2008年11月19日

泉涌寺界隈(6)御陵

泉涌寺の山内や、その界隈には、歴代の天皇家の陵墓が点在している。
こちらは觀音寺陵(かんおんじのみささぎ)の後堀河天皇(86代、1212~1234)陵。
以前に紹介した仲恭天皇の後を受けて、わずか10歳で即位、院政に移行後、23歳という若さで崩御した。
仲恭天皇同様、承久の乱後の政治と権力闘争に翻弄された短い人生だったのだろう。



こちらは後月輪陵(のちのつきのわのひがしのみささぎ)の孝明天皇(121代、1831~1867)陵。



幕末のドラマには必ず登場し、当時の世論を形成する上でのキーマンとなる重要な人物。
ドラマや小説では極度の「異人嫌い」の天皇として描かれ、攘夷派のよりどころともなった存在。
觀音寺陵から後月輪陵へ至る道。



途中、振り返れば、泉涌寺の伽藍群が見える。



ふもとまで下りてくると、仏殿と舎利殿が立ち並ぶ威容を見ることができる。



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