2006年04月07日

【展】国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像

夜の東京国立博物館に行ってきたのである。
法隆寺館では国宝の「天寿国繍帳」を9日まで特別公開中で、どうしてもそれを見てみたかったのである(聖徳太子御忌日記念、特別公開「国宝・天寿国繍帳と聖徳太子像」)。

夜の国立博物館

「天寿国繍帳」は聖徳太子が亡くなったあとの浄土での様子を描いたという、日本最古の刺繍とされるもの。7世紀の飛鳥時代だから、おおよそ1400年も昔のものになるのだろうか。飛鳥時代のオリジナルの刺繍と、鎌倉時代に複製された模造品の「遺(のこ)りのよい部分を、江戸時代に貼り混ぜて1面の繍帳にしたもの」なのだそうだ。保存状態が良い部分を合わせた、ということなのだろうか。

見た目はすっかりボロボロなのだが、人の姿や動物の姿を細かく見ていくと、いまだ色鮮やかに糸の乱れもなくしっかりと刺繍をしてあるものと、原形をとどめぬくらいにほつれてしまったものとが混在している。この、色鮮やかな方が、オリジナルの飛鳥時代のもの。ボロボロのほうは、あとになって複製された鎌倉時代のもの。
これは糸の性質によるものなのだそうだ。飛鳥時代の刺繍は強く撚った糸を使っており、染色も糸の繊維の奥まで染み渡っているために、こうしていまだにしっかりとした状態をとどめている。なんとも力強い刺繍のようにも見える。
他には聖徳太子像や、聖徳太子伝説を描いた「聖徳太子絵伝」などを展示。
よし、今年こそ、満を持して、法隆寺デビューすることを固く心に誓う。
夜の国立博物館あとは東洋館でエジプトのミイラを見て、それから本館の平常展は閉館まで時間がないので急ぎ足。仏像を見て、国宝室の「地獄草子」を見て…と、そんな感じ。たった420円でいろいろ見れるので、本当に面白い。
また、特別展の「最澄と天台の国宝」開催にともない、本館前では天台声明のコンサートやっていた。けっこうな盛況。人だかりにまじって声明を聞く。どこからどうやって声を出しているのだろうかという、なんとも独特な節まわしの声(読経)である。
声明といえば、京都では大原あたりが有名なのかな。

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