2009年08月10日

南都の古寺から(1)白毫寺

閻魔王に会いに。



近鉄奈良駅前からバスに乗って白毫寺へ。
バス停からなだらかな坂を歩いていくと、民家の立ち並ぶ道の最奥に、その静かなお寺があります。



ここまで来れば、街の喧騒や、観光地のにぎわいとも無縁。
お堂に入れば、空気が少しひんやりする。しばし、夏の暑さも忘れて、仏像と向かい合う時間。



若草山や春日山に連なる高円山のふもとにあるこのお寺の境内は、奈良の街を見渡せるビュースポット。



それから、白毫寺は閻魔王のいるお寺としても知られている。
宝蔵には、鎌倉期の作と伝わる閻魔王、それと対をなす太山王、閻魔王の眷属である司命と司録らが安置されている。
カッと見開いた眼光は鋭く、盛り上がった顔の筋肉が憤怒の形相として迫真にあふれている。この力強い描写は、なるほど、鎌倉時代の慶派の流れを汲むものだと納得させられる。


境内には、地蔵や不動といった石仏が点在する。



白毫寺をあとにする。先ほど登ってきた門からの石段の上に立つと、ふたたび、奈良市街の眺望に遭遇する。



門を出て、振り返れば、萩に包まれた参道が美しかった。



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