
静寂の中、石橋の向こうにひっそりとたたずむ小さな門は、口を開けて幽玄な世界へと我々を招き入れるようだ。

門をくぐれば、まっすぐ荒神堂へと続く石段へ。
境内の拝観は自由。庭園「含翠の庭」を見るには拝観料が必要だが、この日は境内のみをぶらぶらと。
「含翠の庭」に建つ茶室「含翠軒」は、元禄時代に播磨赤穂藩の家老・大石良雄(内蔵助)が建てたもの(ただし、現在の茶室は大正時代の再建)。彼はこの地でひっそりと茶を楽しみつつ、吉良邸討ち入りの密議を行ったのだろう。

11月7日の時点の写真なので、境内の木々はまだ青々としているけれども……紅葉の盛りにぜひ見てみたいお寺のひとつです。