2007年05月04日

春の朝、詩仙堂にて

朝いちばんの詩仙堂。
静寂。



静寂……。



静寂…………。
他の拝観客がやって来るまでの、ほんのちょっぴり贅沢な時間。
ここ詩仙堂は、江戸初期の文人・石山丈山の隠居所。



こうしてボーッと一人で庭を眺めていると、時々、コンッ!という鹿(しし)おどし(僧都・そうず)の音が響く。鹿おどしは石山丈山が考案したもの。
庭の白砂は海、サツキの木々は青山を表しているのだとか。けっして広くはない庭なのに、こうして見ると奥行きを感じるし、ゆったりもしている。ごつごつとして抽象的な石庭に比べると、見る者に緊張感を与えない。それは、粒の細かい白砂と、サツキの刈り込みの柔らかな丸みのせいだろう。
石山丈山は庭造りにも長けた人だった。





丈山は生涯妻子を持たず、90歳で没した。
そんな丈山の漢詩には、俗世を顧みず、自然に身と心を任せた老年の心境を詠んだものが多い。



生涯任自然 (生涯 自然に任せ)
閑放以窮年 (閑放 以って年を窮む)
動水魚依手 (水を動かせば 魚 手に依り)
立園蝶止肩 (園に立てば 蝶 肩に止まる)
……



※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/rock_garden/50570297
この記事へのコメント
お久しぶりです。
ここ、好きです。

一枚目の写真は、私のケータイの待ちうけの画像です。
あの躑躅が満開の詩仙堂を見るのが、次の目標。
それまでは、ポストカードで我慢です。
そのポストカードは、会社のパソコンの横に飾ってあって
ちょっとした癒しになってます。
Posted by rina-oha at 2007年05月05日 07:21
rinaさん、お久しぶりです!
詩仙堂はいいですよね。私もとても好きです。
青々としていて、目に優しい。そして、ゆったりした気分になります。
まぁ、休日はけっこう人もやって来るので、
足を運ぶ時は朝いちばんで!と決めてやって来ます。
Posted by 石庭 at 2007年05月05日 21:23
いい京都の旅をされてきたようですね。
FC東京が勝ってたら文句ないのですが・・・
詩仙堂・・・入り口のお香の香りが印象的で
中は空いてると落ち着ける空間です。
新緑の京都レポ楽しみにしておきます!
Posted by 一休 at 2007年05月06日 22:13
>一休さん
はい、ぼちぼち、写真もアップしていきたいなと思います!
今回は、リピーターとして、行ったことのある場所ばかりになってしまいましたが。
そろそろ行ったことのない場所を開拓しようかなぁ……と。
Posted by 石庭 at 2007年05月06日 23:51