2008年02月06日

【展】スティル/アライヴ

同じく東京都写真美術館にて「日本の新進作家 vol.6 スティル/アライヴ」
テーマは「現代人の生と時間、その表現」。
フィルムという媒体にこだわらず、軽快で自由な発想で生み出された4作家(伊瀬聖子、屋代敏博、大橋仁、田中功起)の作品を展示。



伊瀬聖子の「Swimming in Qualia(スイミング・イン・クオリア)」は映像と音響による静謐な世界。“クオリア”とは「感覚」「感じ」とでも訳すべきか。直接的に感覚に触れるような世界を泳ぎながら(スイミングしながら)トランス状態に誘い出されるような気分に陥る。
屋代敏博「回転回LIVE!」は、学校の子供たちや学生との共同制作によるユニークな作品。長時間露出のカメラの前で被写体がくるくると回り、風景の中に溶け込んでいく。写真も面白いが、録画されたメイキング風景も面白い。
大橋仁の新作は、とてもストレートな写真で素直に見ることができた。タイやブラジルで撮影された、娼婦や風俗嬢、路上をうろつく野犬、それから海の写真。これらの写真が壁面に散りばめられ、何の脈略もないようでありながら、しかしバラバラな印象を受けず、しっかりと溶け合っているのだった。


さてさて、前の記事に引き続いて、こちらも美術館の入口前の壁面。
手前から、植田正治「妻のいる砂丘風景」、ロバート・キャパ「オマハビーチ Dデイにノルマンディー海岸に上陸するアメリカ部隊」、そして最奥がドアノーの「市役所前のキス」。



「妻のいる砂丘風景」はとてもシュールで実験的な1枚。
キャパの写真は、手ブレという偶然の効果が戦場の緊迫感とマッチしてますね。

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