2016年11月23日

ピンク・フロイド ボックス・セット 幻惑時代

ピンク・フロイドのお宝音源&映像満載のThe Early Years 1965-1972。前回書いたようにシド時代のサウンドは中毒性があって2枚のCDの無限ループ状態に陥りそうになりましたが、3回目の再生で脱出できて「デイヴ登場」コーナーに入りました。

pink-floyd-3










この頃のデイヴは貫禄がなく、やつれた要潤って感じ。

1968年の音源を入れたGERMIN/ATIONはシングル発売された4曲、Point Me at the Sky、It Would Be So Nice、Julia Dream、Careful with That Axe, Eugeneでスタート。
シングルとして発売した曲はアルバムには収録しないという当時のポリシーのせいで、私は35年間アルバムは何十回も聴いてきましたがシングル曲を聴く機会はYouTubeでたまたま見つけたのを試しに聴いてみるくらいでした。当時の売り方としては理にかなっていたかもしれませんが、リアルタイムで出会わなかった後追いファンにはシングルの入手が困難なのでアルバムにも入れといて欲しかったです。

Pointはデイヴが歌う普通のロック曲。悪くはないが魅力もないです。




It Wouldはリックが歌う曲で、オープニングは音数が多くてシンフォニック風ですが、すぐに遠足の道すがら小学生が歌うような「あー、楽しいな」的になるポップ曲。ピンク・フロイドの片鱗もない、シングルA面とは信じられないショボい曲です。たぶんレコード会社から「ヒット曲を作れ」と無理強いされて、しぶしぶ作ったんでしょうね。
Juliaはでデイヴが歌う美しいバラード。なかなかよいです。Carefulについては後で書きます。



続くはSong 1と名付けられたインスト曲。北米ツアー中に1968年8月にロサンゼルスのキャピトルのスタジオで録音されたものです。なんとなくCymbalineって感じでさほどのことはありません。次のRoger's Boogieは4分半とは思えないくらい起伏に富んだ神秘的な曲で、聴きごたえあります。曲名から言ってロジャーのボーカルなのでしょうが、ロジャーでもデイヴでもリックの声にも聴こえません。もしや、ニック?

その次は1968年6月25日のBBCラジオのセッションです。ジョン・ピールのDJつきです。
1曲目はMurderotic Woman。のちにCareful with That Axe, Eugeneと改題される曲です。この曲は改題、使い回しが激しい曲で、現在、公式リリースされている音源として以下のように変遷しています。
  • 1968年6月25日 Murderotic Woman(BBCラジオ用)
  •           11月 Careful…(シングル用)
  •  1969年5月 Careful...(ウマグマ用)
  •             9月 Beset by Creatures of the Deep(組曲The Man and the Journey用)
  •  1970年 Come In Number 51, Your Time Is Up(映画「砂丘」用)
1969年は3〜9月にThe Man and the Journeyツアーをやっているので、セット・リスト次第でこの曲は呼び名が違っていたんですね。ややこしい。
曲の長さが違ったり、絶叫があったりなかったりとそれぞれに味があります。私は長年聴いてきた「ウマグマ」版に愛着があります。



2曲目はThe Massed Gadgets Of Hercules。中身はA Saucerful of Secretsです。放送4日後に「神秘」が発売されているので曲名はA Saucerful of Secretsでもよいと思うのに何故違うタイトルにしたのか? 4分強曲が短いので「俺たちはこんなショートカット版はSaucerとは呼べない」という意地なのか?
ちなみに公式リリース音源ではこんな感じです。
  • Massed 7:18
  • 神秘  11:52
  • ウマグマ 12:48
  • オランダ公演(ボックスセットに収録) 13:02
  • ポンペイ 9:43
Let There be More Lightはデイヴのギターソロがちょっと違うかなという程度。Julia Dreamはシングル曲に比べてリックのオルガンが前面に出ていて哀愁度がアップしています。私はこっちが好みです。

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ラストのセクションは12月20日のBBCラジオ・セッション。Point Me at the Skyでは中間部にリックのシャリーン&ホワーンなキーボード・パートが入り幻想感が加わりました。シングルでポップな仕上がりにせざるを得なかった腹いせか? 続くはこのボックス・セットでの目玉の一つEmbryo。この曲はボックス・セットに4つ入っていて曲の進化がわかります。結構好きな曲なので別の機会に説明はとっておきます。最後はInterstellar Overdrive。イントロにリックのシャリーンな幻想系キーボードが入ったり、中間部ではオルガンをバックにデイヴのキュイーンなギターが入ったり原曲完全無視状態。この曲だけ音がこもっているのが残念。

聴いていてかなり楽しいです。高い金を払った価値はあります。
出張続きでDVD/Blu-rayはまだ見れていません。そっちもさらに面白い映像が収録されているんでしょうね。
早くみたい!






 

rock70s at 00:03│Comments(0)TrackBack(0) ピンク・フロイド 

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リリース情報
2017年
【5月26日】
ビートルズ「サージェント・ペパーズ」50周年記念

【6月2日】
ロジャー・ウォーターズ新作「 イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」

【6月16日】
チープ・トリック新作「ウィア・オール・オーライト」

【7月21日】
マリリオン「Misplaced Childhood」 スティーヴン・ウィルソンによるリミックス(5.1chあり)

【8月18日】
スティーヴン・ウィルソン新作「To The Bone」

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