2008年11月18日

泉涌寺界隈(5)来迎院

善能寺の向かいにあるのが、来迎院。



静寂の中、石橋の向こうにひっそりとたたずむ小さな門は、口を開けて幽玄な世界へと我々を招き入れるようだ。



門をくぐれば、まっすぐ荒神堂へと続く石段へ。
境内の拝観は自由。庭園「含翠の庭」を見るには拝観料が必要だが、この日は境内のみをぶらぶらと。
「含翠の庭」に建つ茶室「含翠軒」は、元禄時代に播磨赤穂藩の家老・大石良雄(内蔵助)が建てたもの(ただし、現在の茶室は大正時代の再建)。彼はこの地でひっそりと茶を楽しみつつ、吉良邸討ち入りの密議を行ったのだろう。



11月7日の時点の写真なので、境内の木々はまだ青々としているけれども……紅葉の盛りにぜひ見てみたいお寺のひとつです。
荒神堂へ。



石段の途中で振り返れば、緑深い山の中の風情。



日頃は、週末であっても訪れる人も少なく、静かに過ごせる場所です。



※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。

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