2009年02月07日

【展】妙心寺展

妙心寺展こういったお寺の歴史紹介系の展覧会は切り口が難しい。
どうしても頂相(ちんぞう:僧の肖像画)や墨蹟が中心の展覧会となるので、自分としても、どこからどうやって楽しみを見出していけばいいのか、なかなか切り込みにくくもある。
実は、これはこれで、非常にマニアックな世界なのかもしれない。

そうはいっても、狩野山雪の障壁画「老梅図」や、狩野山楽「龍虎図屏風」、あるいは長谷川等伯「枯木猿猴図」などを見るだけでも、十分に価値のある展覧会だった。
「老梅図」は米メトロポリタン美術館の所蔵品なので、こうして実物を見ることができる機会も貴重なのかもしれない。山雪という画家は、京狩野派でありながら、とても独特な構図でインパクトを残す人だ。

他には、曾我蕭白の描いた福島正則像に、「へぇ〜こんなものがあるのか〜」という発見があったり、雲居希膺(うんごきよう)という禅僧の法語の墨蹟に目を釘付けにされたりという楽しみもあった。
あいにく僕は墨蹟の違いが分かる男ではないのだが、分かりやすい言葉と読みやすい文字で民衆の教化に力を注いだというこの禅僧の筆は、なるほど見た目にも柔らかい印象で、そこに説かれた言葉も分かりやすいがゆえに胸に残る。

  水清月現 心淨佛現

水が清らかなるところに月は現れ(水面に映る月でしょうか)、心が淨いところに仏様が現れる。
そのような意味でしょうか。

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