2007年02月04日

【展】横山大観「生々流転」

国立近代美術館 生々流転本日は東京国立近代美術館の無料観覧日。
現在、横山大観の「生々流転」を特別公開中。
というわけなので、先週の国立新美術館に続いて、今週も無料で美術館を楽しんでしまう。お金の掛からない週末だ…。

さて、この「生々流転」(1923)は横山大観55歳の時の作品。墨で描かれた全長40メートルの長〜〜〜い画巻なのである。水をめぐるひとつの物語、いわば水の生涯ともいうべき作品だ。
朦朧とした霧の立ち込める山間部から物語は始まり、やがて大気中の霧は川へと姿を変え、険しい岩々のあいだを流れていく。川はやがて大河となり、ゆったりとした流れとなる。さらに大河は海へと流れ出て、大海に身を委ねる。同時に、そこには水辺に暮らす人々や動物たちの営みもある。
やがて大海の波は荒々しさを増し、黒々とした闇と砕け散る波頭が混ざり合い、混沌とした画面を作っていく。そして、闇の中から龍が姿を現し、天へと昇ってゆくのだ。なかなか迫力のあるラストシーンだ。

この「生々流転」は、作者・横山大観の、自然に対峙するときの哲学であったり、さらには人の生死に関する哲学が盛り込まれた作品なのだろう。

他に「柳宗理−生活のなかのデザイン−」なども無料で見ることができた。
現在にまで及ぶインダストリアル・デザインに対して、柳宗理が与えた影響って大きいんだなぁ……とか思った。

国立近代美術館 生々流転

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