東福寺の重森三玲(1)芬陀院
ちょっと前に重森三玲の展覧会の話題を出したところで、今日から数回、写真で「東福寺の重森三玲」を紹介していきたいと思います。
東福寺のあたりでは、東福寺方丈の他にも、いくつかの塔頭寺院で重森三玲の庭を見ることができますが、今日はまず、雪舟寺の名前で知られる東福寺芬陀院。
こちらには室町後期の画家・雪舟が作庭したと伝えられている鶴亀の庭が残されている。雪舟が所望されたのは亀の絵を描くことだったが、ところが実際に出来上がったのは、絵ではなくてこの庭だったのだという。
写真に写るのは亀島。この亀石が庭を作ったその夜に動いたとか、夜毎に動いていたとか、そんな「動く亀石」の言い伝えまでが残っており、さらには、亀島に立つ石は、雪舟が亀石が動かぬように突き立てたものだという話まである。
この鶴亀の庭は、石が散在するなど長いこと荒廃していたが、重森三玲によって復元された。復元するにあたり、雪舟作と伝わるいくつかの寺院の庭を参考にしたという。
鶴亀の島の全景。奥が鶴島、手前が亀島。
白砂と苔の対比が美しく、とてもシンプルでこじんまりとした庭。
また、書院の東庭は重森三玲によるもの。
茶室・図南亭(となんてい)からの眺め(左)は、お約束の一枚。
(※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します)
Posted by rock_garden at 23:16│
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最近の石庭さんの記事を見ていて
今、重森三玲さんの庭に非常に興味を
もってる私です。
で、石庭さんの当面の特集が楽しみです。
色々見ていると、近所にある「以楽苑」という
ところも重森さんの庭のようです・・・。
当面注目してますので^^;
そうですね、以楽苑も重森三玲の造った庭ですね。
もともと香里団地の中の公園としてみんなが憩い楽しむための庭だったと
聞いていますが(名前も"以「楽」苑"ですもんね)、
今は不定期的にしか開放されていないみたいですね……。
大阪ですと、あとは岸和田城庭園も重森三玲ですね!