2007年07月27日

下御霊神社

革堂と同じ通りに並び立つ下御霊神社。
ここの神社に祭神として祀られているのは、時は奈良時代末期から平安時代初期(8c末〜9c前)の政権闘争に巻き込まれて死んでいった人々。
その怨霊を慰めるために創建された神社ではあるが、もともとはもっと北の上御霊神社の南に建てられていたものが、秀吉の時代の都市整備によってこの地に移ってきた。



この神社には、口あたりのやわらかい水が湧き出している。
寺町通りの界隈といえば、ここからもうちょっと北にある梨木神社の染井の水が有名だが、下御霊神社の水もとてもおいしい。水脈が同じなのかもしれない。
このあたりを散策する時は空のペットボトルを携帯しておき、水を汲んで喉を潤すのが楽しみでもある。



こちらの水はいったん涸れてしまっていたが、1991年の暮れに井戸を掘り下げ、現在のように豊富な水量を住民に提供するに至っている。



梨木神社ほどには有名ではないにしても、味はなかなか。
時々、近隣の住民がやって来て、水を汲んでいく姿が見られる。

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