2015年01月28日

2014年度キング・クリムゾン ライヴ音源を聴く

2014年度キング・クリムゾンのライヴ音源「ライヴ・アット・ジ・オルフェウム」のDVDオーディオを聴きました。




聴く前に読んだアマゾンのレビューでは不評で、「クリム損」とまで書かれたものもあったので、「そんなにショボいものなのか!? おいおい!!」と不安に思う中、DVDオーディオを再生しました。

1曲目はWalk On: Monk Morph Chamber Music。メンバーがステージに上がる際のBGM的なものなので、特筆すべきものはないです。
誰かのカウントに続けて、One More Red Nightmareがスタート。イントロの低音がズシンと来て、いい感じです。ギターとベースだけでなく、メル・コリンズもサックスで低音を出しているように聴こえます。
しかし、ジャコのボーカルが入った途端にズッコケ。ジョン・ウェットンの声に比べて軽く、薄く、「無理して出しています」的感じです。アルバムA Scarcity of Miraclesを聴いた時、「憂いがあっていい声だ」と感じ、クリムゾンのボーカルとしても期待できると思っていただけにガッカリでした(でも、3回聴くと慣れてきました)。まあ、エイドリアン・ブリューの声よりはよいですが・・・。

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さて、今回の編成の目玉はトリプル・ドラム。昔の曲をどのように料理しているのか注目していました。右側のギャヴィン・ハリソンの音は独立して聴こえますが、中央のビル・リーフリンと左側のパット・マステロットの定位が近く、はっきりとは識別できませんでした。スネアドラムの音に違いがあるので、分担して叩いている気配はありますが。
ドラムセクションのミックスはギャヴィンがやったので、パワフルさを出すためにビルとパットの音が重なるようにしたうえで、自分が目立つように定位を離したのかも。
いずれにせよ、力のあるドラムサウンドです。

二曲のBanshee Legs Bell HassleはLarks Pt1のイントロっぽいパーカッションが印象に残るくらいの小作品。続くThe ConstruKction of Lightは可もなく不可もなしという感じ(そもそもこの曲に私は愛着ないし…)。
そして、The LettersとSailor's Taleの連続演奏。これは絶品です。メルとロバートのサックスとギターの絡みに緊張感があります。アイランド時代はリズム隊が弱かったですが、今回はドラム3人にトニー・レヴィンのベース。過去最強のThe LettersとSailorに仕上がりました。ジャコの声はThe Lettersのさみしげな感じにはピッタリです。ここのところアイランド時代のライヴ音源を聴いて、この時代の作品を見直したばかりの私にとっては大当たりでした。

Sailor's Tale】
 


ラストはStarless。広がりのあるメロトロンの音、哀愁のギター、サックスの絡み、いい感じに始まります。そして、ボーカル。ジャコの声はこの曲でもイマイチに感じました。それでもインストパートは情緒感たっぷり。納得の演奏です。

さて、この音源は2014年7月30日と8月1日の公演から取られています。
Setlist.fmによると、両日の演奏曲は以下の通りです。

【7/30】

Larks' Tongues in Aspic, Part One
One More Red Nightmare
VROOOM
Coda: Marine 475
A Scarcity of Miracles (Jakszyk, Fripp and Collins cover)
Pictures of a City
Level Five
The ConstruKction of Light
Red
The Letters
Sailor's Tale
The Talking Drum
Larks' Tongues in Aspic, Part Two
Hell Hounds of Krim
21st Century Schizoid Man

【8/1】
Larks' Tongues in Aspic, Part One
Pictures of a City
A Scarcity of Miracles (Jakszyk, Fripp and Collins cover)
Hell Hounds of Krim
VROOOM
Coda: Marine 475
Banshee Legs Bell Hassle
The ConstruKction of Light
Level Five
The Letters
Sailor's Tale
The Light of Day (Jakszyk, Fripp and Collins cover)
The Talking Drum
Larks' Tongues in Aspic, Part Two
Starless
21st Century Schizoid Man

Larks pt1、2やRedといった誰もが聴きたいオイシイ曲をやっているのに、何故今回のアルバムには収録されなかったのか? その理由は、明らかではありませんが、私の想像では・・・。

想像1. Larksなど他の曲は7人編成クリムゾンでのアレンジが納得いくレベルに達していない。記録に残すのは時期尚早だ。
想像2. このアルバムはコンサートの予告編的位置付け。Larksを聴きたければ、コンサート会場に来るのだ。その方がバンドが儲かる。
想像3. このアルバムは後にDGMで配信するフルコンサート音源の予告編的位置付け。全部聴きたければ高い金払ってダウンロードするのだ。その方が儲かる。

いずれにせよ、私は2014年度クリムゾンは期待できると感じました。しっかりと日本にも来てください。
お待ちしています。
 

rock70s at 19:02│Comments(0)TrackBack(0) キング・クリムゾン 

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リリース情報
2017年
【5月26日】
ビートルズ「サージェント・ペパーズ」50周年記念

【6月2日】
ロジャー・ウォーターズ新作「 イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」

【6月16日】
チープ・トリック新作「ウィア・オール・オーライト」

【7月21日】
マリリオン「Misplaced Childhood」 スティーヴン・ウィルソンによるリミックス(5.1chあり)

【8月18日】
スティーヴン・ウィルソン新作「To The Bone」

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