2017年07月05日

チープ・トリック 新作 止まらない疾走

先日チープ・トリックの新作ウィア・オール・オールライトがリリースされました。

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昨年、バン・ズーム・クレイジー・ハローが出たばかりだけに2年連発には驚きました。前々作と前作の感覚が7年あり、「年取ったので創造力に陰りが出て、曲が貯まるまで時間がかかるようになった」と思っていましたので。
そう考えると、2年連発作品には不安が出てきますが、心配無用でした。
アルバムのオープニングを飾る曲は、いきなりのアクセル全開でこれを聴いただけで「このアルバムは凄いことになっている」と予感できました。YouTubeられていなく紹介できないのが残念。
2曲目のLong Time Commingは公開されています。パワフルさとノリの良さ、そして隠し味のストリングが緊張感を加えていてサイコーの曲に仕上がっています。
合いの手コーナーがあるのでコンサートで「ろんぐたいむかみ〜ん」という大合唱があがるのは間違いなし。



その後、イケイケな軽快ロック、ストリングを入れたバラード、ギンギンなハード曲などバラエティに飛んでいて、飽きずに楽しめます。よくぞアイディアが出てくると感心します。
特によいのが、やる気を見せないバン・E・カルロスの代わりにドラムを叩いている、リックの息子ダックスのドラム。若々しく弾むリズムが心地よいです。彼の加入が勢いを加速させて2年連続リリースにつながったのでしょうね。

最近の彼らの調子のよさがわかる映像を紹介したいのですが、なかなかいいのがないのが残念。
まずこちらは前作に収録されていたNo Direction。ダリル・ホールの番組に出演してダリルのバンドと一緒に演奏したものです。この曲はコーラスで「のーだいれくしょん ほーふぉみー」と合唱するのが爽快で、去年のコンサートで盛り上がりました。



こちらは前作の収録曲のプロモビデオ。ダークな雰囲気の中、ロビンがじっくりと歌います。



「このオッさんら、まだまだ商品価値はあるぞぉ」とレコード会社が思ったのか、なんとファーストからバステッドまでの全12作品が、最新DSDリマスター&Blu-spec&紙ジャケ&大量ボーナス曲で9月に再発されることが決まりました。40周年記念とのこと。at 武道館はオリジナルではなく2枚組のコンプリート盤です。
往年のファンの買い替えだけでなく、新しくファンになった若者にもこの機会に聴いてもらいたいです。

されんだ〜


くらいんっ、くらいんっ、くらいんっ!


さて、こうなると2年連続の来日公演の期待が高まりますが、11/18までアメリカ公演がみっちり入っているし、かの武道館公演の40周年記念にあたる来年やって来ると予想しています。
30周年記念にあたる2008年は武道館公演があったので、来年も武道館コンサートがあると予想します。でも、去年の新木場でのコンサートは小さめのライヴハウスで身近でアットホームな雰囲気で騒げたので、小さめな会場でもやって欲しいです。

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rock70s at 21:06|PermalinkComments(0) チープ・トリック 

2017年06月26日

スティクス新作 プログレ的傑作で火星に向かう

先日、スティクスの新アルバム「ザ・ミッション」が発売されました。火星探査をテーマにしたコンセプトアルバムという情報だったので期待していました。その期待にそぐわない、プログレさとハードさとポップさが絶妙に配合された傑作に仕上がっていました。

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オープニングのOvertureはシンフォニックプログレ的な豪華絢爛インスト曲、それに続くGone Gone Goneはスカッと爽やかなノリのロックンロールで往年のコーラスワークが冴えています。
Overtureの分厚さからシンプルなGoneに隙間なしにつながるところはカッコよいです。プロモビデオでそれが伝わらないのは残念。



この曲でリードボーカルをとっているのは1999年にデニス・デヤングの後任として加入したローレンス・ゴーワンです。新作からのシングル一発目のリード・ボーカルを任されたことにヤル気マンマンさを感じます。
続く曲はトミー・ショウが歌うポップな曲、その次はジェームズ・ヤングの渋い声と爽やかなコーラスのコントラストが見事な曲。曲が2〜3分程度でグングンとストーリーが進んでいきます。冒頭でボーカル三横綱がそろい踏みという感じでバンドの仲良さを感じます。

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中盤はトミーやローレンスがじっくりと歌い上げるバラードが続き、緩さにちょっと飽きてきたところでローレンスが歌うハード曲でグッと締め、じわっと盛り上がる短いコーラス曲を挟んで、最初はバラード風で途中からハードに展開する複雑な構成のトミー曲になります。
ローレンスのピアノとスリリングなコーラスのからみがゾクゾクっとくる短い曲に続いて、ローレンスが歌うパワーポップ曲でググッと盛り上がり、ラストは大団円にふさわしい見事なコーラスワークが活きた曲でピシャッと終わります。曲が短くて「もう終わり?」とも思いますが潔いって感じ。
最初、Apple Musicで聴いたのですが、あまりもの出来のよさに感動して「最高の音質で聴きたい」と思いハイレゾ音源をダウンロード購入してしまいました。

私はスティクスは1970後半〜80年代前半がピークで、その後もライヴを中心に活動を続けているものの懐メロに頼った高齢者バンドだと思っていました。いまだに現役でこんな傑作を出すとは感服しました。
トミーは若い頃の甘い系イケメンからちょいワルおやじ風になり、ジェームズは相変わらずのジャイアンぶりが嬉しいです。チャック・パノッソは病気もあって老け込んでいますが・・・。現スティクスにはリッキー・フィリップスがいてライヴではメインでベースを弾いています。ザ・ミッションのレコーデョングでどれくらいチャックが弾いたのかな?

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さて今のスティクスで私が注目しているのはローレンス・ゴーワンです。元祖巨頭で頭脳でもあったデニス・デ・ヤングの後釜に座る男です。

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英語版wikiによるとスティクスのコンサートでの前座で演奏したのが縁の始まりとのこと。1999年にアルバム「ブレイヴ・ニュー・ワールド」の発売後のツアーに出ようとした際に、目の不調で「ツアーを延期してくれよ」と言うデニスの訴えをトミーが無視して、デニスの代役としてローレンスを引き入れてツアーを強行し、現在に至っています。デニスとは犬猿の仲だったトミーがうまいこと彼を追い出したという格好です。

デニスの存在がデカかっただけに、私はローレンスのことを「しょせん代役だしな・・・。きっと存在感が薄い奴なんだ」と食わず嫌いしてきましたが、2010年のザ・グランド・イリュージョン&ピーシズ・オブ・エイトの完全再現コンサートの映像をみて印象が180度変わりました。






ステージアクトを見ていて面白いし、デニスのパートを歌わせても違和感ないので、私の中で彼を「代役」から「後継者」に格上げしました。
こうなるとスティクスに入る前の彼がどんな活動をしているか気になります。まさかと思ってApple Musicで検索したらなんとGowan名義のアルバムがいくつか出てきたのでこれから聴いてみようと思います。トミーが彼に惚れ込んだ理由がわかるかな?

いま、スティクスは私がライヴを見たいバンドのひとつになっています。彼らは2000年のブレイブのツアー以降やってきていません。そろそろやってきてもいい頃です。
11月までは北米ツアーをやっていますので、それが終わったあとにクリスマスプレゼント的な来日を期待!

なお、新アルバム発売を記念して、スティクスのCD&DVD紹介サイトを大幅加筆して新装開店しましたのでご覧ください。






 

rock70s at 09:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0) スティクス