
松尾大社では、昭和を代表する作庭家・重森三玲(1896〜1975)が遺した4つの庭を見ることができる。
まずはこちらの「曲水の庭」。
峻険な石組は力強く、うねうねと蛇行する曲水の州浜は抽象性に富んで自由奔放…と、重森三玲テイストがぎゅっと詰まった庭となっている。大きなサツキの刈り込みとの対比も面白い。
曲水の流れの真ん中に立つと、松尾山を背景に、意外にも開放感があって気持ちがいい。

そして、「曲水の庭」の背後、宝物館と葵殿の間にあるのが、即興の庭。

こちらの庭は、当初の設計計画に入っていなかったのだが、ふたつの建物の間のスペースに、重森三玲が即興的に作ったとのこと。