2005年11月11日

大徳寺・黄梅院

ちょっと遅くなったけど、10/29〜11/7まで行われていた、京都古文化保存協会の京都非公開文化財特別拝観のレポ。大徳寺の黄梅院の様子…といっても、写真撮影は厳禁。この日は、朝いちばんの9時に訪問した。朝のうちは人もまばらな境内だったが、昼頃には特別公開している黄梅院と聚光院の前は、そりゃあもう、人の列で大変な様子だった。



入り口(門)の外からであれば撮影しても良いというので、写真を撮らせていただいた。
門をくぐってまず、一面に生した苔の美しさに目を奪われる。石畳には水を打ってあり、こざっぱりとした雰囲気だ。
大徳寺は、塔頭と塔頭が肩をすり合わせるように立ち並んでいて、ひとつひとつの塔頭はそんなに広くないというイメージを抱いていたのだが、ここ黄梅院は、本堂に向かうまで石畳が続いていて(それも、いちいち写真に収めたくなるような、手入れの届いた境内なのだ)意外に広く感じる。
本堂は1977年(S52年)に約400年の時を経て全面改修、1987年(S62年)に完成。
庫裏は現存する禅宗寺院のものとしては最古のもの。
本堂正面には「破頭庭」、本堂裏には「作仏庭」という枯山水庭園がある。他には千利休作の「直中庭」が書院前にある。
また、自休軒という書院の中には、千利休の師・武野紹鴎作の昨夢軒という囲式四畳半の茶室がある。

写真を撮れなかったので、メモで。立ったまま手早く書いたので、文字がフラフラなのは見逃してください。間違っているかもしれませんが、それも見逃してください。
本堂裏の「作仏庭」は石組みによって滝口から流れ出る水流をイメージしたもの。「作仏」とは「仏を為す」の意味。森羅万象ことごとく仏であると気が付いてゆくこと、ということらしい。この「作仏庭」からの水流が、中庭を通って「破頭庭」という大海へ至る。ちなみに、中庭には石が2つ配置してあり、花頭窓から眺めると、船から海を眺めているような気分になれる、ということだ。



これは本堂前の「破頭庭」。「破頭」とは、悟りへ至るの意味。手前は白砂で海を、その向こうは苔で陸を表現。苔の中央やや右寄りに、迦葉石(かしょうせき)と阿難石(あなんせき)がり、これらは合わせて聴聞石(ちょうもんせき)と呼ばれる。本堂に向かって、お釈迦様のお話に耳を傾ける弟子のイメージだろうか。左端には沙羅双樹。



※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

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<黄梅院にてプチ対談> こんばんは。 本日は、いつもお世話になっております『らくたび』さん主催の『らくたびツアー』に 参加をさせて頂きました。『らくたび』の皆さん誠に有難う御座いました。 『北野天満宮』さんをスタート致しまして、『千本釈迦堂』さん....
【雑談】『黄梅院にてプチ対談』【St.KYOTO】at 2005年11月12日 10:07
この記事へのコメント
TB有り難うございます。 これからも宜しくお願いします。

じっさい”撮影禁止”が美徳のごとき状態には疑問を覚えます。
宗教的な理由や、スペース的な制約が無い、純粋に美の空間で、所有者が禁止する(権限はあるでしょうが)のは経済的な得失からか?と云いたくなります。
ヨーロッパはどこでも単にノーフラッシュだけですから、日本は文化国家か?と疑いたくなります。
その点宮内庁のように撮影は自由。ただしweb上に載せるのは、著作権者のコントロールを離れて自由使用を認める結果になるから、不可。
というのは筋が通っていますし、国際基準?だろうと思います。

ところで此処の方丈ですが、東西に畳敷きの脇廊下を持っています。
標準的なスタイルではない、これは何だ?という事に、大いに興味を持っています。
私の仮説は”秀吉好み”という事なのですが、長く複雑かつ独断と偏見になりますので割愛します。
Posted by sango at 2005年11月12日 08:48
初めまして。おはようございます。
St.KYOTOの一匹狼★NOBと申します。
先日はLinkをして頂きまして、誠に有難う御座いました。
こちらから御挨拶も遅くなりまして誠に申し訳御座いません。
また、TBもして頂いた様で、重ねて御礼申しあげます。

