2016年12月04日

ピンク・フロイド ボックス・セット Echoesの進化

ピンク・フロイドのボックス・セット The Early Years 1965-1972の後半の目玉は大作Echoesです。
この曲は、レコーディング・セッション中に録音された短い複数の曲をつなぎ合わせてできたものです。断片はNothing part 1から24と呼ばれていて、ブック5のCDにはpart 14が収録されています。
かなり期待していたのですが、大ズッコケ。中身は完成版でサイケなパートの後に始まるピーン、ピーン音から後半のボーカル前にあるヘビーなギターパートが始まる前までの部分です。盛り上がることもなく淡々としていて面白みがないです。Echoesの作成過程を辿るという意図なら、24パート全て入れて欲しかったです。

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ブック5のCDには1971年9月31日のBBCセッションの音源が入っています。「おせっかい」発売1カ月前です。4人で演奏しているとは思えない音の厚みがあります。アレンジは「ライヴ・アット・ポンペイ」に収録されたものに似ています。ボーカルの音量がやや小さめなのと、デイヴかリックが歌詞を歌い間違えてハモリが崩れた箇所があるのは残念。
ブック6のCDには「ライヴ・アット・ポンペイ」版を収録。ポンペイでの収録日は1971年10月4〜7日。レコード屋の店頭で「おせっかい」が売れまくっている頃です。映画ではサイケパート前後で曲が分断されていましたが、このバージョンはつながっています。改めて音のクリアさバランスのよさに驚きました。
DVD/Blu-rayには「ライヴ・アット・ポンペイ」の映像も収録されています。5.1ch音源です。ブック5のDVD/Blu-rayにはEchoesのクアドロミックスが収録されていますが、今、サラウンド環境がないのでグッと我慢。

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Echoesは「おせっかい」の発売で進化を成し遂げたと思っていましたが、ブック7のCDにはさらに進化を遂げたものが収録されていました。
それは1974年11月16日のイギリス・ウェンブリーでのコンサートです。この日のコンサートはBBCが録音してラジオ放送したのですが、アンコールで演奏されたEchoesだけはメンバーが放送に同意しなかったので御蔵入りしていました。このコンサートの前半ではShine on You Crazy Diamond、Dogs、Sheepのプロトタイプが演奏され、以前発売された「炎」の豪華ボックスセットに収録されています。後半はThe Dark Side of the Moonの完全再現で「狂気」の豪華ボックスセットに入っています。つまり、今回のEchoesの解禁でこの日のステージが完全公開されたという訳です。
デイヴの声がリックより大きめで、バックに女性コーラスが入るという雰囲気が違うボーカルパートが終わった時、驚くべき世界が訪れます。デイヴのギターソロではなく、ディック・パリーのサックス・ソロが入るのです。そのかっこ良さと言ったら! 後半のコーラスのバックには女性コーラスが入り豪華さアップ。ラストの静かなパートにも女性コーラスがウーウーウと入りリッチです。曲が終わった時、思わず拍手喝采したくなりました。カッコエーコーズって感じです。
これを聴かずに人生を終えたら、悔いが残って成仏できないところでした。

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rock70s at 08:00│Comments(0)TrackBack(0) ピンク・フロイド 

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リリース情報
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【6月16日】
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【7月21日】
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