
泉涌寺界隈の散策も、ここで終了。
雲龍院から東福寺の裏手に出るルートの途中、水の滴り落ちる音に誘われて、音のする方に向かってみると、民家の中に鳥居がたたずんでいた。

その鳥居の向こうは、まさに異空間。一歩足を踏み入れれば、確実に体感温度が下がるのを感じる。
ここは修行場なのか、無断で滝の近くまで立ち入ることはできなかった。民家の中に、このような空間がぽっかりと口をひらいているところが、京都の面白いところ。

滴り落ちる水の音の主は、五社の滝。滝といっても、水流は樋のようなものから落ちている。この水の流れは、下流に向かえば東福寺境内へ。上流を目指せば伏見稲荷の山内へと分け入る。
五社というからには、石清水・賀茂・稲荷・春日・日吉の五社の神様を祀っているのだろうか。