2008年08月28日

松尾大社の重森三玲(1)曲水の庭

重森三玲、最後の仕事。



松尾大社では、昭和を代表する作庭家・重森三玲(1896〜1975)が遺した4つの庭を見ることができる。
まずはこちらの「曲水の庭」。
峻険な石組は力強く、うねうねと蛇行する曲水の州浜は抽象性に富んで自由奔放…と、重森三玲テイストがぎゅっと詰まった庭となっている。大きなサツキの刈り込みとの対比も面白い。
曲水の流れの真ん中に立つと、松尾山を背景に、意外にも開放感があって気持ちがいい。



そして、「曲水の庭」の背後、宝物館と葵殿の間にあるのが、即興の庭。



こちらの庭は、当初の設計計画に入っていなかったのだが、ふたつの建物の間のスペースに、重森三玲が即興的に作ったとのこと。
背後の垣に目をやると、重森三玲ならではの意匠を凝らしてあるのに気が付く。





以上、まずは「曲水の庭」でした。



※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

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