2008年08月22日

桂離宮(2)窓からの景色

田舎屋風の茶室・笑意軒の窓から見える田園風景。



この田んぼは、宮内庁が買い上げた農地7000屐
修学院離宮においてもそうだが、こうして買い上げた周囲の農地を、地元の農家に貸している。こうすることによって、田んぼが離宮の周囲の景観保持にも一役買っている。
青々とした稲の美しさは、この時期ならではの眺め。季節によって、黄金色の稲穂だったり、田植えや刈り入れの風景だったり……いろいろと変化するのでしょう。



上の写真は、同じく笑意軒。
襖の矢形の引手や、障子戸の上の6つの丸い窓など、今見てもなお新鮮な意匠が目を惹く。丸い窓の格子は、材質の質感や太さを使い分けるという凝りよう。



そして、茶室・松琴亭からの眺め。
松琴亭の床の間と襖には、青と白の市松模様が大胆に施されている。
このあたりにも、造営者の柔軟かつ大胆なアイデアが溢れていて、今なお色褪せないデザインセンスを感じる。



賞花亭。こちらは、何となく大らかな雰囲気の造り。格子や違い棚の作りが面白い。



書院に近い池のほとりに立つ茶室・月波楼。
その名前の通り、月を観るために良い場所に立っている。対岸は松琴亭。



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この記事へのコメント
夏ツアーの時に行かれたんですね?
すごくいい風景ですね。
桂離宮、修学院離宮とまだ訪れてないから
一度トライしてみます。(予約必要ですよね)
それにしても、石庭さんの解説は勉強に
なりますわ〜^^;
Posted by 一休 at 2008年08月23日 18:55
>一休さん
そうなんです、7月の京都遠征の時に立ち寄った時のものです。
桂離宮も修学院離宮も、人気が高いですよね…。とくに桂の方は。
自分は三連休明けの平日だったので、たまたま空きを見つけることができました…。一休さんも、是非トライを!

そうそう、勉強って…いいえ、とんでもないです!勉強させてもらっているのは僕の方です!
京都とか奈良とか…他にもいろいろな旅先で、日本の先人たちが残してくれた文化財の数々を目の前にすることで、
もっと日本の文化や歴史を知りたいと、日々、勉強をさせていただいております!
この日本の歴史や文化を、自分はどのくらい知っているのだろう…と見つめ直す機会にもなりますしね。
そういった意味で、京都や奈良は、本当にいいところだと思います。
Posted by 石庭 at 2008年08月24日 00:20
いやいや、ほんと石庭さんの解説はレベルが高いです。勉強になります。いつもありがとうございます。石庭さんに触発されて、どれだけアート鑑賞をしたことか。

僕は予約系は苦手で、苔寺くらいしか予約で行ったことがありません。上洛が突然やってくるもので(笑)。

おっしゃるとおり、京都や奈良に限らず、日本を見直す機会にでくわすと、自分を振り返るきっかけになりますね。
Posted by hayate at 2008年08月25日 22:06
>hayateさん
ハッ!……そうですか、少しでもお役に立てていただければ、嬉しいです(・∀・)
ああ、苔寺に行ったことがあるんですか。一度は行ってみたいなぁ。
桂離宮は、数ヶ月前に「あれ、空いてるじゃん、とりあえずいいや、えいやー!」
……って感じで予約をしたんです(笑)
Posted by 石庭 at 2008年08月26日 00:24