2005年10月09日

【展】加守田章二展

東京ステーションギャラリーにて、加守田章二展
ちょっと前に八木一夫展を見て以来、なんとなく陶芸にも惹かれつつある今日この頃。



展示室に入って、個々の作品をじっくりと見入る前に、まずは全体を眺めまわしてみる。ガラスケースの中に並べられた作品群が、仄明るいライトに浮かび上がっている。それは、壷や鉢といった陶器なのであるが、どうもそれっぽく見えない。なんというか、人間の胴体を形取ったような、あるいは縄文時代の土偶のような、かなり独特な器の形なのである。
ひとことで表せば、原始的。まずその単語が頭の中にひらめく。まるでどこかの遺跡から発掘してきた土器や土偶を並べてあるようにも見える。陶器の表面に施されている曲線や波状の文様にしても、それは、縄文人が土器の表面にひたすら縄で文様を付けていく作業を連想させる。
繰り返し繰り返し、ひたすらに文様を施し、焼くのだ。遠野にこもった一人の作陶家の、そんな日々を想像する。そうすると、壷を眺めながら、加守田章二の作陶家としての執念がちょっと怖くもある、そんな展覧会だった。
(※調べてみると、加守田章二を語る上で「縄文」「プリミティブ」はキーワードになるみたいです)

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mckeeの手帳さん、工房通信 悠悠さん、ArtsLogさん。

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陶芸家、加守田章二が49才で亡くなって22年。白血病での夭逝だ。生きていれば72か。 現代陶芸を代表する作家の一人だが、ボクは晩年の華やかな加飾の器を思い浮かべてしまうが、今回180点もの展示作品の中にあって、前半の益子時代、「高村光太郎賞受賞」以前の須恵...
20世紀陶芸界の鬼才 加守田章二展【工房通信 悠悠】at 2005年10月10日 09:09
この記事へのコメント
はじめまして。ArtsLogへのTBありがとうございます。
確かに曲線文扁の壺の形とか土偶みたいですね!あの形・デザインにはほんとに感動しましたよ。これからもどうぞ宜しくお願いします。
Posted by sayaka at 2005年10月10日 01:54
TB感謝です。
造形、加飾とも多彩な陶芸家ですが、須恵器、灰釉の研究をベースにおいてきた作家ならではの構築力があるように思えました。
Posted by artisan at 2005年10月10日 09:09
>sayakaさん
コメントありがとうございます!
壺の形といえば、すらっと高さがあって、滑らかにくびれている壷がありました。
(たぶん、第三展示室の右奥だったかな…)
それが(言葉がヘンですが)妙にセクシーというか、なまめかしかったです。
そんなことを考えるのは…私だけかもしれませんが…。

>artisanさん
コメント&TBありがとうございます!
私は陶芸の製法とかにはまったく無知なんですが、
なるほど、あの作品群を生み出すまでには、やはり感性のみならず、
研究の積み重ねもあるんですね。
あの作品に至るのは、必然だった、ということでしょうか。
Posted by 石庭 at 2005年10月10日 22:56