2017年03月15日

ピンク・フロイド ボックス・セット バラ売り

昨年9月に発売され60,000円を超える値段が物議を醸したピンク・フロイドの超豪華ボックスセット入っていたブック1〜6が、今月からバラ売りされます。
値段を聴いて驚き。これを書いている時点でアマゾンでは1ブックあたり約5000円です。6つ揃えてたったの30000円。
バラ売りされることはボックスセット発売前から知っていました。「バラバラで買うより、セットで買う方がお得なはず」と思って、スカイツリーのてっぺんからバンジージャンプする気持ちで大枚をはたいたのに見事に裏切られました。
私はイギリスアマゾンから買ったので36000円の出費ですみましたが、60000円払って買った方は落胆&激怒しているかも。

こうなるとバラ売り対象外の物体にそれなりの価値がないと納得がいきません。
まず、これ。

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箱は買ってからしばらくは部屋に神々しく鎮座していましたが、今は押入れに入れていて邪魔です。
古紙としての価値しかない。

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おまけのポスターは一回見て「ふーーーん」と思っただけ。これも古紙としての価値しかない。

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復刻シングル盤はレコードプレーヤーを持っていないので聴けないし、CDで聴けば十分なので存在意義なし。

となるとブック7にかけるしかないです。 
ブック7は、ブック1〜6に収録されなかった各時代の音源のアウトテイク集みたいなものです。
私は、この構成は「夜明けの口笛吹き」のChapter  24の歌詞に関連していると解釈しています。
「 ムーブメントは6つの段階で完結する。7つ目は最初に戻る。7は若い光を意味する番号。闇が増えていく際に、形成される」
まさにブック7は「損した感」という心の闇を照らす光となって欲しい存在です。
ということでブック7の分析。

CDは10曲目までは1967年のシド在籍時のBBCラジオセッションのライヴ音源。演奏がこもっていたりノイズがあって聴きづらい箇所があるものの怪しげな雰囲気は伝わってきます。スタジオ曲にはないインプロ演奏も聴きどころ。シド時代の音源を収録したブック1にはシドの声が入ったライヴ音源はないので、価値はあります。

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11曲目はデイヴのアコギソロ。ノイズだらけで音も割れ気味。なんとなくNarrow Wayで存在意義は希薄。12曲目はゆったりとしたインストのブルース曲。デイヴのギターが泣きまくり、リックのオルガンとのからみがいい感じの5分間です。
14、15曲目は映画「ザ・コミッティー」で使われた曲。14はギターが走る短いインスト曲。15は14と同じフレーズをスピードダウンしてオルガン主体にしたもの。私はリックのオルガンが好きなので心地よいです。
16は人類初の月面着陸のテレビ番組用に作られた曲。音がこもっていて何を演奏しているかよくわかりません。7分半もあって聴いていて時間がもったいない気がします。
最後は、以前紹介したウェンブリー公演でのEchoesの音源です。もうこれは絶品。聴かずに人生を終えてしまうのはもったいないです。でも、ググったらこれを収録したと思われるブートがあったのでそっちを買う方が安いか…。

DVD/Blu-rayの1枚目の序盤はプロモビデオ、テレビ番組映像、コンサート映像を収録。2曲を除き白黒映像で画質も悪く一回見れば十分。続くはピンク・フロイドが音楽を担当したもののこれまで完全無視されていた映画「ザ・コミッティー」。50分ちょっとの白黒映画です。ヒッチハイクした男が、ボンネットに頭を突っ込んでエンジンを修理していた男の首をボンネットを無理やり閉めて切断した後、頭と胴体を糸で縫って男を生き返らせるという場面でスタート。その後、何かの会議が始まって…。というところでつまらなさを感じ再生を止めました。

2枚目には映画「モア」と「ラ・ヴァレ」を収録。LPレコードのジャケットに載った写真を見て、子供の頃から見たいと思っていた映画です。DVDが売られていることやレンタルされていることを知っていましたが、イマイチとの話を耳にし「金と時間をかけるのもどうか?」と思い、先送りしてきました。
「モア」は、パリにヒッチハイクでやってきた青年が、好奇心からいった怪しげなパーティーで出会った女性の勧めでドラッグを体験し、その後ドラッグと彼女とのセックスに溺れていき、最後はドラッグの使い過ぎで急死するという物語。そんなに面白いストーリーではなかったですが、イビザ島で撮影された風景が美しく見所はありました。ピンク・フロイドの音楽はストーリーにマッチした場面で使われていました。



「ラ・ヴァレ」は、ニューギニアを訪れたセレブ女性が、好奇心に惹かれ探検隊と一緒にニューギニアの奥地への旅に出るという話。大自然と原住民と接していくうちに女性の心がしがらみから解放されていく姿を描いています。フランス語で、日本語字幕がないので会話の内容がわからないですが波瀾万丈もなく淡々と話が進んだという印象です。
オープニングで自然たっぷりの山の空撮シーンのバックでObscured by Cloudsが流れるところは壮大感があってよかったです。それ以外は、会話のバックでボーカル曲が入って聴きづらかったり、「あの曲がたったこんだけしか使われない?」というイマイチさを感じました。



レストアされた画像は時代を感じさせない美しさがあり、アルバムのライナーノーツに載った写真がどんなシーンだったのかがわかり達成感はありました。
でもDMMでは今なら一本180円でレンタルできるんですよね。

ということで、ブック7の内容は歴史的価値はあるものの他でも補えるものがあり、大枚をはたく価値はないと感じました。

でも、後悔はしないぞ。半年も前に素晴らしい音源を聴くことができたんだから!






 

rock70s at 09:11│Comments(0)TrackBack(0) ピンク・フロイド 

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リリース情報
2017年
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