ブライアン・イーノがプロデュースしたアルバム。デヴィッド・ボウイのベルリン三部作でブライアンの手腕に感心していたので、これもオープンな心で聴くことができました。

そして3枚目のフィアー・オブ・ミュージック。こいつにはやられました。

フィア・オブ・ミュージック60;紙ジャケットSHM-CD62;
トーキング・ヘッズ
Warner Music Japan =music=
2009-01-14



オープニングのI Zimbra。彼らがアフリカンリズムを取り入れた一発目で、リメインの収録曲よりメリハリがあり、さらにはロバート・フリップがディシプリン的フレーズでギターを弾いています。80年代クリムゾン登場の2年前でのプレイということが驚きです。
この曲でロバートがトーキング・ヘッズにからみ、次のアルバムではエイドリアンが参加。そして、その翌年に新生クリムゾンが起動。よくできた流れです。




他の曲もひねくれた工夫があり、ググッと引き込まれました。

次のリメインはパスして5作目のスピーキング・イン・タングス。このアルバムではアフリカンリズムは隠し味となり、ビートを強調したファンキーなサウンドになり、これもよろしい。

そして、音楽映画として評判が高いストップ・メイキング・センスに突入。
トーキング・ヘッズ懐疑時代は「どうせ、自分には合わない。見るまでもない」と思っていただけに、どんな世界なのか期待を胸に見ました。
いやー、凄い。
最初は倉庫みたいな何のセットもないところでデヴィッド・バーンの弾き語りで始まり、一曲ごとにメンバーが増えていって曲に厚みが増し、4人のメンバーが出揃った後で一気にサポートミュージシャンが出てきてお祭り状態になる。
ノリノリ状態がとてつもなく楽しいです。







ベースのティナの可愛らしさにトキメキます。特にトムトムクラブのGenius of Loveでのボーカルには胸キュンです。




今まで食わず嫌いしてきて、人生損した気分です。

Stop Making Sense [Blu-ray]
Talking Heads
Second Sight
2015-11-27



こうなったら、「もうリメインなんか怖くないぞ!」ということで再々々挑戦してみました。
あらま不思議。とても心地よく感じます。印象がガラッと変わり好きなタイプになりました。




アフリカンさがこの夏の暑さにピッタリです。



 

rock70s at 23:29|PermalinkComments(0) トーキング・ヘッズ | キング・クリムゾン
リリース情報
2017年
【5月26日】
ビートルズ「サージェント・ペパーズ」50周年記念

【6月2日】
ロジャー・ウォーターズ新作「 イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」

【6月16日】
チープ・トリック新作「ウィア・オール・オーライト」

【7月21日】
マリリオン「Misplaced Childhood」 スティーヴン・ウィルソンによるリミックス(5.1chあり)

【8月18日】
スティーヴン・ウィルソン新作「To The Bone」

管理人のオリジナル小説