2009年06月30日

【展】マティスの時代

東京・八重洲のブリジストン美術館の「マティスの時代―フランスの野性と洗練」は、フォービズムの旗手として活動したマティスを中心に(といってもフォービズムは集団での活動ではないが)、19世紀末から20世紀にかけてのマティス周辺の画家を取り上げた小企画展。
「小企画」と銘打ちながらも、ほぼコレクションのみでこれだけの展示を成り立たせてしまうのだから、ブリジストン美術館の西洋美術のコレクションは、やはり素晴らしい。

さて、このチラシの「青い胴着の女」(1935年)は、とてもシンプルな輪郭と色彩でありながら、マティスは何度も何度も描き直しています。何度も何度も手を入れて、究極のシンプルな形を探していくのです。
この時代に描かれた作品には、他に「夢」「音楽」「ルーマニアのブラウス」「桃色の裸婦」などがあり、僕がいちばん好きなマティスでもあります。
これらの作品の製作過程の写真を見ると、ひとつの画がキャンバスの中でものすごい変容を遂げて、こうしたシンプルなかたちに行き着くのだから、それはとてもドラマチックでもある。

こんな小冊子も付いていて、ちょっと嬉しかったです。


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