2009年05月11日

大法院(1)且坐喫茶

且坐喫茶(しゃざきっさ)。



「まぁ、ちょっと座ってお茶でも召し上がってください」



臨済と平和尚の禅問答に出てくる「且坐喫茶」は、「且(しばら)く坐して茶を喫せよ」という、禅から発した茶道の言葉。



ここ妙心寺大法院では、お茶をいただくことができる。
ぐるりと客殿を囲むのは、茶室に付随する露地庭園。
この静かで美しい空間に身をゆだねてしまうと、「しばらく」どころか、ずっと座っていたくなるような気分。


露地庭園というと、あくまでもメインは茶室であって、庭はこじんまりとした脇役的な存在であったりするものだが、こうして、鑑賞用のひとつの景色として楽しめる露地庭というのも、珍しいのではないだろうか。



茶室や待合い、飛び石なども、新緑の景色の中に取り込まれている。



露地庭の奥に建つ茶室。窓を大きく取ってあるので、比較的、明るく開放感のある茶室。



「ごちそうさまでした……」



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