2008年03月20日

相国寺開山堂

2008年冬の非公開文化財特別公開(第42回)の一環として公開された相国寺開山堂。



足利三代将軍の義満は、開山(初代住職)に夢窓国師を迎え、相国寺を創建した。
この開山堂では夢窓国師像を祀る。

主な見どころは、「龍淵水(りゅうえんすい)の庭」と呼ばれるこの南庭、それから、堂内には円山応挙による仔犬の杉戸絵が残る。いかにも応挙らしい、まるっこい可愛らしい仔犬だ。
この龍淵水の庭はなかなかユニークな造りで、手前には白砂と石を置いたシンプルな枯山水、奥には苔地の築山、そのあいだに流水を取り込んでいる。
こういう造りの庭を見るのは初めてだった。
けれども、水の流れは昭和10年頃に枯れてしまったとのことで、現在はその跡が残る。





そういえば、この相国寺の方丈北庭には峻険な谷間を模した枯山水庭園があり、こちらも珍しい造りとなっている。相国寺はなかなか面白い。

※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
相国寺ですかあ!
伊藤若沖展の時とか、何度か行くんですけど
庭とか、特別公開の時とかはまだなんですよ。
石庭さんのお薦めなら、一度行かないと・・・^^;
それと、以前、石庭さんから教えていただいた
滋賀で開催の「ヴォーリズ展」昨日行ってきました。
内容充実・・・だいぶ先になりますが東京汐留にも
巡回するようですよ。
Posted by 一休 at 2008年03月22日 07:59
>一休さん
相国寺は、時期によって公開されている場所が違うかもしれませんが、
ぜひぜひ一度拝観してみてください!
ヴォーリズ展…汐留だと松下電工ミュージアムですかね。
そのレポもお待ちしております!
Posted by 石庭 at 2008年03月22日 23:13