退蔵院の三つの庭
退蔵院にやって来た。

こちらの余香苑(よこうえん)という池泉式の庭園は、大心院の阿吽庭と同じく、昭和の作庭家・中根金作が手掛けた。

藤棚の木陰から眺める景色は、とても気持ちが良い。

手前に広々とした空間、奥に目を移すと三段落ちの滝、この遠近感で、より奥行きの感じられる庭となっている。
最奥部の刈り込みは、山に見立てた風景だろうか。山深い谷間から流れ出た水流を表しているのだろう。

こちらの方丈の西側には…

「元信の庭」。狩野派二代目の狩野元信が作った室町時代の枯山水庭園と伝わる。

枝垂桜の若葉越しに眺める「陽の庭」。向かい側には、対となる「陰の庭」も。

※写真をクリックするとちょっと大きな画像を表示します。
Posted by rock_garden at 23:45│
Comments(4)│
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石庭さん
こんにちは。
退蔵院、いいですよね〜!私も気に入りました。
奥行きが広くて気持ちよかった。
久々にトラックバックさせていただきました。
hayateさんは、昨年の夏に退蔵院に行かれたのでしたっけ?
妙心寺は、ふだんは人も多くなくて、静かで良いですよね。
境内を歩いているだけでも楽しいし。中でも、桂春院がいちばん好きです。
この退蔵院と同じ時に訪れた大法院も素敵な場所だな〜…と思いました。
石庭さん
はい、昨年の夏に行きました。やはり人が少なく、
広い境内でのんびりして、お庭を見てまたのんびりして、
すっかりお腹がすいたのを覚えています。
退蔵院は、男性向きだなと、勝手に思っています。
>hayateさん
だ、男性向き!?
そういう見方、面白いかもですね(笑)「男性向き」というか、「男性的」「女性的」みたいな見方。
今、パッとイメージした男性的な庭は、東福寺の重森三玲の方丈庭園かなぁ。岩がいきなりドーン!って感じで。