
ちなもに、昨年の晩秋に訪れた時の紅葉の眺めはこちら。お座敷から同じように眺めても、かなり印象が違う。
秋の日差しは弱く、角度も低いので、寂しげな印象。春の若葉は生命力に溢れていて、これはこれで美しい。京都といえば桜か紅葉か……という感じではあるけれど、僕にとっては新緑も紅葉も甲乙が付けがたい。
座敷の奥に座って眺めると、柱の仕切りの間隔のせいで、庭を写しこんだ襖絵にも見えたりする。
ここを案内するタクシーの運転手さんは、必ずといっていいほど、「ここの柱を背にしてここの角度から眺めると、ちょうど襖絵のように……」と説明している。

(※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します)