2008年01月23日

【展】土門拳写真展

土門拳こちらも街の中の小さな美術館。
吉祥寺の伊勢丹新館の7階にある武蔵野市立吉祥寺美術館の「土門拳写真展 日本のこころ」は、ワンコインで100円也。
そんな手軽さもあってか、会場は狭いながらもなかなかの賑わいだった。壁を飾るのは、山形県酒田市にある土門拳記念館(ここには一度行ってみたい)から借りた作品たち。
作品の点数は多くはないけれど、著名人のポートレイトの「風貌」シリーズや、寺院建築や仏像を撮った「古寺巡礼」シリーズ、それから子供たちの姿を撮った作品など、土門拳の様々な仕事の一端をかいま見ることができる。

「古寺巡礼」の仏像や寺院建築は力強く、そしてまた、まるで生身の人間を撮るように、仏像や建物の一瞬の表情をとらえているかのようである。それゆえに、フィルムの向こうにある、張り詰めた空気がこちらにも伝わってくるようだ。
そして、街で遊ぶ子供たちの姿を写した作品は、躍動感とスピード感にあふれていて、楽しい。一方で、貧窮に喘ぐ福岡・筑豊の炭鉱の子供たちを撮影した「筑豊のこどもたち」は、貧困の悲惨さと痛々しさを伝えながらも、子供たちの姿には無垢な強さも備えているようでもある。
フィルムに収められた子供たちの境遇は様々なれど、その根底にあるのは、子供たちの生に対するリスペクトではなかったろうか。

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