2008年09月12日

坂本・旧竹林院庭園

「日吉の馬場」と呼ばれる県道の走る日吉大社の表参道を歩いていく。
参道の両脇には、穴太衆(あのうしゅう・寺院や城郭などの石垣積みを行った職人集団)の手による石垣が積まれ、また、「里坊」と呼ばれる寺院が軒を連ねる。



里坊とは、比叡山を下りた延暦寺の老僧らが隠居所として建てた小さなお寺で、比叡山山上の延暦寺の山坊に対して、里坊と呼ばれた。坂本には、こうした里坊が数多く建てられ、現在に伝わるお寺も存在している。
旧竹林院も、こうした里坊のひとつだった場所で、明治時代初めの廃仏毀釈で衰退した後は、個人の手から市への管理下へと渡り、里坊としての面影を残している。



しばしば里坊には庭園が作られ、それらをまとめて里坊庭園と呼ぶこともある。
竹林院もまた、日吉大社から流れる大宮川の水を取り込み、緑豊かで、典雅な雰囲気のある庭を持つ。
里坊庭園には、こうした穏やかな庭が多いと聞く。厳しい修行の果てに、老僧たちは、この里坊で穏やかな余生を過ごすべく、心落ち着くような庭園を造ったのかもしれない。




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