2009年01月17日

【展】柴田敏雄展/甦る中山岩太

東京都写真美術館にて、「ランドスケープ 柴田敏雄展」「甦る中山岩太 モダニズムの光と影」の2本立てを鑑賞。

東京都写真美術館東京都写真美術館

柴田敏雄は、自然界の中に現れた人工的な風景を大型のプリントで写す。
それは、ダムであったり、橋であったり、山の斜面につぎはぎをあてたようなコンクリートであったり……これを自然を破壊する行為と見るか、あるいは人工美の極致と見るか、いかようにも解釈ができるのは、この写真家の持つ懐の大きさか。
ある風景は人間の手によって自然を力任せに矯正したようでもあるが、たとえばダムのような巨大な造成物のある風景は、無機質でありながら、そこに目を釘付けにさせる「美」を感じることもできる。
ただ、それらの写真に共通して感じたのは、人間が作った人工物とはいえ、それらが人間をも超越したような存在感を醸し出していることだ。無機質で冷ややかな質感だからこそ、写真の向こうに、より得体の知れない存在感を見てしまうのかもしれない。

一方の中山岩太は、戦前の1920〜1930年代に活躍したモダニズムの写真家。
絵画で試みられていたキュービズムやシュールレアリスムと同調するように、フォトモンタージュを駆使しまくって撮影された写真の数々が面白かった。

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