今後ともどうぞ宜しく御願いを致します。
Posted by 一匹狼★NOB at 2005年11月12日 10:06
>sangoさん
ご挨拶が遅れましたが、こちらこそよろしくお願いします。
写真禁止については、明確な基準が分からないので、腑に落ちない部分も感じます。
障壁画のある室内などは、フラッシュはダメだろうとは思いますが、
個人での鑑賞目的ならば、庭くらいはいいのに、とも思います。
そりゃあ、三脚を使ったりして他の拝観客の妨げになるのは問題外ですが。

>NOBさん
実は、いつもブログのほうを拝見させていただいておりました。
コメント、ありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
Posted by 石庭 at 2005年11月13日 10:58
こんばんは。コメント有難う御座いました。
遅くなりましたが、厚く御礼申し上げます。

おぉ、スケッチでお庭を詳細に紹介されていますね。
私は『直中庭』の方にちょっと心奪われました。

今後とも宜しく御願いします。
Posted by 一匹狼★NOB at 2005年11月16日 01:49
横レスになりますが…

『写真撮影禁止』に付きましては、色々な事由があるそうです。
現場にいらっしゃった方、そして、関係者の方からお聴き致しました。

まず一つは文化財保存の観点に基づく事由です。
特に古い貴重品は、保存の観点から非常に光などに弱いという点があります。特にストロボを発光させる事に関しての劣化を防ぐ為の処置と言えるでしょう。
二つ目は、貴重品の破損のリスクを少しでも軽減する為というのもあります。
今回の非公開特別拝観の寺院には、国宝・重文に指定された物が数多く展示されていたはずです。その為、寺院では大きな荷物及び器具類は基本的に持込が禁止されていたと思います。

投稿字数制限の関係上、次のコメントに続きます。
Posted by 一匹狼★NOB at 2005年11月16日 01:51
続きです。

最後が一番大きな理由ですが、防犯上の観点からの禁止措置です。
先日、黄梅院の隣にある寺から寺宝が盗まれる事件が御座いました。
もちろん犯人は逮捕され、無事に盗まれたものも帰ってきましたが、その時の手引きとなったのが公開されている写真であったと言われています。
その為、防犯上の理由から写真撮影は禁止となったという事です。

以上、横レスですが、コメントをさせて頂きました。
ではでは。また。
Posted by 一匹狼★NOB at 2005年11月16日 01:53
追記

すいません。ついでに追記しておきます。何度も申し訳ないです…
冷泉家宅での非公開特別拝観に関しましては、御当主様からの御好意により、期間途中から写真撮影を許可されました。多分、御自宅とはいえ、歴史的な建物に対しての見学者の皆さんの関心に応えた形であると思います。
Posted by 一匹狼★NOB at 2005年11月16日 02:00
>NOBさん
ご丁寧にありがとうございます。
たしかに、障壁画や仏像などの美術品の撮影は、ダメだろうなと思います。
でも、黄梅院の美しい庭や境内の雰囲気を撮れなかったのは、とても心残りでした。もしかしたら、寺の文化財を守るために、いかなる写真撮影も禁止、ということにしたのかもしれませんね。ルールを無視して室内をストロボ撮影するような輩は、たぶん、どこにでもいるんだと思います。本人に悪気はなく、要するにモラルがないだけという…。
Posted by 石庭 at 2005年11月16日 22:51
広島県三次市に同じ名前の禅宗のお寺があるのですが関係は?
Posted by 宮西 廣道 at 2008年08月02日 17:02
>宮西さん
三次市の黄梅院を存じ上げないので分からないのですが……
宗派が同じとか?ですかね。
まぁ、日本全国を見てみると、同じ名前のお寺はいくつもいくつもありますので……
ちなみに、黄梅院という名のお寺は、東京都にもあったりします。
Posted by 石庭 at 2008年08月03日 00:23