2006年03月06日

八坂庚申堂

八坂の塔のすぐそばにある八坂庚申堂。
ここは日本三庚申のひとつとされている(他は大阪の四天王寺庚申堂、今は無き東京の入谷庚申堂)。
御本尊の「青面金剛(しょうめんこんごう)」を「庚申さん」と呼ぶ由来は…えーと、省略!
左写真は、境内から八坂の塔を仰ぎ見たところ。

お堂には庚申さんのお使いとされる「見ざる言わざる聞かざる」の三猿の像(下)。青面金剛とお猿さんが結びついた由来も…省略!
でも、こういったことを調べてみると、民間信仰はいろいろな要素をミックスしながら形を変え、生活とも密着しながら今に至るのだなぁ、ということが分かる。庚申さんは、そうした民間信仰の賜物なのだろう。



たくさんぶら下がっている玉のようなものは、お願い事を叶えてくれる「くくり猿」。猿が手足をくくられて動けない姿をあらわしている(イジめているわけではない)。飛騨地方には「さるぼぼ」というよく似たお守りがありますね。
小さな境内。
真ん中に鎮座しているのは賓頭盧尊者(びんづるそんじゃ)の木像。
賓頭盧尊者は、お釈迦様の弟子で、十六羅漢の筆頭。神通力の第一人者だったのだが、その神通力を濫用してしまったために、お釈迦様にこっぴどく怒られたらしい。



おびんづるさんに近づくと……顔コワっ!
お釈迦様に怒られたからかどうかは分からないが、おびんづるさんの像はこうしてお堂の外に座っていることがほとんどらしい。
また「なでぼとけ(撫で仏)様」とも呼ばれ、病気の人が自分の患っている箇所と同じ部分を撫でると、その病気が治癒すると信仰されている。



香炉を支えているのも三猿。



※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

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この記事へのコメント
さるぼぼは、色で効果が分かれていました。
赤を基本に、青・緑・黄色・ピンク、、、
昔は赤だけだった気がするんですよね。

独身の女の人は、さるぼぼを持つと結婚できないって言われました(ーー;)
Posted by rina-oha at 2006年03月07日 00:09
>rina-ohaさん
へぇー、さるぼぼにはそんな言われもあるんですか。
それを言われちゃうと……ちょっとねぇ……(笑)
Posted by 石庭 at 2006年03月07日 12:43
くぎ抜き地蔵さん、京都だったのですね・・。スミマセン、また
失敗してしまいました^_^;
八坂の塔の下のお店の軒下に、猿のお人形が下がってるのを見ました。
赤ばかりだったような気がするのですが、いろんな色のお人形がある
のですね。たくさん下がったお人形、可愛いですね♪
Posted by teardrop at 2006年03月07日 20:49
くくり猿、とても色鮮やかで目を惹きますね!
八坂庚申堂ですか、是非出掛けてみたいです。
下の記事のくぎ抜き地蔵もとてもユニークですね。
自分の知らない京都、実に興味深い風景ばかりです。
京都へ行く際は参考にさせて頂きます!
Posted by igu-kun at 2006年03月08日 01:05
>teardropさん
八坂の塔のあたりの商店や民家には「くくり猿」がぶら下がってますねぇ。
初めて見たときは「なんだこりゃ」と思ったものですが。

>igu-kunさん
こういう観光地とはちょっと違う、地元密着のお寺も面白いですよねぇ。
東京にもいろいろとありそうだから、igu-kunさんのページを参考にして、
あちこち歩いてみたいなぁ、とも思っているんですよ。
Posted by 石庭 at 2006年03月08日 18:45