2014年11月14日

ピンク・フロイド 最新作The Endless Riverを聴く

ピンク・フロイドの最新作The Endless RiverのCD+Blu-rayのボックスセットが届きました。

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バレンタイン・デー用の高級チョコレート的な箱に、
・CD+Blu-ray
・「対」のレコーディング・セッションの写真満載のブクレット
・絵はがき2枚
・見る方向によって画像が変わる絵のような謎の物体
が入っています。

早速、Blu-rayに収録された96kHz/24bitの5.1chサラウンドを聴きました。
このアルバムは、全18曲収録されていますが、Side 1〜4に区切られていて、各Sideの曲は切れ目なく繋がっているので、実質4曲と言った感じの構成になっています。
随所に「この箇所、あの曲っぽい」というものがありました。

Side 1は、透明感のあるキーボードから始まります。SE的に、誰かの語りが入っています。事前情報で「このアルバムは、インスト曲+アンビエント曲を収録している」ということはわかっていたので、予想された出だしでした。ホワーン系の曲が終わるとストリング系のシャーンとした広がりのある音をバックにホーン系のキーボードが鳴ります。まるでShine on You Crazy Diamond。続くギター・ソロ・パートのドラム、ベース、ハモンドオルガンの入れ方も、Shine onにそっくりです。

【元祖:Shine on You Crazy Diamond】



Side 2の出だしのオルガンの入れ方は、「ウマグマ」に収録されたAstronomy Domineのライブバージョンを連想させます。続くベースラインはCareful with That Axe Eugineぽい。途中でSaucerful of Secretsの中盤のような、スタタタタン系のドラムサウンドが入ります。極め付けは、このSideのラスト曲Anisina。ピアノのフレーズが、まさにUs and Themです。このアルバムはリチャード・ライトの追悼作品なので、「リックのピアノ・プレイを全面に出しているのだな」と思いましたが、クレジットを見ると、デイヴがピアノを弾いていることがわかり拍子抜けしました。Us and Themのようにサックスも絡んできますが、メロディーがあるようなないような感じで、存在感は希薄です。

【本家:Us and Them】
 


Side 3もホワーン系をバックにピアノが鳴るところからスタート。「ホワーンが延々と続くのはもう飽きた」と思っていたところで、Run Like Hell的なギターの刻みが入り、ロック色が感じられるAllons-y (1)になります。しばし、軽快な感じになったところで、Autumn '68でリックが弾くパイプオルガンが荘厳に鳴り響き、再びAllons-y (2)で軽快になり、最後はスティーブン・ホーキンズ博士のコンピューター合成音声を入れたホワーンとした曲で終わります。

Side 4は、これまたホワーンとした音で始まり、最後はこのアルバム唯一のボーカル曲Louder Than Wordsで終演。




各Sideは12〜15分で、全体で50分ちょっと。「あっ、もう終わるんだ」というあっけなさを感じました。
デイヴの泣きのギターが聴けるのは、Shine onっぽい曲くらいで、後は特にメロディーを奏でるわけでもなく、ウィーン、ギュイーンとSE的に鳴らしているだけ。物足りなさを感じました。

よく言えば「ピンク・フロイドらしいゆったりとしたリズムをバックに、幻想的なキーボードとギターの音がからむ」ですが、刺激が弱く、今一つ面白味に欠けます。
最初聴いた時は、「やはり、『対』の出がらしか・・・」と思いました。まあ、4回聴くと耳が慣れてきたのか、味を感じてきましたが、このアルバムを聴く時間があったら、他のアルバムを聴く方が時間の有効活用な気がしています。




「このアルバム発売をきっかけにピンク・フロイドを聴いてみよう」という初心者には決して勧められません。これを聴いて「ピンク・フロイドってイマイチ?」と思われたらたまりませんので。



rock70s at 13:02│Comments(0)TrackBack(0) ピンク・フロイド 

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