2008年12月24日

松島・夕闇から夜へ〜奥の細道(2)

塩竈の港を後にした芭蕉は、船で松島に渡る。「奥の細道」によると、雄島の磯に辿り着いたことになっている。
ここから芭蕉の筆は、漢詩的な世界を引用しながら、仰々しいほどの情感を込めて、松島の景色の美しさを讃えていく。芭蕉にとっては、松島訪問は長年待ち望んでいたものであり、特別なものであったことが伝わってくる。



やがて日は暮れて、芭蕉は松島の海の上に月を眺める。

……月、海に映りて、昼の眺め又あらたむ。江上に帰りて宿を求むれば、窓をひらき二階を作りて、風雲の中に旅寝するこそ、あやしきまで妙なる心地はせらるれ。

月が海の上に映って、昼間の眺めとはすっかり変わった景観を呈している。海辺に帰って宿に泊まると、海に面して窓を開いた二階造りになっていて、こうして風光の中に身を置いて旅寝をしていると、仙境にいるかのように素晴らしい気持ちになってくる……と。



夕闇に包まれ、やがて漆黒の夜へと移り変わる時間帯。遠くに福浦橋、手前の小島には五大堂。



芭蕉も、ここで月を見たんだなぁ……(しみじみ)。

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