2008年06月26日

赤山禅院

福禄寿。



都七福神めぐりのお寺として知られる赤山禅院は、比叡山延暦寺の別院(塔頭)のひとつ。



寺院でありながら、参道の入口には鳥居。
神仏習合の雰囲気漂う境内は、案内板のルートに沿って歩いていくと、十六羅漢に観音様、地蔵堂やら正念珠やら弁天堂……などなど、なんとも不思議なお参りワンダーランドなのだった。


お堂の柱には「皇城表鬼門」の文字。屋根の上には鬼門を護る猿の像。



赤山禅院は、京都の鬼門(北東)にある方除けの場所としても知られ、京都御所の猿ヶ辻〜幸神社の延長線上にあり、さらに北東へ目を向けると、鬼門を護る国家鎮護の道場である比叡山延暦寺、さらに滋賀県坂本の日吉大社へと繋がる。



地蔵堂脇の十六羅漢石仏と三十三観音石仏。苔が生して、中には頭部が失われたものも。



境内のあちこちで、こうした小さな石仏の姿を見かける。



地域の住民の信仰の篤さが偲ばれ、このお寺の土着性の高さも伺わせる。



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