2008年01月27日

【展】東京国立博物館・常設展

●ミュージアムシアター「聖徳太子絵伝」

2007年11月にオープンした東京国立博物館内のミュージアムシアターに初訪問(常設展料金で入場可、要予約)。こちらは、ナビゲーターの解説付きで、東博の所蔵品をヴァーチャルリアリティの映像で紹介するというもの。
現在は国宝「聖徳太子絵伝」を上映中。



「聖徳太子絵伝」は、聖徳太子にまつわる様々なエピソードを盛り込んだ障壁画で、かつては法隆寺の東院伽藍にある絵殿を飾っていた。一度にたくさんの人の話を聞いたとか、黒駒に乗って空を飛びながら富士山に行ったとか……何とも魅力的なトンデモエピソードの世界。
それから、遣隋使として隋に向かう小野妹子に、太子は自らが前世で使っていた法華経の経典を持ち帰るように命じたのだったが、妹子はまったく違う経典を持ち帰ってきてしまう。すると太子は、法隆寺夢殿で瞑想し、なんと、自分の魂を隋に飛ばして、無事にお目当ての経典を手に入れたのだった……って、魂を飛ばせるなら最初からそうすればいいのに、という野暮なツッコミをしてはいけません。夢がなくなります。
一度だけ「聖徳太子絵伝」の実物を見たことがあるけど、剥落が激しくて判別の付かなかった画が、こうして解説付きで見てみると、とても分かりやすくて楽しかった。

●雪舟「秋冬山水図」

国宝室は雪舟「秋冬山水図」。左が冬図、右が秋図。
雪舟晩年の作品で、ものすごく有名な水墨画です。とくに冬図が。



初めて実物を見たけれど、想像していたよりも小さな画であることに、まずは驚いた。
冬図の画面の中央にまっすぐ引かれた縦の線は、見れば見るほどに不思議だ。垂直にそそり立つ岩壁を描いているのだろうけど、空の途中で消えてしまっている。「理知的」とか「優れた構築性」といった文句で評される画ではあるけれど、けっこういい加減なところもあったりして、一筋縄ではいかない。それに比べて、秋図はあっさりとした印象。

その他にもいくつか……
左・火焔土器。右・土偶。
いずれも縄文時代。縄文人の造形美とかデザインセンスって、不思議です。なんかもう、すごい。



南北朝時代の千手観音菩薩坐像。
仏像も、ここまで年代が下ると、それほど面白くはないのですが。



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