::: 悲しき石庭 :::
京都、東京、スナップ、ニッポンの旅。まったり写真をアップしていますよ。
2009年03月06日
嵯峨野・化野念仏寺
誰とても とまるべきかは あだし野の 草の葉ごとに すがる白露。
西行のこの歌は、人の生を草の葉の上の露に重ね合わせて、「誰がいつまでもこの世に生きていられるだろうか」という、人生のはかなさを詠い込んでいる。
化野は、平安時代の頃より、東山の鳥辺野とともに大きな葬送の土地だった。
あだし(化)とは、もともとは、はかなさや空しさを表す意味。
境内に並べられた、今は無縁仏となった無数の石仏群を眺めていると、なるほど、西行の歌は今もなお、胸に沁みるものがある。
この美しい竹林も、どこか別の世界へと誘う入り口のように見えたり。
※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。
Posted by rock_garden at 23:51│
Comments(0)
│
TrackBack(0)
このBlogのトップへ
│
前の記事
│
次の記事
この記事へのトラックバックURL
名前:
メール:
URL:
情報を記憶:
コメント:
このページの上へ▲