2008年07月15日

【展】六波羅蜜寺の仏像、他

東京国立博物館の企画展を見た後は、本館常設展へ。
今、本館の仏像コーナーが密かに熱い。

※左は「十二神将立像 巳神」
浄瑠璃寺に伝来したとされる13世紀の像。ポーズ、表情、装飾……どれをとっても飄々とした軽快さを感じさせる一品。


二つの特集陳列が行われており、ひとつは「六波羅蜜寺の仏像」を、もうひとつは「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」

「六波羅蜜寺の仏像」では、京都・六波羅蜜寺の宝物館修繕にともなって、六波羅蜜寺を代表する仏像群が貸し出され、東京国立博物館の一室で展示されている。あまりにも有名な空也上人像は、六波羅蜜寺のシンボルとあって貸し出しはかなわなかったようだが、平清盛像と伝わる「僧形坐像」の他、13品が集まる。
ちなみに、六波羅蜜寺では、本来は12年に一度の辰年だけに開帳される秘仏(巨大な十一面観音立像)が、2008年の秋に特別に開帳されるらしい。これは見ておきたい。

そして「二体の大日如来像と運慶様の彫刻」では、運慶作と目される二体の大日如来像を中心に展示。
そのうちの一体は、2008年3月に、ニューヨークでのオークションで国外流出の危機に瀕した、あの大日如来像だ。結局、この大日如来は、宗教法人の真如苑が三越に依頼して約14億円で落札、当初の見込みを大幅に上回る破格の落札額で、さらに話題に拍車をかけたことは記憶に新しい。
※同じく「十二神将立像 巳神」

国宝室の展示は、弘法大師空海による「風信帖」(9世紀)。



日本の三筆の一人、空海による手紙だ(三筆は、他に橘逸勢と嵯峨天皇)。
空海は伝教大師最澄に宛ててこの手紙をしたためている。真言宗と天台宗の祖となった両者の親しい交流を知ることができる一品。
「風信雲書」で書き始められていることから「風信帖」と呼ばれる。



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