「四河一源の庭」と呼ばれる方丈前の庭は、苔を敷きつめた枯山水の庭。
広々として、伸びやかな印象を与える庭でした。
衡梅院は、1480年に妙心寺中興の祖・雪江宗深(せっこうそうしん)を開山として創建されました。
雪江禅師には優れた4人の弟子がおり、のちに彼らは、妙心寺四派(龍泉派・東海派・霊雲派・聖澤派)…すなわち、龍泉庵、東海庵、聖澤院、霊雲院といった塔頭寺院の開祖となり、これが妙心寺発展の礎となりました。
「四河一源の庭」は、これに因んで名付けられた庭です。要するに、四派の源流といった意味でしょうか。